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殿様の試写室

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赤い点 Der rote Punkt

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赤い点Der rote Punkt

ドイツ映画祭第2弾です。
ドイツ映画祭で上映された「赤い点」の監督はなんと宮山麻里枝さんという日本人。
http://www.mariemiyayama.de/marie_miyayama_filmmaker/HOME.html

主演女優も日本人です。

本作は宮山監督初の長編映画であり
ミュンヘン・テレビ・映画大学の卒業制作作品
そして、デビュー作でもあります。

16歳のときヴィム・ヴェンダース監督の「都会のアリス」を観て
映画にめざめた宮山監督。
ミュンヘン・テレビ・映画大学は、そのヴィム・ヴェンダース監督も学んだ名門です。
宮山監督は3度目の挑戦で見事入学を果たしました。
日本人でこの大学に入学したのは彼女が初めてということ。すごいです。
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「赤い点」は宮山監督の体験から生まれました。
学生だった頃、通訳などをしながら生計を立てていた監督。
ある日本人女性の旅に同行したことがあります。
その女性は地図に記された赤い点を指して「ここに行きたい」と言います。
ロマンティック街道にあるその地点にタクシーで向かうと
道のわきに石碑がありました。
それは、昔この地で自動車事故に巻き込まれ
6歳の子どもを残し、死んでしまった日本人家族の石碑。
事故を起こした車はみつかっていません。ひき逃げでした。

日本人家族と、誰ともわからないドイツ人との、不幸な出会いとすれ違い。

遺された子供は、そして、逃げていった車の運転者は
それぞれの苦悩をかかえて生きているのではないか。
そこに物語性を見出して、撮影されたのが「赤い点」です。

その日本人女性との出会いから10年が経っていました。

ストーリー

大学の卒業を控えて、就職活動に忙しい小野寺亜紀。
ある日、幼いころ出かけたドライブのことを夢に見ました。
そして、親代わりに育ててもらっている伯父の家に
置いてあるドイツからの小包のことを思い出しました。
渋る伯母をおしきって、初めて小包を開けた亜紀。
その中に見たのは、実の家族の形見と
赤い点が記されたドイツ・バイエルン州の地図でした。
亜紀は亡くなった家族のことを知るためにひとりドイツへ旅立ちます。

地図に近い街で偶然知り合ったヴェーバー家に泊めてもらい
赤い点を探す亜紀。
彼女と一緒に捜索するその家の息子エリアス。
当惑の色を見せる父ヨハネス。

赤い点がみつかったとき、思いもよらない事実も明らかに…

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日本とドイツ。それぞれの家族の遠心と求心の物語。
南ドイツの風景の中で、日本的な弔いの姿が繰り広げられるのが
不思議な印象を残す映画でした。

監督が舞台挨拶で語っていましたが
会場にはモデルとなった家族がいらしていたそうです。

日本の家族とドイツの家族を描いたこの作品
モントリオール映画祭で初公開されて以来、世界各地の映画祭から招待され
ドイツでは賞も受け、一般公開されました。

日本での一般公開が待たれます。

赤い点
監督/宮山麻里枝、脚本/宮山麻里枝、クリストフ・トムケヴィッチュ、撮影/オリヴァー・ザックス、編集/宮山麻里枝、製作/マルティン・ブランケ・マイヤー、園木美夜子、製作会社/ミュンヒナー・フィルムヴェルクシュタット(ミュンヘン)、ミュンヘン・テレビ・映画大学、チェイス・フィルム・インターナショナル(東京)、
共同制作/FGV・シュミ―ドレ(ミュンヘン)、ミュンヘン・テレビ・映画大学、ワールドセールス/アリ・メディア・ワールドセールス(ミュンヘン)
出演
猪俣ユキ/小野寺亜紀、ハンス・クレーマー(ヨハネス・ヴェーバー)、オルランド・クラウス(エリアス・ヴェーバー)、イムケ・ビュヘル(エリカ・ヴェーバー)、ツォラ・ティーセン(マティーナ・ヴェーバー)、大和田伸也(亜紀の伯父)、音無美紀子(亜紀の伯母)、斉藤悠(亜紀のボーイフレンド)、峰岸徹(写真店店主)、矢柴俊博(亜紀の父)、フォート=ニシガミ菜穂子(亜紀の母)
ドイツ・日本/08年/82分



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by mtonosama | 2009-10-29 04:17 | Comments(14)
Commented by すっとこ at 2009-10-29 09:04 x
最初、写真見て「女の子が日本人ぽい風貌だなあ」が
第一印象でした。やっぱり日本人だった。

ビム・ベンダースに憧れて挑戦3回目で入学の日本女子、
えらいぞ!ところでこのミュンヘン・テレビ映画大学も
入学後の授業料は無料なのでしょうか。
義妹がミュンヘン音大へ入り、授業料は無料だというて
おったので。独逸って太っ腹なり。

このストーリーが実話に触発されて、
というのも胸痛む話です。
幼い子を残して両親がひき逃げされ。
しかも外国で。うう。

映画なので「当惑の色を見せる父ヨハネス」が怪しい。

この映画は誰と行こう。
義妹と行くのもいいかもね。独逸の風景を懐かしがって
くれるでしょう。
Commented by Tsugumi at 2009-10-29 09:25 x
またしても素晴らしい映画を殿様見られたのですね。。

語学に秀でていない私は外国の難しい大学や学校に入学するというだけで尊敬です。。。

それなのに映画大学の卒業制作でこのような作品を評価されるなんて素晴らしすぎです。。。


私もチャンスがあったら見てみたいです。。。
Commented by mtonosama at 2009-10-29 10:36
おお、すっとこさん
体調はいかがなりや?

ドイツって太っ腹よ。
さすがビールの国です。

外国人もただってところがすごいし、
卒業制作のために俳優さんたちが出演してくれるってとこも
すごいやね。

義妹さんもミュンヘンですか!?
ならば、この映画、きっと懐かしがってごらんになるでしょう。
Commented by mtonosama at 2009-10-29 11:03
Tsugumiさん

語学に秀でていらっしゃるではないですか。
だってだんな様との日常会話は英語でしょ?

そうですよね。卒業制作がドイツで映画賞を受賞するって
すごい!

この映画大学はモンゴルの女性監督も卒業していて
「らくだの涙」というドキュメンタリー映画を卒業制作
しています。
日本でも公開されました(私は観られなかったんですけど)。

ドイツの大学って、ほんと、開かれてます。
 
Commented by ライスケーキ at 2009-10-29 15:00 x
「思いも寄らない事実」・・・。  ヨハネスさんがひき逃げ犯なのか。 それじゃあ、あまりに単純過ぎるよね。    ロマンティック街道って日本の旅行社が名付けたらしいけど真偽の程は如何に?  ロマンティック街道にもゲーテ街道にも日本語の看板がデカデカと立ててあったけど、せっかくドイツまで来たのだから日本語の看板は見たくなかった。  映画には日本語の看板は出てこなかった?
Commented by mtonosama at 2009-10-29 22:11
ライスケーキさん

映画の舞台は田舎町だから、日本語どころかドイツ語の看板も
ありませんでしたよ。

Commented by TSUGUMI at 2009-10-31 08:20 x
私の英語のレベルはたいしたことないです。
会話多分うちのだんな様の愛でカバーしてるのだと(爆)

今の仕事リタイヤしたらよその国に留学したい。

そしてもっと勉強したい。

なんで学生の時にそうしなかったか・・・後悔。。。

でもこれからでも遅くないよね・・・・


Commented by mtonosama at 2009-10-31 16:39
だんな様の愛は語学能力を超える♡
おーおー、おっしゃっちゃってくれるではないですか!

そうですよ。
これからでも遅くないですとも。
お互いがんばっ、ですネ♪
Commented by ひざ小僧 at 2009-11-01 09:18 x
有望な女性監督が登場してきたみたいですね。
殿さまが見るに、どんな点が彼女の持ち味ですか?
「思いもよらない事実」・・・私もヨハネスさんがひき逃げ犯でないことを切に願いたいのですが。

峰岸徹が出てるんですね。
Commented by mtonosama at 2009-11-01 17:14
そうなんですよ。ひざ小僧さん。
37歳の宮山監督、有望であります。

「赤い点」というタイトルがかちっとした印象なんで、
実験映画みたいな作品かなという先入観を持ってました。
でも、赤い点というのは地図上の赤い印だったり、
あるいは梅干しだったり、
細やかでしっとりとした映画でした。
外国人が東京を撮ると日本じゃなく見えるのと同様、
日本人がドイツの田舎町を撮ると、妙に日本的に見えちゃうのが
不思議。
誰も悪人のいないロードムービー。
ヴィム・ヴェンダースを敬愛してるのがよっくわかった。

峰岸徹出てましたね。
亡くなる前に「おくり人」も「赤い点」も見られたのかな。
そうそう、大和田伸也がバルト9に来てて、
あの渋い声で挨拶したよ。
Commented by matatabitorajiro at 2009-11-04 00:18
宮山監督、はじめて知りました。
ヴェンダースチルドレンとでもいうべき若い監督が
日本人、しかも女性だというのが、なるほどという感じがします。
「パリ、テキサス」が好きで、ロードムービーという言葉や
ライ・クーダーの音楽とか、ヴェンダースの映画を通して
意識するようになった記憶があります。
Commented by mtonosama at 2009-11-04 06:18
股旅寅二郎さん

「パリ・テキサス」お好きですか!?
私もストーリーははっきり思い出せないのに
1シーン1シーンが静止画になって頭に残っています。
印象深い映画です。

三角地帯ストーリーの今後を楽しみにしております。
Commented by hanahanaup at 2009-11-17 16:26
映画の内容も気になるけど、大学!?
ミュンヘン・テレビ・映画大学なんてあるんですね~。
しかもヴェンダース卒業とは!授業内容に興味深々です!
大好きな先輩監督の意思を継ぐロードムービーなんて見てみたい。
(わたしが知らないだけかもしれないけど)女性でロードムービー作る人って少ない気がします。
きっと女性らしい目線が残る、繊細な作品なのかしら?
また気になる映画が増えました。
Commented by mtonosama at 2009-11-18 14:15
hanaさん

そうなんです。ミュンヘンテレビ映画大学。
外国人にも門戸を開いているところは太っ腹でうれしいんですが
やはりドイツ語ができないことには(トホホ)。

「赤い点」はドイツでは一般公開もされて話題を呼んだらしいです。
日本人が苦労して入学して撮影した映画なんですから
是非日本でも一般公開してほしいですよね。