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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

北京の自転車 -1- 十七歳的単車

        北京の自転車 -1-
                 十七歳的単車
                 Beijing Bicycle

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なんのかんの言っても中国が気になって仕方のない殿です。
さきの“映画にこじつけ台湾旅行” http://mtonosama.exblog.jp/page/2/ でも
中国のトイレのことを悪く言ってしまいましたが、
この手の悪口は、小学生男子が好きな女子をわざといじめたりするのと同じようなもの。
どうぞ、聞き流してくださいませ。

というわけで、
7月24日から8月27日までの約1ヶ月にわたって
「中国映画の全貌2010」が開催されます。
上海万博を記念して中国・香港映画60本!の連続上映です。
殿もこの機会に、話題の映画、見逃した映画などを観てみたいと思っております。

今回、当試写室で上映するのは「中国映画の全貌2010」開催記念で
特別公開される「北京の自転車」です。
2001年にベルリン国際映画祭銀熊賞、審査員グランプリ、新人男優賞を受賞しました。
2000年に製作された作品です。
2000年?今年は2010年ですよ。

そうなんです。
この映画、国家電影局に無許可で出品したため、長く国内上映禁止処分になっていました。
日本でも今回が初の劇場公開。

北京オリンピックのために今はほとんど姿を消してしまった胡同・四合院でのシーンには
北京市民ならずとも郷愁を誘われます。
久々に納得できる中国映画を堪能しました。

ところで、中国映画が変わってしまったなぁ、と感じたのはいつ頃のことだったでしょう。
殿の場合は「北京バイオリン」(‘02)を観て、今までと随分変わったなぁ、と感じました。
ハリウッドに進出した陳凱歌(チェン・カイコー)監督が再び中国に戻り、
中国を舞台にした作品をつくった、ということで感動的な映画ではありましたが、
なにか違和感を感じたものです。

建国以来、一貫して国家が映画を管理してきた中国はいま一大転換期を迎えている。90年代の市場経済化とともに、国営の撮影所も独立採算制へと移行し、従来の製作配給網は弱体化した。かわって民間のプロダクションが映画製作に乗り出し、彼らと国営撮影所の「合作」が大勢を占めるに至っている。さらに21世紀に入り、世界貿易機関(WTO)加盟とともにアメリカ映画の中国上陸攻勢が始まっている。(2004年8月18日 中日新聞夕刊)
   ↑ ↑
これが2004年のこと。
「初恋のきた道」の中でも「タイタニック」のポスターが土壁に張ってありましたっけ。

2008年にはアジア最大規模を誇る撮影所「中影集団映画数字製作基地」が完成しています。
3年の歳月をかけ、北京に建てられたこの撮影所。
建設費用の総額は、20億元(約300億円)だそうです。

中国では〈売れる映画〉ということが必須課題なのでありましょう。
確実に客を呼べる監督やエンタテインメント作品を別にすれば、
若い監督や、シリアスなテーマを得意とする監督たちには生きにくくなっています。
中国映画界も市場経済の海に投げ込まれているわけです。

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ですから、賈樟柯(ジャ・ジャンクー)や本作の王小帥(ワン・シャオシュアイ)など
60年代から70年代生まれの第6世代の監督たちは自主制作映画を撮るようになりました。

  ちなみに、「初恋のきた道」(‘99)の張芸謀(チャン・イーモウ)や「花の生涯 -梅蘭芳-」(‘08)
  http://mtonosama.exblog.jp/10447417の陳凱歌(チェン・カイコー)達、
  文化大革命を経験した監督たちは第5世代と呼ばれています。

張芸謀(チャン・イーモウ)や陳凱歌(チェン・カイコー)達、第5世代の監督たちは今や60代。
巨匠とか大家とか呼ばれる作家になりました。
良い意味でも、悪い意味でも、その作品には型というか、枠というか、
ある種の定型ができてきたような気がします。
〈だから、いけない〉という訳では決してありませんが。

でも、第6世代にはそうした枠はありません。
もちろん、これも、だから良いとか悪いとかではないのですが、
彼らの試行錯誤は興味深く、今回の「北京の自転車」からもとても新鮮な衝撃を受けました。
俳優たちにも、かつての中国映画にはなかった”かっこ良さ”があります。

かっこ良い俳優たちについては次回でお知らせしますね。
では、それまで、再見(サイチェン)!

to be continued.

北京の自転車
監督・脚本/ワン・シャオシュアイ(王小帥)
出演
ツイ・リン(崔林)/グイ、リー・ピン(李濱)/ジェン、ジョウ・シュン(周迅)/チン、リー・シュアン(李爽)/ダー・ホアン、カオ・ユアンユアン(高圓圓)/シャオ
2000年、中国・台湾、113分、配給/ワコー、グアパ・グアポ
新宿K’s cinemaにて7月24日(土)~30日(金)13:20、18:40、8月27日(金)10:40
画像提供:ワコー/グアパ・グアポ
http://www.ks-cinema.com/movie/china_2010.html
http://www.ks-cinema.com/schedule.html

上演予定はこちらで。


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♪6月12日に更新しました。いつも応援ありがとうございます。次回は15日に更新する予定です♪
by mtonosama | 2010-06-12 06:13 | 映画 | Comments(8)
Commented by すっとこ at 2010-06-12 06:48 x
へぇぇぇぇええええええええええええええええ!

今が第6世代!
さすが4千年の歴史を誇るお国。
映画世代を6代も分別(ゴミかよ)
できちゃうんですねーーーーーー。

日本は
”日本のヌーベルバーグ”世代ってのを
聞いたような・・・大島渚とか・・・

でも映画の世界って6世代も色分けされて
ないような。

うわーーーん、わからないよう。
詳しい殿様、解説お願いします。

中国はアメリカに次ぐ世界第2位の
経済大国になりましたね。凄い。
Commented by mtonosama at 2010-06-12 07:03
♪すっとこさん

うわぁ~、即レスありがとうございます。

中国映画はやっぱり、文革の影響を大きく受けてますよね。

第5世代のチャン・イーモウもチェン・カイコーも文革時、
下放されてご苦労なさってるし…

中国はどこまで行っちゃうんでしょうね。
Commented by summersail at 2010-06-12 17:49
中国映画、ぱらぱらみてますが、全体像がいまひとつよくわかっておりません。第6世代なんていうんですね。よく知っているのは第5世代といわれる監督さんたちでしょうか?一人の人生をたどる大作が多いような気がしますが?
Commented by mtonosama at 2010-06-12 19:53
summersailさん

第5世代の監督さんたちは日本でいえば団塊の世代で
人数も多いけど(中国はこの世代に限らず、人数は多いんでしょうが)、
いろんな事件に巻き込まれた人たちですよね。

おっしゃる通り、チャン・イーモウの「初恋のきた道」は文革、
チェン・カイコーの「花の生涯 -梅蘭芳ー」は日中戦争を挟んだ
人生をたどる大作でした。

でも、チャン・イーモウ監督の「ヒーロー」なんていう
突然変異みたいな映画もありましたし。

中国映画、なかなか奥深いです。
Commented by ライスケーキ at 2010-06-12 22:09 x
タイトルが無ければ日本の高校生みたいですね。
北京五輪が終わって 上海万博。 当時の日本みたな経済成長。
中国映画も これから注目ですね。
Commented by mtonosama at 2010-06-12 22:54
♪ライスケーキさん

ほんと、ほんと♪
女子は美人過ぎて、高校生というよりは女優さんって感じですが、
男の子ジェンくんは日本の高校生みたいです。
都会っ子ですからね。
Commented by Tsugumi at 2010-06-13 05:49 x
うちの場合なかなか一緒に中国映画見る機会には恵まれません。。
一緒に見た中国映画・・LOVERSだったかも。。。

イギリスのお義兄さんがとってもいいよって言うので。。

だんな様・・・・う~ん。。。。


イギリスでは英語字幕・・日本では日本語字幕・・・

ぜんぜん違いますよね(爆)
Commented by mtonosama at 2010-06-13 06:16
♪Tsugumiさん

おはようございます。お互い、ほんっとに早起きですね(笑)

ゴージャスな中国映画をご覧になりましたね♪

英国人が、中国語の映画を英語字幕で観るのと
日本語字幕で観るのとでは、確かに全然違いますよね。