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殿様の試写室

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ピリぺンコさんの手づくり潜水艦

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                  (C)nonfictionplanet

ピリぺンコさんの手づくり潜水艦
MR.PILIPENKO AND HIS SUBMARINE

ウクライナに暮らす62歳の年金生活者ピリぺンコさんが自作の潜水艦で
黒海に潜る夢をかなえるというドキュメンタリー映画。

その内容もなんかワクワクさせてくれますし
タイトルもそそります。

ところが

ドキュメンタリーにもいろいろありますが
これはまたとてもインチキくさいドキュメンタリーです。
とても愛すべき映画なんですけどね。

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ドキュメンタリーとはいうものの、先にストーリーありき、の展開ですし
近所の池での潜水実験であんなに水漏れする潜水艦で、黒海まで行くかい?
ウクライナ政府はピリぺンコさんの行おうとしている危険な冒険をすんなり認めたのかい?
わずかな年金で造ったであろう潜水艦なのに、こんな可愛いデザインにする余裕があるのかい?
と、疑問は次から次へと湧いてきます。

まずは、疑り深い現代の都会人の心を離れて、ちょっとウクライナまで飛んでみましょうか。

ストーリー
現役時代(ソ連の時代ということです)、ウラジミール・ピリぺンコは集団農場でクレーン車の運転手をしていました。
62歳のピリぺンコさんは年金生活者になり、エヴゲイニフ村で妻と二人
静かに暮らしています。
しかし、70年代に読んだ雑誌「水中スポーツマン」の記事に触発され
納屋で潜水艦を作り始めていたのです。
ピリぺンコさんに潜水艦の専門知識などはありません。
参考書は「水中スポーツマン」。
自家栽培の野菜とスペアパーツを交換し、年金をつぎこみ、怒る妻からお金を出してもらい
VWビートルのような、空飛ぶ円盤のような、不思議な潜水艦を作り上げました。
30年前の夢がようやく実現しようとしていました。
ウクライナの草原の真ん中から400Km離れた黒海まで
ピリぺンコさんは無事にたどり着け、そして、潜水することができるのでしょうか…


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                       (C)Andrew Testa

ヴィットリア・デ・シ―カ監督の「ひまわり」(‘70)で
ソフィア・ローレン演ずるジョヴァンナがマルチェロ・マストロヤンニ演ずるアントニオを探して
さまよい歩いたウクライナの小さな村を覚えておいでですか?
(あの音楽を思い出すだけでもうウルウルしてしまいます)

「ひまわり」から、もう40年も経っているのに
ピリぺンコさんの住む村はあの頃ジョヴァンナが歩いた村とほとんど変わっていません。
雨が降ればドロドロになるに違いない未舗装の道をアヒルやら猫やらがうろちょろしています。
そんな村でピリぺンコさんや村人たちは仲良くのんびりと暮らしています。
ひまわりこそ咲いてはいませんが、黄金の小麦畑の中を
黄緑色の小さな可愛い潜水艦がトラックに乗せられて進みます。

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                       (C)Andrew Testa

だから、多少の演出があったっていいんじゃない?って感じ。
村に映画撮影隊がやってきたと、はりきっている村人たちを観ているだけで
怒らせていた肩がすとんと落ちます。

いいなぁ、こんな暮らしがあるんだ。
暮らすにはちょっと退屈かもしれないけれど、ピリぺンコさんみたいな人が
なんかおかしなことをやって笑わせてくれるかもしれないし。
ワッハッハと笑ったり、黄金色の草原を見て深い呼吸をして
心のエクササイズができるのほほんとした映画です。

ピリぺンコさんの手づくり潜水艦
監督/ヤン・ヒンリック・ドレーフス、レネー・ハルダー、製作/イェンス・フィンテルマン、トーマス・ゼーカンプ、撮影/フロリアン・メルツァー、水中撮影/マルコ・フォン・デル・シュレンブルグ、クリスチャン・コピア
出演
ウラジーミル・アンドレイェヴィチ・ピリペンコ、アーニャ・ミハイロヴナ・ピリペンコ、セルゲイ・セミョーノヴィチ・ホンチャロフ、イルカ号、協力/エヴゲイニフカ村の皆さん
ドイツ、2006年、ロシア語・ウクライナ語、カラー、90分
10月下旬、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
http://www.espace-sarou.co.jp/pilipenko/index.html


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by mtonosama | 2009-09-24 06:55 | Comments(12)
Commented by すっとこ at 2009-09-24 07:52 x
いやー、なんだか牧歌的なお話ですのう。

ビリペンコさん、このお名前からして
水圧でビリッと破れてペンコペンコになる
手づくり潜水艦の姿が浮かんでくるんですが・・・。

結末はどうでもよくて ただただ微笑ましい映画なのでしょうね。

リタイヤ組も出始めた同窓会メンバーで大挙して観に行く、
ってのがいいかも知れないなあ・・・。
しかし、朝陽を浴びて行進するアヒル達、一幅の絵ですのう。


Commented by mtonosama at 2009-09-24 09:07
ウワッ!すっとこさん、お早いリスポンス!ありがとうございます。

ピリぺンコさんって、目の色だけみたらモジリアー二の描く
首の長い女性像みたいだと思いません?
いえ、映画とは全然関係ありませんが。

ウクライナに行ってみたい殿
Commented by Tsugumi at 2009-09-24 12:54 x
とてもインチキくさいドキュメンタリーに反応してしまいました。

3枚目のダッグ行進普通でいいですね。。。

北海道にもこんなシーンあったのかしら。。。。
Commented by mtonosama at 2009-09-24 20:56
Tsugumiさん

そうなんです。ちょっとインチキくさいんです(笑い。
ドキュメンタリーといっても、どれも演出が入っているものですが、
ここまでいくとかえってご愛嬌。

北海道ではアヒルの行進は見られませんでしたが、
旭山動物園でジャンプする黒豹は見ましたよ!
Commented by ひざ小僧 at 2009-09-24 22:06 x
牧歌的ですねえ、映画の世界。でも実際はかなり厚顔ペテン師映画なのかな。ほんとにかわいすぎる潜水艦が、ズルイ。
Commented by mtonosama at 2009-09-25 06:09
ひざ小僧さん

牧歌的ですよねぇ。肩の力も抜けますよねぇ。
普段、肩怒らせて過ごしてますから(苦笑)。

なんかやたら動物が出てくる映画。
ピリぺンコさんが奥さんにおかねの無心してるときも
わきに猫とか犬がはべってますし
通りにも犬や豚がセカセカ歩いてます。

猫好きなひざ小僧さんもうれしくなっちゃうに違いありません。
Commented by Tsugumi at 2009-09-25 08:11 x
ほほ~~。。。
旭山動物園でジャンプする黒豹ですか。。。

素晴らしい。

うちのだんな様まだ北海道行ったことがないのね。。

いつか連れて行ってあげたい。。

それはいつかは誰もわかりません(爆)

Commented by mtonosama at 2009-09-25 08:49
Tsugumiさん
マイル貯めたらぜひ北海道へ。
なまら、良いよぉ。
だんな様のお国・英国にもなんとなく似てますし。
ウクライナにも似てる…
ことはありませんが(笑い)。
Commented by ライスケーキ at 2009-09-25 19:58 x
これって 「大人の童話」じゃないのかな。  60過ぎて年金生活になっても30年前の夢を忘れない。   水漏れする潜水艦もOK。
可愛い過ぎるデザインもOK。  成功してもしなくてもOK。   夢を楽しんでいるピリペンコさんが最高ですね。  私もウン十年前の夢を思い出して又楽しめたら良いな。   貴方も「貴方の夢を諦めない」でね!
Commented by mtonosama at 2009-09-25 20:57
ライスケーキさん
ありがたいお言葉、感激です♡
しかし、私の夢って、なんだったかなぁ…
Commented by TSUGUMI at 2009-09-26 10:45 x
今一生懸命マイル貯めてます。。。。
Commented by mtonosama at 2009-09-26 15:28
ガンバッ♪