ヴィクトリア女王 世紀の愛 THE YOUNG VICTORIA
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ヴィクトリア女王 世紀の愛
THE YOUNG VICTORIA
ヴィクトリア女王といえば、恰幅の良いおばあさんの姿が
世界史の教科書などでおなじみです。
彼女の治世ヴィクトリア朝時代(1837~1901)は
産業革命を終えたイギリスが政治、経済、文化において
他国に先駆け、黄金期を迎えた時代であります。
ディズニーアニメ「不思議の国のアリス」に出てくるトランプの女王に似ている
このヴィクトリア女王にも若い時代があったし、恋に身を焦がしたときもありました。
そうそう、トランプの女王といえば
「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルもこの時代に活躍した人ですね。
「ヴィクトリア女王 世紀の愛」はこれまで描かれたことのなかったヴィクトリア女王の娘時代の恋と
新婚時代、そして、女王としてのお仕事に目覚めるまでの日々を描いた映画。
華やかな時代の王室ファッションも素敵ですし
当試写室看板娘の髪型と同じ髪に結ったヴィクトリア王女もかわいいです。
ストーリー
王女ヴィクトリア。彼女は英国国王ウィリアムの姪であり、王位継承者です。
成人前のヴィクトリアが女王になれば、その後ろ盾として権力を握ることができるため
ヴィクトリアは権力志向の人々の間で翻弄されました。
その一人がジョン・コンロイです。
彼はヴィクトリアの実母ケント公爵夫人の個人秘書なのですが
ケント公爵亡き後は夫人と深い関係にあった人物。
コンロイは夫人を操り、ヴィクトリアに摂政政治を認めさせようと画策していました。
一方、ヴィクトリアを利用しようとするものは他にも。
ヴィクトリアの叔父・ベルギー国王のレオポルドも甥のアルバートを
ドイツから呼び寄せ、彼女のもとへ送りこみました。
次期女王の夫の座を得るためです。
レオポルドの思惑通り、ヴィクトリアとアルバートは互いに好印象を持ちました。
しかし、情熱的なアルバートは叔父の野望よりも自分の心に忠実になることを選びます。
ヴィクトリアと同じく両親の愛を知らずに育ったアルバートは
彼女を利用するのではなく、愛し、支えることを心に誓ったのでした。
ドイツに帰国し、ヴィクトリアからの手紙を待つアルバート。
1837年、国王ウィリアムが逝去。
ヴィクトリアは母と決別し、女王に即位しました。
ヴィクトリア女王の誕生です。その歳18歳。
時の首相メルボルン卿に頼り切る女王でした。
やがて迎える戴冠式。
アルバートと再会したヴィクトリアは楽しいひとときを過ごします。
しかし、彼がいかにヴィクトリアを深く愛していても
女王である彼女に求婚することは許されません。
プロポーズは女王からするものなのです。
女王になってようやく母親から自立できた彼女にはまだまだ結婚をする気など
ありませんでした。
ところが、即位後、政権交代で、頼りにしていたメルボルン卿が失脚します。
新首相ピールはメルボルン一派で固めた女官の交代を迫りますが
ヴィクトリアはそれを拒否。
新聞はこぞって「憲法の危機」「女王が首相を無視」と書きたてます。
初めての危機に直面したヴィクトリアは自分が必要とする人に気づいたのでした…
歴史映画は結果がわかっているから安心です。
とはいえ、ヴィクトリア朝時代は英国が近代化に進み始めた激動の時代でした。
産業革命の結果、貧富の差は拡大し
土地を失った農民たちが大挙して都市に流れ込み始めた時代です。
女王になれば、めでたし、めでたし、というわけにはいきません。
トーリー党、ホイッグ党といった政党政治の芽生えた時代。
女王様も議会を無視しては存在できません。
近代に生きた女王は有能かつバランスのとれた社会人でなければならなかったに違いありません。
でも、王室とか皇室とか、結構気になりますよね。なぜなんでしょう。
この映画、そんな王室ファンならずともちょっと気になる情報があります。
現エリザベス女王の次男アンドリュー王子の娘ヨーク公爵嬢ベアトリス王女が
ヴィクトリア女王の戴冠式のシーンに女官として出演しているんです。
彼女は王位継承権第5位の王女様。
英国王室史上初めて映画に出演した王族になりました。
ヴィクトリアとアルバートのロイヤルラブを楽しんで、
英国贔屓になったミーハーな殿は最近アフタヌーンティなど楽しんでおります。
ヴィクトリア女王 世紀の愛
監督/ジャン=マルク・ヴァレ、製作/マーティン・スコセッシ、セーラ・ファーガソン、脚本/ジュリア・フェロウズ、衣装/サンディ・パウエル
出演
エミリー・ブラント/ヴィクトリア女王、ルバート・フレンド/アルバート公、ポール・ベタニー/メルバーン公、ミランダ・リチャードソン/ケント公爵夫人、ウィリアム王/ジム・ブロードベント
12月26日、Bunkamuraル・シネマ、TOHOシネマズシャンテにてロードショー
2009年、102分、イギリス・アメリカ合作、配給:ギャガGAGA
http://victoria.gaga.ne.jp/
お知らせ
「愛のヴィクトリアンジュエリー展」
Bunkamuraザ・ミュージアム
2010年1月2日(土)~2月21日(日)/開催期間中無休
10:00~19:00(入館は18:30まで)、夜間開館/毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
入館料:一般1400円、大学・高校生1000円、中・小学生700円
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とのさんはもう見たんですね。。。
うらやましい。。
ヴィクトリア時代のヘアスタイルは好きです。
なんでかというとイギリスのヘアメイク学校で学びコピーしたから。。
この映画絶対見ます。
ヴィクトリア時代って、すてきですね。
古いようでいて、そんなに大昔でもないから
アクセサリーや家具などアンティークも多くて身近です。
やはり英国の一番良い時代なのかしら。
もちろん、だんな様と一緒にいらっしゃるのですよね(^_-)
原作は読めないから映画化されるのが楽しみだ
英国カップ&ソーサーのアンティーク・コレクションの中
のお宝はビクトリア朝時代のものなんですウフフ。
さてこんなラブラブのふたりだったのにアルバートが亡くなって
以後ヴィクトリアは喪服姿の黒で通したからこの時代、洋服に
黒が流行ったのね。そしてそんな彼女に陛下、と呼ばずに
「女よ:Woman」と呼びかけたのが主馬頭、スコットランド人の
ブラウンだったの。
ライスケーキさんの”ミセス・ブラウン”はこの映画のことですね。
彼女は時にはブラウンの部屋から朝帰りするのを臣下に見られ
ついには陰で”ブラウンの奥さん:ミセス・ブラウン”って呼ばれるようになってしまったらしい。
いいじゃんねー、女王が恋したって。
もう御主人いないことだし。
英国贔屓としては是非この映画観に行きたい!
仕方ないから夫と行くかも。
一緒に英国にいたからなあ。
そうだった。ライスケーキさんのような英国史権威の前で
なんとも畏れ多いことで。
バラ戦争のことをバラを投げ合う戦争なんてきれいでいいな、と
思っていた殿。これで史学科出身とは恥ずかしい…
おお、おお、そうですとも。
すっとこさんもまた英国滞在経験長く、
すばらしいアンティークコレクションをお持ちでしたね。
喪服のヴィクトリア女王もお馴染みのお姿ですが、
ここでちょいとトリビアね。
純白のウェディングドレスを初めて着たのも彼女なんですって。
「当時の上流階級のウェディングドレスは色が濃く、金糸や銀糸
などで装飾をしたゴージャスなものが多かったが、ヴィクトリア女王
は『純潔』を表すために乳白色のシルクサテンで作ったドレスを
着用した。それが庶民に広まり、ウェディングドレス=白という
イメージができ上がった」そうです。
さらにおまけ。
クリスマスツリーの元祖もヴィクちゃんなんだって。
「1840年、ヴィクトリア女王がドイツ出身のアルバート公と結婚した
初めてのクリスマス。アルバート公がドイツから取り寄せた
クリスマスツリーを2人の居室に飾り、クリスマスを祝ったことが
やがて上流貴族たちの間にも広まった。
多くの子供が生まれた女王一家がツリーを飾って
家族で団欒するしあわせな絵が新聞に好評されることで
イギリス国民のだれもが憧れ、たちまち広まったという」だって。
すっとこさんちのきれいなツリーもヴィクちゃん発。
っていうか、ドイツから来たんだね。
こういう映画に出るってことは、娘のプリンセスは母親側についたのかな。
タイガー・ウッズの醜聞を見るにつけ、チャールズ皇太子のジュンアイの方がまだましに思えてくる。
セーラさんの娘は美人ですか?
そういうことですか。虎木さんとの関係は(笑い)。
セーラさんの娘ね、その他大勢の一人だからさぁ、
わからなかったよ。
チャールズは純愛なの?
ダイアナさんはかわいそうだよ。
英国でもダイアナ派と今の奥さん派と分かれているみたいだね。
わたしはダイアナ派かなぁ。
Tsugumiさんちは仲良しなんだから♡