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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

映像詩 里山

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                      (C)2009NHK
映像詩 里山さとやま

いきなりですが、「となりのトトロ」のどのシーンが好きですか?
殿は、メイとサツキが庭にまいた木の種が、夜中のうちに芽を出し
ぐんぐん伸びていくところが大好きで、観るたびにワクワクしてしまいます。
ぼわんと伸びて、ゆさゆさ揺れ
またまた、月明かりの夜空を覆いつくすようにぼわんぼわんと茂っていく樹木。
(おそらくはクスノキかな?と勝手に思っていますが)
いきものの育つ姿からは勢いとかエネルギーがもらえるような気がします。

いえ、今回の試写室は「となりのトトロ」ではなく
NHKドキュメンタリー「里山」の劇場版なのですが。

里山は、村落と自然との間にあって、人が利用している森林
人々と木々と動植物が共存するところです。

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写真家今森光彦さんの写真集「里山物語」に触発され
そこに生きる様々な動植物を最新の撮影技術によってとらえたドキュメンタリー「里山」。
シリーズ化され、10カ国以上で放送されました。
世界各地のテレビドキュメンタリー賞や映像賞も受賞しています。
ま、そんな成果をひっさげての今回の劇場版ということでしょう。
「里山」シリーズ第3弾「里山 いのち萌ゆる森」が劇場公開されます。

琵琶湖のほとりにある広い雑木林。
昔、人々はそこで薪や炭を作っていました。今はシイタケを栽培しています。
薪を作るには木を伐らなくてはならないし
シイタケだってホタギにするクヌギを伐ってこなくてはなりません。
一千年もの間、ただ木を伐るだけだったら、里山ではなくハゲ山になってしまいます。

さて、人間のすごいところはここです。
伐採をするとき、人は根こそぎ伐り倒すことはしません。必ず切株を残しておきます。
そうすると、春には切株から新芽が勢いよく芽生え、15年もすると大きく成長し
また利用できるようになります。

これって、種から育てるより、ずっと早いんだそうです。
それに、木を伐れば、森の地面に陽光が射し、そこにあった種子も芽吹くことができますしね。
人間の都合と動植物の生態がうまくマッチして
みんなまるくおさまっています。

何度も何度も伐採されたクヌギは根元がこぶのように変形し
大きなうろができ、そこにミツバチが巣をつくったりします。
ミツバチの巣があんなふうにできているなんて知りませんでした。

クヌギが出す樹液にカブトムシやカミキリムシなどの昆虫が集まってくるのは
ご存知でしょう。
そこで繰り広げられる闘い
勝利者のカブトムシがあおむけになって
その短くも強靭な脚を使って思いっきり相手を投げ飛ばします。
見事な放物線を描いてぶっとぶ負けたカブトムシ。

負けたカブトムシが投げ飛ばされる瞬間。
「ウホーッ」と単純に喜んで観ていましたが、カブトムシが相手を投げ飛ばす瞬間の撮影って
良く考えたら(良く考えなくても)すごく大変なんですよね。

     不粋を承知で、種明かしをすると…
     カブトムシの周囲に20台のデジタルカメラが置かれているのだそうです。
     カブトムシが投げ飛ばされる直前にシャッターを押すと、
     隣のカメラのシャッターが少し遅れて切れ、
     次々と20台のカメラのシャッターが切れるようにセットされています。

     とはいっても、「投げ飛ばされる直前」の判断って…

2年3か月をかけて撮影した里山の四季。
どの季節にも驚くべき自然の営みが映しだされています。

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ぼこぼこと無愛想なオブジェのように里山に立っている切株達から
一斉に新芽が萌えだす様はまるでオペラです。
トトロの夜の木々のように、踊るようにひこばえが芽吹き
歓喜の歌声をあげながら成長していきます。

     最新機器の功績も大きいでしょうが、撮影スタッフの地道な努力には頭が下がります。

里山は太古の自然とは違い、人間の手が加わることで自然と共生できる場所です。
昔の人の智恵はやさしいことにつかわれていたんですね。
それが今も活かされていることに単純にうれしくなります。

映画のキャッチコピーを引用すれば、里山とは「人と自然が約束を交わす場所」。

なるほど。

里山
出演/今森光彦、語り/玄田哲章、安井邦彦、高橋美鈴
ディレクター/菊池哲理、製作統括/村田真一、石田亮史
8月22日(土)新宿ピカデリー他全国順次ロードショー
http://satoyama.gyao.jp/

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by mtonosama | 2009-07-31 06:06 | 映画 | Comments(8)
Commented by すっとこ at 2009-07-31 10:17 x
となりのトトロ・・・すっとこは何といっても“猫バス”ざんす。
あんな猫がいたらしかもバスなんかだったら一日中でも
座っています。ふかふかのシート、ピカピカのライト。
それはともかく。
里山、ですね。
切り株から芽が出るんですか?!知らんかったです。
新しく植樹するより早い?!ほほう、そうだったんですか。

この映画は誰と観よう。
いや誰とも一緒でなく しみじみと故郷の寒村を想いながら
見ようかな。あの村はまさに里山だったな。
Commented by mtonosama at 2009-07-31 10:32
里山を思い出してるすっとこさん

以前、歩いて潮干狩りに行ったっておっしゃってませんでした?
山も海も近くにあったんですね。うちも海には近いけど潮干狩りは
できませぬ。
Commented by ライスケーキ at 2009-07-31 21:56 x
今森光彦さんの「里山物語」家にもあります。  今改めて見てみると 「昆虫などをつぶさに観察し、小さな生命から自然環境を探る新しい視点は、国内だけでなく海外でも高く評価されている」とあるように 昆虫の写真がたくさんある。  六本足以上の生き物が嫌いなライスケーキとしては 映画館で昆虫の映像を見るのはキツイかも。 植物は良いんだけど 昆虫が出てくるたびに卒倒してるんじゃ「里山愛好家」とは言えないね。
Commented by との at 2009-08-01 06:11 x
そうでした。ライスケーキさんは昆虫嫌いでしたね。
ディズニーの昆虫アニメも観られないんですもんね(笑い)。

とのは乾きもの系の昆虫は好きです。ゴキブリさえも嫌いじゃないです(ただ、お皿の入っているひきだしでくつろいでいるヤツを見たときには腹が立ちます)。

村上春樹の「辺境・近境」の無人島の篇で
夜間、島中の虫にびっしりまとわりつかれたところだけは、
「やれやれ」でしたが。

Commented by Tsugumi at 2009-08-01 07:03 x
トトロではやっぱり猫バスが印象的ですね。
ドキュメンタリー映画好きです。

デープ・イン・ブルー、アースもよかったですね。

私も実は虫苦手なですが・・・映画だと見れちゃうんですよね。

子孫存続・弱肉強食。。。自然の持つパワーそして不思議さ感じます。
Commented by mtonosama at 2009-08-01 19:58
Tsugumiさん
やっぱり猫バスですか。
ジャンプしながら空を飛ぶクッションのきいた猫バスに乗っていたら
確かに気持ち良さそうですね。

ドキュメンタリーお好きですか!?そりゃうれしい!!
Commented by Tsugumi at 2009-08-03 10:10 x
↑の映画の題名間違ってました。
ディープ・ブルーが正解です。
すみません。
ドキュメンタリーって見だすとやめられませんね。
Commented by との at 2009-08-03 15:03 x
わざわざ訂正してくださって、ありがとうございます。
これからもドキュメンタリー映画のご紹介に努めますね~。