ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

クリーン Clean

f0165567_1373726.jpg

(c) 2004 - Rectangle Productions / Leap Films / 1551264 Ontario Inc / Arte France Cinema

クリーンClean

「クリーン」は当試写室で4月に上映した「夏時間の庭」の監督オリヴィエ・アサイヤスの作品です。
主役は「花様年華」(‘00)で、なんとも切なげな女性を演じたマギー・チャン。

しかし、オリヴィエもマギーも前作のイメージを抱いて、本作を観ると
ある意味、期待が裏切られます。

     といっても、以下の程度のことですけれど。

     オリヴィエって音楽好きだったのね。80年代ロックですか!?
     マギー、今っぽいお洋服もとても似合うのね。さすが、ミス香港。
     そうですか!?お二人はご夫婦だった。え?3年で別れた?
     そして、マギーさん、今の彼氏はドイツ人?
  
     ふーん、あのチャイナドレスの儚げなマギーは夢か幻か。
     英語、フランス語、中国語が堪能なマギーに
     またまたドイツ語という新しい言葉が加わるのですね。

     いえいえ、そんな下世話な話はどうでもいいのです。

舞台はカナダ・バンクーバー、パリ。
一人の女性ミュージシャンが、同じくミュージシャンの夫をドラッグ過剰摂取で亡くします。
一人になった彼女は、音楽の他にも、
もうひとつ大切なものがあることを思い出します。

でも、それはドラッグ浸りの彼女の今の生活では絶対に手が届かないもの。
クリーンにならなくては、その手に抱きとめることはできないものなのです。


     《ストーリー》
    少し落ち目のロックスター、リー。
    その妻・エミリーも、歌手としての成功を夢見ていました。
    二人の間にはジェイという男の子がいます。
    でも、ジェイは今、バンクーバーに暮らすリーの両親のもとで育てられています。
    ある晩、エミリーは夫と激しい口論の末、宿泊していたモーテルを飛び出します。
    車の中で夜の港をみつめ一晩過ごし、翌朝戻ってくると
    モーテルの前にはパトカーや警官が。

    リーがドラッグの過剰摂取で息絶えていたのでした。
    その時ヘロインを所持していたエミリーは
    夫の死と向き合うことも許されないまま、逮捕。
    刑務所生活を送ることに。
    「夫をドラッグ漬けにした女」と責めたてられ、家も仕事も失ったエミリー。
    出所後、息子ジェイを預かってくれている舅のアルブレヒトに再会します。
    ところが、彼の口から出た言葉は「ジェイとは距離をおいてほしい」というものでした。

    数週間後、エミリーはモーテル暮らしと縁を切り、
    以前暮らしていたパリに向かいます。
    仕事をみつけ、クリーンになるために。
    
    少しずつまともな生活を送るようになったメアリーに
    サプライジングなニュースが舞い込んできます。それも、ふたつも!
    ひとつは、ロンドンにやってきた舅のアルブレヒトが
    「ジェイと会ってもいい」と言ってきたこと。
    もうひとつは
    彼女の夢だったサンフランシスコでのレコーディングの知らせ。
    だが、そのスケジュールは…

「あれか、これか、どちらかを選びなさい」と二者択一を迫られるのってつらいです。
だって、人間って、あれもこれも欲しいじゃないですか。
究極の選択なんて無理。
そのふたつが人生に必要なら、ふたつとも求めてしまいたい。

確かに「エミリー、ちょっとムシがいいんじゃない?」って
つっこみたくなる部分もあります。
だけど、この映画は20代、30代と勝手をしてきた人間がリセットする物語。
エミリーはムシがいいどころか、すごく頑張ったんです。
若い時ってバカをするものだと思いません?
一生懸命やっていても、周囲からは「あいつバカだな」って言われることもありますし。

     孤立無援のエミリーを支える舅を演じたニック・ノルティが
     とてもいい味を出しています。
     10年位前のニックはゴリゴリの共和党員ってイメージでしたが
     ずいぶん変わりました。
     歳をとることって案外悪くないですね。

気が強い自分勝手なマギー・チャンも
憂いを帯びた母の貌を見せるマギー・チャンも素敵でした。
まさに、アジアの名花です。
いろいろな顔を持つということ。
いろいろな映画を撮れるということ。
この元夫婦、なかなかいいです。

どこかモノトーンで憂愁に充ちた色彩に彩られ
ロックなのに、アンニュイな雰囲気に包まれる映画です。

クリーン
監督・脚本/オリヴィエ・アサイヤス
キャスト
マギー・チャン/エミリー、ニック・ノルティ/アルブレヒト、ベアトリス・ダル/エレナ、ジャンヌ・バリバール/イレーヌ、ジェイムス・デニス/ジェイ
(2004/フランス・イギリス・カナダ/111分/35mm/シネマスコープ/ドルビーSRD)
8月29日(土)シアター・イメージフォーラムにてロードショー
http://www.clean-movie.net/

ワンクリック、お願いします
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村    
♡いつも応援ありがとうございます♡
by mtonosama | 2009-08-05 13:22 | Comments(13)
Commented by すっとこ at 2009-08-05 21:53 x
前の「里山」の影響からか
「クリーン」って環境の「クリーンエネルギー」かな?
と思って読み始めたら・・・・
自分のからだを麻薬から「クリーン」にする話だったのですね。

折しも日本では押尾学と一緒にいた女性が麻薬過剰摂取?
で亡くなったみたいなニュースが聞こえてきましたよ。
(ミーハー話ですね、済みません)

ある若い女性の崩壊と再生の物語でしょうか。
こんな映画は女友達と観に行くのが一番でしょう。
ある時期のお互いの崩壊を知ってる、そういう仲の。
Commented by mtonosama at 2009-08-05 22:28
すっとこさん
そうなんです。妙にタイムリーですよね。
オーバードーズと逮捕。
さらに酒井法子の夫が覚せい剤所持で逮捕され、
酒井法子と子どもが失踪しちゃったんだって。
このニュースは聞こえました?

すっとこさん、すてきなキャッチフレーズ!
そうなんです。ある女性の崩壊と再生の物語です。

そういう仲の(?)女友達と観てくださいね。
Commented by Tsugumi at 2009-08-05 23:56 x
女性の崩壊と再生の物語ですか。。。

薬はやっちゃいけませんよね。。。
Commented by mtonosama at 2009-08-06 05:38
薬は怖いですね。
ハリウッド映画を観ると、ガラス板の上にコカインの粉おいて、
鼻の穴ひとつふさいで、吸引するという場面がよく出てきてましたが、あれ、いけないです。

押尾学と女性の遺体。映画みたいな事件ですね。
Commented by すっとこ at 2009-08-06 13:03 x
のりぴー(古っ)の失踪、子供も一緒なのですか?
まずいなあ。
なんだか山梨山中で携帯が消えたとかどうとか。
ヤフーニュースが全てなのでそれだけしかわかっとりません。

押尾学と一緒にいた女性は弱冠30歳。
新宿キャバ嬢から銀座ホステス、というこの世界のエリートとか。
彼女には離婚歴があったそうで
まさしく崩壊の歴史なのか。
再生のチャンスはついに訪れずじまいで。
Commented by mtonosama at 2009-08-06 14:03
30歳じゃ、まだまだ若い。
死んで花見が咲くものか。あと、3年、いや、あと2年で
再生できたかもしれないのにね。

しかし、すっとこさん、日本在住者よりニュース早いです。
Commented at 2009-08-06 17:28
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ライスケーキ at 2009-08-06 21:34 x
20代、30代ならリセット可能ですね。 薬やってもーーー絶対良くないけどーーー夫に何かトラブルがあっても 本人次第でまだまだこれからやり直せる。  50代、60代はリセット可能か。 これも本人しだいでしょうかね。 でも可能性は大分低くなるね。  リセットと言うか エンディングをどうしたら良いか考えた方が良いかも。
Commented by mtonosama at 2009-08-07 06:49
エンディング…か。そうですね。
私達の今あるのはリセットの結果。これからリセットしなくてはいけない局面もあるかもしれないけど、確実にエンディングに向かってますもんね。
エンディングを扱った良い映画も紹介していければ、と思います。

あ、前々回の「ちゃんと伝える」もエンディングの映画だ。

Commented by ひざ小僧 at 2009-08-07 10:09 x
2時間ドラマの展開で芸能ネタが沸騰していると、映画の世界に浸るのが難しくなりますね。のりピーは既に海外に飛んで傷心を癒している、というのが私の推論なんだけど、甘いかな。それに今度は大原麗子の孤独死・・・。こんなエンディングになる前に何かリセットする手立てはなかったのかと思ってしまう。実際は事切れる直前まで、彼女は一人の暮らしに満足していたのかも知れないのだけど。
映画かかすんで、すみませんね。
Commented by mtonosama at 2009-08-07 10:36
ひざ小僧さん
大原麗子ね…
のりピーは国外へ?
子どもは置いていったんだ。
なんか芸能界かしましいですよね。

でもさ、当たり前だけど、芸能人も人間なんだね。
Commented by Tsugumi at 2009-08-08 11:01 x
↑の記事に反応してしまいました。
私が思うにのりぴーは外国には行ってないと思うなぁ。。
パスポートから足つくと思う。。
もし偽名のパスポート用意してたら別だけど。。
しかしドラマチックですよね。
Commented by mtonosama at 2009-08-08 15:50
まさか、のりピーまでがやっているとは思いませんでしたね。
事実は映画よりも奇なり。

思わぬことでタイムリーな映画になってしまいました(汗)。