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殿様の試写室

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パリ20区、僕たちのクラス -1- Entre les murs

パリ20区、
僕たちのクラス
-1-
Entre les murs


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© Haut et Court – France 2 Cinéma

「パリ20区、僕たちのクラス」―-

区って、千代田区とか、港区とか、いまいち具体的過ぎるし、
イメージが固定されてしまいますね。
でも、パリ20区だと、なんかおしゃれ。
(原題は”Entre les murs”(「壁の内で」)と邦題とはまったく違いますけれど)

20区ってどんなところなんでしょうか?

パリの街は、ルーブル美術館のある1区から時計回りにカタツムリの殻みたいな形で
区分されています。
その殻の最後、カタツムリが槍やら角やら頭やらを出す場所にあたるパリ北東端にあるのが20区。
昔から労働者や移民の多い地区です。

区内にはベルヴィル公園やエディット・ピアフの生家、
コローやショパン、ビゼー、プルースト、マリア・カラス、モジリアー二、モリエール、ジム・モリソンらが
眠るペール・ラシェーズ墓地もあります。

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そんな20区に実在するフランソワーズ・ドルト中学校がこの映画の舞台。
出演者は担任役の先生以外、生徒も教師も皆本当にこの学校に通う人々。
親たちも生徒たちの本当の親です。

殿はこの映画を観る前、そして、観ているときも、
ずっとドキュメンタリー映画だと思っていました。

というのも、「ぼくの好きな先生」(‘02)――― 
フランス・オーベルニュ地方の小さな学校に通う
3歳から11歳までの13人の生徒たちが
大好きなロペス先生と過ごす1年間の学校生活を描いた作品―――

未来の食卓」(‘08)http://mtonosama.exblog.jp/11566950 ――― 
学校給食と高齢者向けの宅配給食にオーガニック食材を導入した南フランス・バルジャック村の
試みを追った作品―――
といった学校関係のフランス製ドキュメンタリー映画を観たので、
「パリ20区、僕たちのクラス」もドキュメンタリーだよね、と思い込んでしまったのです。

しかし、観ている間もまだドキュメンタリーだと思うほど、
子どもたちの演技は自然でした。
言ってしまえば、フランス版「金八先生」?
(3年B組の生徒たちより、もっと自然体でしたけれど)

その金八先生にあたるのが担任のフランソワ先生。
彼、フランソワ・べゴドーが2006年に発表した小説「教室へ」がこの映画の原作です。
フランソワ・べゴドーは脚本にも参加し、さらに先生役として出演もしています。

フランソワ・べゴドー
1971年生まれ。両親も教師。ナント大学で現代文学を学び、中学・高等教育の教員資格を取得。19区にある中学校で2年間、国語教師を勤めました。教員の立場を生かして、執筆活動も始め、2003年に処女作”Jouerjuste”、2年後には”Dans la diagonal”を発表。2006年に発表した「教室へ」がラジオ局フランス・キュルナールと雑誌「テレラマ」共催の文学賞を受賞し、20万部を売り上げるベストセラーとなりました。
雑誌、新聞にも積極的に執筆し、テレビコラムなどにも出演。断定的な表現やユーモアを織り込みながら、自由奔放な発言で世間の常識に挑み続けています。

映画に登場する24人の生徒たちはアフリカ系、イスラム系、中国系あり。
「どこから来たの?」と訊いていたら、
話が終わらないほどさまざまな国からやってきた移民の子供たちです。
良い子ばかりじゃないし、生意気なことは言うし、
「おいおい、それはないだろ」みたいなことはやってくれるし、
フランソワ先生がイラッと来ている様子に共感しつつ、
生徒たちの自己主張にも納得したり。
観客としては、先生、生徒、どちらのスタンスにも立てる、
良い意味で忙しい映画です。

だからでしょうね。
第61回カンヌ国際映画祭で、フランス映画としては21年ぶりのパルムドール(最高賞)を
獲得してしまいました。

さて、一体、どんなお話なのでしょうか。
それは次回までのお・た・の・し・み。

To be continued.

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♪4月30日に更新しました。いつも応援、ありがとうございます♪

パリ20区、僕たちのクラス
監督/ローラン・カンテ、脚本/ローラン・カンテ、フランソワ・べゴドー(「教室へ」早川書房)、ロバン・カンピヨ、撮影監督/ピエール・ミロン、製作/キャロル・スコッタ、キャロリーヌ・ベンジョ、バルバラ・ルテリエ、シモン・アルナル、編集/ロバン・カンピヨ、音響/オリヴィエ・モヴザン、アニュス・ラヴェズ、ジャン=ピエール・ラフォルス、衣装/マリー・ル・ガレック、制作担当・助監督/ミシェル・デュポア、ホストプロダクション/クリスティナ・クラサリス
出演
フランソワ・ベゴドー/フランソワ先生
ナシム・アムラブ/ナシム、ローラ・バケラー/ローラ、シェリフ・ブナイジャ・ラシェディ/シェリフ、ジュリエット・デマーユ、ダラ・ドゥコワ―ル/ダラ、アルチュール・フォレジュ/アルチュール、ダミアン・ゴメズ/ダミアン、ルイーズ・グランベール/ルイーズ、チーフェイ・ホァン/チーフェイ、ウェイ・ホァン/ウェイ、フランク・ケイタ/スレイマン、アンリエット・カサルアンダ、リュシー・ランドロヴィー/リュシー、アガム・マレンボ・エメネ/アガム、ラバ・ナイト・ウフェラ/ラバ、カルル・ナノール/カルル、エスメラルダ・ウェルタニ/エスメラルダ、ビュラク・オジルマズ/ビュラク、エヴァ・パラディゾ/エヴァ、ラシェル・レグリエ/クンバ、アンジェリカ・サンシオ/アンジェリカ、サマンタ・スピロ/サマンタ、ブバカール・トゥレ、ブバカール、ジュスティーヌ・ウー/ジュスティーヌ
ジャン=ミシェール・シモネ/校長、アンヌ・ラングロワ/ソフィー先生、ジュリー・アテノール/教育指導主宰CPE
6月12日(土)より岩波ホール他全国順次ロードショー
2008年、フランス映画、128分、配給:東京テアトル
http://class.eiga.com/

by mtonosama | 2010-04-30 05:30 | 映画 | Comments(8)
Commented by Tsugumi at 2010-04-30 07:16 x
ほほう~~。
ついおとといまでフランスから里帰りしていた友人とすごしていたので、この映画見てみたいです。。

友人子供11歳と6歳。。。

フランスの学校興味ある。。

でも見に行くチャンスあるのかしら。。。
Commented by mtonosama at 2010-04-30 08:34
♪Tsugumiさん

外国の子供って、13歳くらいになるともうすっかり大人ですよね。
11歳だとまだまだ子供っぽいかしら?

外国の子って、挙手するとき人差し指だけ立てるのが可愛い♪

映画、観にいけるといいですね。
Commented by すっとこ at 2010-04-30 15:57 x
なぜだぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ。

フランスって言うだけで ものすんごくオサレに
感じちゃうのーーーーー。

でも最初の写真だけでも手前左の子
「え?日本人?」って思っちゃいました。
生粋のパリジャン・パリジェンヌは
住まない区域なのでしょうか?

次回ストーリーが待たれます!
Commented by mtonosama at 2010-04-30 19:57
♪すっとこさん

人差し指立て挙手の女子の前に座る横向き男子は中国系よ。

パリ20区は昔から労働者や移民が多く住む区なんだそうです。
でも、今はアーティストも住んでるんですって。
NYでいえばソーホーみたいなところ?

フランスに行きたしと思へども、フランス語はあまりに難し…
Commented by ライスケーキ at 2010-04-30 21:00 x
パリの「金八先生」かぁ。  
写真には無いけど どんなルックスかな。   興味津々。
去年フランス旅行計画したけど母の体調が悪くてキャンセルした。やはり「花の都パリ」。 一度は行ってみたいね。
Commented by mtonosama at 2010-05-01 05:50
♪ライスケーキさん

フランソワ先生の顔は次回をお・た・の・し・み♪
パリは大昔、三葉虫がはいずりまわっているころに行った記憶が。

先日アイスランド噴火のときにパリに行ってた人の話聞いたら、
パリではやはり未だに
下を向いて歩かないといけないとのこと、でした。
Commented by Jonessabothisco at 2013-04-19 06:23 x
hello there and thank you for your info – I have certainly picked up anything new from right here.
Commented by Mtonosama at 2013-04-19 06:47
♪Jonessabothisco

Hello,thank you too!This film seems like a documentary,but not.Very interessant drama.