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殿様の試写室

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チェ 28歳の革命/チェ 39歳別れの手紙

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(C)2008 Guerrilla Films,LLC-Telecinco Cinema,S.A.U.All Rights Reserved

チェ 28歳の革命/チェ 39歳別れの手紙
Che part1:The Argentine/Che part2:Guerrilla

エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ。
このなが~い名前がチェ・ゲバラの本名。
チェというのは「よーっ」とか「おい」とか「ねえ、君」とか、そんな呼びかけの言葉だそうです。

星のついたベレー帽を斜にかぶり(一つ星は少佐の階級章です)、
より高い地平をめざすかのごとく、強い意志をみなぎらせて上方をみつめる瞳。
ベレー帽からのぞくモジャモジャの髪。そして、ひげ。
か、かっこいい。
とのも有名なゲバラのそのポスターをパネル貼りにして、大事に、大事に持っていました。

チェ・ゲバラは1928年生まれの革命家。生きていれば、今年81歳になります。
それほど大昔の人ではありません。だって、あのカストロだって、つい最近引退したばかりです。
生き残った革命家は老練な政治家になるのでしょうが、
夭折した革命家は伝説になります。

1967年ボリビアで政府軍の手に捕らえられ、その翌日、銃殺されたチェ・ゲバラ。
彼は今も英雄として燦然と輝き続けています。

      「チェ 28歳の革命」と「チェ 39歳別れの手紙」は、ゲバラを演じたベニチオ・デル・トロがプロデュース、スティーヴン・ソダーバーグが監督として、撮影されました。
      ベニチオは7年間もゲバラについてリサーチし、彼を演じるために25キロも減量したといいます。

      「キューバ革命について最もエキサイティングなことは関わった人たちが今も生存していることだ」  

      そう、ベ二チオ、その通りです。この二部作は記録映画としても、ベストな時に撮られたということですね

「かつて、本気で世界を変えようとした男がいた」(チェ2部作はキャッチフレーズにも力が入っています)
オバマさんは“チェンジ!”と連呼して、大統領になり、
チェ・ゲバラは自身を変え、周囲を変え、キューバ革命を闘いました。

      「革命」 
     今、閉塞状況にあって、この言葉が、遠い記憶の底からじわりと蘇ってきます。

Part1「チェ28歳の革命」では、カストロ、ゲバラ達のキューバ上陸からハバナ入城までの激動の2年間
part2「チェ39歳 別れの手紙」では、ボリビアでの革命運動、そしてゲバラの死までが描かれています。
「チェ28歳の革命」には、キューバ革命後、国連で演説するゲバラの実写フィルムも挿入され、少し古びた映像の中で生きて語るゲバラがいます。
ソダーバーグ監督も語っていますが、
「僕らが勝手な想像力ででっちあげたようなシーンはひとつもない。すべてのシーンは、細部を含め、きちんとしたリサーチやインタビューに基づいている」。
ですから、映画の印象は、CNNとかBBCとかの戦場中継を観ているような
それがイラクやアフガニスタンの荒地ではなく鬱蒼としたジャングルに変わったようなリアル感があります。
革命もまた戦いであることを再認識させられます。

      「チェ28歳の革命」。ハバナ入城で意気盛んな兵士たち。ド派手なアメ車でハバナへと疾走する革命兵士を制止し、
      「車を持ち主に返し、革命兵士らしく振舞いたまえ」と説くゲバラの姿に、生真面目な革命家の顔が見えます。
      「モーターサイクル・ダイアリーズ」(‘03)をご覧になった方なら、「ゲバラも随分大人になったなぁ」と思われるでしょう。
      あの気楽な南米一周旅行を通して、ゲバラは貧困と不平等をその眼に焼きつけ、 医師から革命家に転身したのですよね。
      「モーターサイクル・ダイアリーズ」を観て、この2本の映画を観ると一人の男の人生の記録を観ているような気分になります。
      「チェ 39歳別れの手紙」でゲバラが銃弾に倒れるシーン。
      最初、その視野には空が映っていたのに、彼が崩れ斃れた数秒後にはボリビアの小石混じりの大地が映ります。
      その数秒の時間差の内に、若き日のゲバラのあれもこれも思い出してしまうのです。
     
喘息持ちで、ダンスが苦手で、正義漢で、女好きで、「革命家は愛によって導かれる」と気障な言葉を平気で言える男。
常に変革をめざした永遠の革命家にして、永遠の旅人。
今、変革が、真剣に求められるこの時代にゲバラの映画が登場したことは、もしかしたら、とても大きな意味を持つ出来事なのかもしれません。

「チェ 28歳の革命」
監督/スティーヴン・ソダーバーグ、プロデューサー/ベニチオ・デル・トロ、ローラ・ビックフォード
キャスト
ベニチオ・デル・トロ/チェ・ゲバラ、デミアン・ビチル/フィデル・カストロ、サンティアゴ・カブレラ/カミロ・シエンフエゴス、カタリーナ・サンディノ・モレノ/アレイダ・マルチ、ジュリア・オーモンド/リサ・ハワード
1月10日(土)より日劇PLEX他全国ロードショー

「チェ 39歳別れの手紙」
監督/スティーヴン・ソダーバーグ、プロデューサー/ベニチオ・デル・トロ、ローラ・ビックフォード
キャスト
ベニチオ・デル・トロ/チェ・ゲバラ、デミアン・ビチル/フィデル・カストロ、フランカ・ポテンテ/“タニア”、カタリーナ・サンディノ・モレノ/アレイダ・マルチ、ルー・ダイアモンド・フィリップス/マリオ・モンヘ
1月31日(土)より日劇PLEX他全国ロードショー
http://che.gyao.jp/
by mtonosama | 2009-01-09 06:51 | 映画 | Comments(10)
Commented by すっとこ at 2009-01-09 22:55 x
あまりにも有名なゲバラのベレー帽の顔。
カ・カッコええ・・・。

   オサマ・ビン・ラディンもそうだけど
       とここでひとくくりにしてはいかんかも、だが
   アドルフ・ヒットラーもそうだけど
       とここで列挙するのはいかんかも、だけど

チェ・ゲバラとの共通項は
”いい男”ってことだよねえ。

この映画、1部と2部だけど2本立て上映じゃないのね。
じゃあ1月31日からならいいっぺんに観られるのかな。
誰と見ようかな。
あ、元赤軍兵士のアイツかなと、とチラと思ったら
アイツはすでに天界へ行っておったのだった。
ゲバラ好きだったから「ヨッ」とか挨拶してるかもな、雲の上で。
Commented by ライスケーキ at 2009-01-09 23:15 x
「チェ・ゲバラ」と言うのが本名だとずっと思っていました。 「チェ」は呼びかけの言葉なんですね。
まともな船長のいないーーーころころ変わるしーーー日本丸は荒波にもまれてどこに行くんでしょう。  三等船室の乗客は船底に押し込められるか、もっとひどいと海にほっぽられている人もいるらしい。アメリカ号もだいぶ苦労しているみたいだけど 新しい船長がどんな舵取りをするのでしょうか。ヨーロッパの船もアジアの船も世界中の船が荒海に苦労しているようだけど 三等客も特等客も平等に導いてくれるような有能な船長が欲しいですね。
ホント、この時代にゲバラの映画、大きな意味を持つかも知れません。
Commented by との at 2009-01-10 06:31 x
チェ、すっとこさん!
そ、二本立て上映じゃないのです。
ご面倒でも二回映画館へ足を運んでいただかないと行けないのではないでしょうか。

あ、あのー、お言葉ですが、とのはヒトラーのこと良い男だと思いません。
ビン・ラディンは客観的に見て良い男かな、と思うことはありますが。

ゲバラには愛があるけど(は、恥ずかしい)、ヒトラーには権力志向しかないもんな。貧弱な男だし。

でも、いい人と観てね。
Commented by との at 2009-01-10 06:38 x
Che,ライスケーキさん!
ほんと、ほんと、船長さん、漢字が読めないくらいはご愛敬だけど。
こうも心棒が抜けてると、こんな船長さんをいただいてるこの国にいることが恥ずかしくなります。

だからといって、英雄崇拝志向も危険だし。
ヒトラーはこんな時に甘言を弄して登場してきたんですもんね。
Commented by ライスケーキ  再び登場 at 2009-01-10 12:20 x
どうしてヒトラーが登場して皆が「ハイル・ヒトラー!」と叫んでついていったか、わからなかったけど、今ならわかる気がする。 正しい舵取りをする船長さんが必要ですね。  映画を見ていると色んな事がわかりますね。 
Commented by との at 2009-01-10 19:01 x
ほんと、ほんと、映画って本当にすばらしいですね。
Commented by ひざ小僧 at 2009-01-14 09:44 x
殿の言ってたように夭折したからこそ意思と情熱のイイ男のまま昇華してるんだろうな。存命だったら「あら若いときハンサムだったのね」ぐらいでしょ、きっと。毛沢東も若い頃はけっこうかわいいし。老いても魅力を増しているのはマンデラさんじゃないだろうか。彼なら(あと10歳若ければ)頑ななイスラエルとパレスチナに道理を含めることができるのではないかしら、と幻想を抱くほど好きです。
 ソダバーグ監督にはデビュー作の「セックスと嘘とビデオテープ」で「やられた~]と衝撃を受けた。いい仕事を続けてるなかで、「オーシャンズ・イレブン」系統はどうなってるンヤ!と叫びたい。キャストの豪華さばかりで脚本はお粗末だと踏んでいるのですが、殿さまの見解はいかに!? 
Commented by mtonosama at 2009-01-14 20:58
ひざ小僧さん
毛沢東ってかわいかった?うーん、人の好みはいろいろだなぁ。
マンデラさんは立派だと思う。「殿様の試写室」第1号で紹介したのはマンデラの映画だよ。
「セックスと嘘とビデオテープ」は良かったね。「KAFKA/迷宮の悪夢」も印象的だったし、「エリン・ブロコビッチ」も面白かった。
「オーシャンズ」シリーズはおっしゃる通り、あまりにも今までと傾向が違うよね。きっと「オーシャンズ」でお金貯めて、ゲバラにつぎ込んだんじゃないのかなぁ。アメリカの監督ってなんでもありですね。
Commented by hanahanaup at 2009-01-20 11:21
こんにちは。
すごいブログですねー!!
わたし、これ、観たくなりました♪

ラテンの血の躍動感とか、土臭さからもまた、欧米人とは違う、濃いカリスマ性を感じますね!
わたしの勝手な好みかもしれませんが・・・・笑
喘息持ちで、ダンスが苦手で、正義漢で、女好き!?
なんだか無骨で人間味あふれる感じが、人の気を惹く要素かしら。
革命家でも政治家でも、手腕+人間的な魅力があるからこそ、
カリスマと呼ばれるのだなーと、オバマさん含め、最近思います。

ちなみに、
夭折した革命家は伝説になるって話、ロックスターにも感じてます。
Commented by mtonosama at 2009-01-20 15:43
hanahanaupさん
こんにちは。
確かに。
夭折したロックスターは伝説になると私も思います。
ジャニス・ジョップリンなどものすごい伝説ではないでしょうか?
ジョン・レノンもそうですね。
でも、ジョンは享年40歳だから夭折とはいえないかもしれませんが。
今後ともよろしくお願いします。