ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

カティンの森 KATYŃ

f0165567_630944.jpg


カティンの森  KATYŃ

カティン。この地名をお聞きになったことはありますか?
殿はもう随分前になりますが、TVニュースで知りました。
画面には、まばらな木々が生えている寒そうな光景が映し出されていた記憶があります。

ポーランドにあるその森から、1943年春、ポーランド軍将校たちの遺体が
何千体も発見されたそうです。「カティンの森」事件です。

カティンの森事件
ヒトラーとスターリンの密約によって、ポーランドは1939年9月1日ドイツに、17日にはソ連に侵略された。ソ連の捕虜になった約1万5千人のポーランド将校が1940年以降行方不明になる。それから3年後、ドイツがソ連に侵攻した際、ソ連国内のスモレンスクに近いグニェズドヴォ(Gnezdovo)村近くの森でポーランド将校約4400人の遺体を発見。この事件が発覚した。
カティンの森事件(ポーランド語: Zbrodnia katyńska、ロシア語: Катынский расстрел)とはポーランド軍将校捕虜・国境警備隊員・警官・一般官吏・聖職者がソ連の内務人民委員部(秘密警察)によって1940年に銃殺された事件。日本ではカティン事件またはカチン事件としても知られている。
カティンはこの事件があった場所の近くの地名で事件とは直接関係ないものの覚えやすい名前であったため、当時のドイツが対外宣伝用に使用した。
(Wikipediaより)

f0165567_6303970.jpg


かれらがナチスによって殺されたのか、ソ連によって殺されたのか
長い間、秘密にされていましたが
冷戦時代が終わりを告げた1990年
当時のソ連・ゴルバチョフ大統領がソ連秘密警察によるポーランド人の殺害を認め
その2年後、ロシアのエリツィン大統領は
殺害がスターリンの直接署名した命令書によって行われたことを公式に言明しました。

「カティンの森」の監督アンジェイ・ワイダの父親を含む約1万5千人の
ポーランド将校たちが虐殺されてから半世紀が過ぎていました。

アンジェイ・ワイダ監督は監督デビューして間もない1950年代半ばに
この事件の真相を知ったそうです。
監督は、自分の手で「カティンの森」事件を映画化したいと切望しながら
当時、圧倒的なソ連の影響下にあったポーランドの状況や
冷戦下の微妙な国際関係から、この事件について語ることすらできませんでした。

タブーとして封印されていた事件も、ソ連の崩壊後、徐々にその輪郭が見えてきました。
しかし、まだ多くの事実は明らかになっていません。

監督は語っています。
「映画は、カティン事件の数多い被害者家族の苦難と悲劇について物語ればよい。ヨシフ・ヴィサリオノヴィチ・スターリンの墓上に勝ち誇る嘘、カティンはナチス・ドイツの犯罪であるとの嘘、半世紀にわたり、対ヒトラー戦争におけるソビエト連邦の同盟諸国、すなわち西側連合国に黙認を強いてきたその嘘について語ればよい」
(集英社文庫「カティンの森」/工藤幸雄・久山宏一訳)


f0165567_6302832.jpg


ストーリー
1939年9月17日。ポーランドがソ連に占領された日。
ドイツ軍に西から追われる人々と、ソ連軍に東から追われてきた人々が
ポーランドの東にある橋の上で行き交いました。
西から来た人の中には、クラクフから夫のアンジェイ大尉を探しにきたアンナとその娘ニカ。
東から逃げて来た人の中には大将夫人ルジャがいました。
アンナとニカは川向こうの野戦病院へ、ルジャはクラクフへ向かいます。

訪れた野戦病院で運良く夫アンジェイと邂逅できたアンナは夫の胸にしがみつきます。
夫アンジェイやその友人イェジら将校たちはソ連軍の捕虜になっていたのでした。
妻と娘が呆然と見詰めるその前で、軍用列車に乗せられ
東へ運ばれて行ってしまうアンジェイたち。

同年クリスマス・イヴ。大将の家では娘のエヴァが一番星を待ち
同じ頃、収容所でも大将はじめ将校たちが質素なクリスマスの食卓についていました。
大将は、将来のポーランド再興の担い手となるよう部下たちを激励し
全員で聖歌を歌っていました…

70年前、引き裂かれた家族。
待ち続けた妻、父母、兄弟姉妹、子ども。
一人の兵士が殺されるその背後で嘆く人々は家族の数だけいます。
友人も泣きます。一人の兵士の死に嘆く人々の数は幾何級数的に増えていきます。

今年83歳になる被害者の息子アンジェイ・ワイダ。
息子として、監督として、渾身の力をこめて撮影した映画です。

カティンの森
監督・脚本/アンジェイ・ワイダ『灰とダイヤモンド』『地下水道』、原作/アンジェイ・ムラルチク「カティンの森」カティンの森」(集英社文庫)、脚本/アンジェイ・ワイダ、ヴワディスワフ・ハシコフスキ、ブシェムィスワフ・ノヴァコフスキ
出演
マヤ・オスタシェフスカ/アンナ、アルトゥル・ジミイェフスキ/アンジェイ、ヴィクトリャ・ゴンシャフスカ、マヤ・コモロフスカ/アンジェイの母、ヴワディスワフ・コヴァルスキ/アンジェイの父、アンジェイ・ヒラ/イェジ、ダヌタ・ステンカ/大将夫人、ヤン・エングレルト/大将、他
原題:KATYŃ 、2007年、ポーランド映画、122分、R-15 、ドルビーSRD、シネスコ
ポーランド語・ドイツ語・ロシア語、字幕編集/久山宏一、資料監修・プレス編集協力/久山宏一、大竹洋子、後援:ポーランド共和国大使館  /「日本・ポーランド国交樹立90 周年」認定事業、提供:ニューセレクト、配給/アルバトロス・フィルム
12月5日(土)より岩波ホールにてロードショー、他全国順次公開
www.katyn-movie.com

ブログランキングに参加しています。
よろしければワンクリックをお願いします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
♡いつも応援をありがとうございます♡

f0165567_14322980.jpg

by mtonosama | 2009-11-13 06:54 | Comments(10)
Commented by Tsugumi at 2009-11-14 07:25 x
戦争映画って信じられないことの連続で

でも真実なんですよね。。

最近目を背けず・・見れるようになりました。。

でもこうゆう映画上映する劇場少ないですよね。

探してまで見るのは私には無理です。。。
Commented by すっとこ at 2009-11-14 09:46 x
ええ!
アンジェイ・ワイダ監督の父親がこの事件の被害者なの?
行方不明者1万5千、発見された遺体4400って
なんという数なんだ、本当なの?
ワイダ監督、まだ存命だったの?
だって”灰とダイヤモンド”って40年以上前の作品じゃ
なかったっけ?

・・・・・・とたくさんの???の嵐の中にいます。

カチン事件、って そんなことがあったのか!

ポーランド人ってなんだか英国では下に見られていたなあ。
アメリカでは良くわからないけど、地元カレッジの英語クラス
で一番よく出来てたのがポーランド人女性だった。
マンハッタンにポーランド人街があってソーセージの美味しい
肉屋さんがあって料理教室の先生に教えてもらって買いに
行った。ポーランド語飛び交う店は美味しくて安い店だった。

こんな悲しい事件があったとは。
長い間封印されてたとは。
殿様、ありがとうね。この映画教えてくれて。

冒頭のポーランド人将校(でしょうか)の鮮やかなブルーの
勲章とコートに縫いつけられた色が美しすぎて悲しい。
この映画、だれと観に行こう?
”灰とダイヤモンド”を熱く語るゲンちゃんかなあ。
Commented by ライスケーキ at 2009-11-14 12:23 x
アンジェイ・ワイダ監督 まだご存命で こんな力作を発表したなんて素晴らしいですね。  「カチンの森」事件テレビで見ました。権力者って何でこんなに簡単に人を殺すんだろう。 「一人殺せば殺人で、戦争で沢山殺せば英雄」か?。   アウシュビッツを訪れた事のあるライスケーキは 又あの被害者達の髪の毛の山を思い出してしまった。  人々を狂気に走らせる戦争は絶対にしては い・け・な・い!
  ポーランドってキュリー夫人を生み出した国。 ショパンの音楽も好きだし 「戦場のピアニスト」も良かった。  素朴な人々と美しい街。  どんな国も戦争の犠牲にしては い・け・な・い!
Commented by mtonosama at 2009-11-14 16:22
Tsugumiさん
お帰りなさい。お疲れ様でした。

「カティンの森」ひどい話で言葉もありません。

上映館は岩波ホールですが、ウォーキングで行かれますか?
使用言語がドイツ語、ポーランド語、ロシア語だから
だんな様とは行けませんね。残念。
Commented by mtonosama at 2009-11-14 16:34
すっとこさん
「灰とダイヤモンド」
チブルスキー演ずる主人公のラストシーンが忘れられません。
感動のあまり、この難しいポーランドの名前を覚えたくらいだから。

ワイダ監督は83歳。亡くなった父と同い年です。
宿年の思いを果たしたんだろうなぁ。

ポーランドって世界史の教科書見ても何度も何度も分割され
大変な時代を送らされた国だよね。

なのに、西ヨーロッパの人って、東欧の人を上から目線で見るね。
殿もドイツで目撃した。

ママ(アンナ)が抱いている女の子、すごくかわいい!
当試写室の看板娘に似てると思いませんこと?
Commented by mtonosama at 2009-11-14 18:54
ライスケーキさん

アンジェイ・ワイダ監督はこの映画を撮るまでは
死んでも死にきれないんじゃなかったろうか。

誰かを断罪しても死んだ人は戻ってこない…

だから、この映画では引き裂かれた家族を
前面に打ち出したんでしょうね。

人間って愚かだね。
悲しくなります。
Commented by すっとこ at 2009-11-14 22:11 x
あ、ほんとだ。
エビータちゃんのお顔だ!!
Commented by mtonosama at 2009-11-15 05:33
ふふ、エビ―タちゃんを覚えててくださってありがとう。

この映画のニカちゃん、薄い色の金髪を輪ッカの三つ編みに
結ってもらってかわいい。
唇も赤くプックリしていてお人形みたい♡
Commented by Tsugumi at 2009-11-16 07:45 x
岩波ホールで上映ですか。。。

私自慢じゃないですが岩波ホールへは行ったことないです。

だって頭使いそうな映画多そうじゃないですか?(爆)

でも側通ったことはありますよ。。。。
Commented by mtonosama at 2009-11-16 14:20
岩波ホール近辺は路地に入っていくと、
昭和のにおいがぷんぷんするような喫茶店はあるし、
居酒屋もあるし、なにより古本屋はいっぱいだし、
良いですけどねぇ。

岩波ホールもちょっと古いけどなかなかなものですよ。