ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

瞳の奥の秘密 -1- EL SECRETO DE SUS OJOS

         瞳の奥の秘密  -1-
          EL SECRETO DE SUS OJOS

f0165567_5205321.jpg

(C)2009 TORNASOL FILMS - HADDOCK FILMS - 100 BARES PRODUCCIONES - EL SECRETO DE SUS OJOS (AIE)

アルゼンチン映画です。
行ったこともないくせにアルゼンチンというと、なぜか、そそられます。
当試写室では、5月にも「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」
http://mtonosama.exblog.jp/13710572 というアルゼンチン映画を上映したばかり。
しかし、今回も再びのアルゼンチン映画上映です。

「どんな映画?」 ですか?
いや、「すごい」の一言です。
ファン・ホセ・カンパネラ監督。
この名前、しっかり覚えておかねば、です。

アルゼンチンのイメージは
暗い情念、深い情熱、花で言えば薔薇、それも深紅色の薔薇です。
ゲバラ、エヴィータ、そして、アルゼンチンタンゴ。
サッカーも入れるべきでしょうか?
アルゼンチンには魂の奥底を揺るがす深くて強く激しいものがあります。
(ちょっと思い入れが強過ぎますか)

f0165567_5223027.jpg

「瞳の奥の秘密」――
この映画も、深く激しい情熱がどんどん内奥に向かっていく様子を演じる俳優たちの
存在感に圧倒されました。
ひとりひとりが際立っていながら、全体の構成にぶれがありません。
すごいなぁ。カンパネラ監督。
すごいなぁ。出演のリカルド・ダリンさん、ギレルモ・フランチェラさん――

2009年8月に本国アルゼンチンで封切られたときは、
34週にわたってロングラン上映されたそうです。34週間というと、8.5ヶ月です。
日本でいえば「おくりびと」 http://mtonosama.exblog.jp/8908595 くらいの
大ヒット映画ということですね。

本作は2009年本国アルゼンチン・アカデミー賞を13部門で受賞したのをはじめ、
2010年第82回アカデミー賞最優秀外国語映画賞(ちなみに「「おくりびと」は第81回の同賞受賞」、
ゴヤ賞最優秀スペイン語外国映画賞、最優秀新人女優賞、
フランスのボーヌ国際スリラー映画祭でグランプリを受賞するなど、大変な快挙。

あ、ちょっと、〈ボーヌ国際スリラー映画祭でグランプリを受賞〉って気になりません?
そうなんですよね。
物語は25年前に起きた暴行殺人事件を軸に展開しています。
それも、とても凄惨な事件です。
ミステリーあるいはスリラーのカテゴリーに入れてもおかしくない映画なのに、
この映画は恋愛映画であり、
よくできたミステリーなのです。

f0165567_5244278.jpg

1970年代の混迷したアルゼンチンの政治情勢を織り込みつつ、
殺人事件を追う男の執念と、
その瞳の奥に焼き付けた切ない愛を描いたミステリー映画であり、
よくできた恋愛映画なのです。

第2次世界大戦後、アルゼンチンは何度も軍事クーデターがあり、
大統領が次々に変わっていました。
映画の中の殺人事件が起きた1974年当時は、
あのエヴィータ(エヴァ・ペロン)の夫、フアン・ペロン大統領が死去し、
後妻であるイザベラ・ペロンが世界初の女性大統領に就任した年。
結局、彼女は難局を乗り越えることができず、
アルゼンチンは治安・経済共に悪化の一途をたどります。
76年、軍事クーデターが起こり、官僚主義的な権威主義体制が敷かれました。

さてさて、本作、
良くできたミステリー映画であり、
良くできた恋愛映画であるというのは、どういうことでしょう。

続きは、次回までのお楽しみに。
乞うご期待。

To be continued.

ブログランキングに参加しています。
どうぞ、ポチッとお願いします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
♪7月1日に更新しました。いつも応援ありがとうございます。次回は4日です♪

瞳の奥の秘密
監督/ファン・ホセ・カンパネラ、脚本/エドゥアルド・サチェリ、ファン・ホセ・カンパネラ
出演
リカルド・ダリン/ベンハミン・エスポシト、ソレダ・ビジャミル/イレーネ・メネンデス・ヘイスティングス、パブロ・ラゴ/リカルド・モラレス、ハビエル・ゴディーノ/イシドロ・ゴメス、ホセ・ルイス・ジョイア/バエス警部、ギレルモ・フランチェラ/パブロ・サンドバル
8月14日(土)TOHOシネマズ シャンテにてロードショー
2009年、スペイン=アルゼンチン/スペイン語、129分、英題:THE SECRET IN THEIR EYES、
提供/東宝、ロングライド、配給/ロングライド
www.hitomi-himitsu.jp

by mtonosama | 2010-07-01 05:44 | 映画 | Comments(10)
Commented by Tsugumi at 2010-07-01 18:37 x
お客様待つ間こっそり訪問しています。

アルゼンチン映画凄いんですね。

アルゼンチンというと最近ワールドカップの影響かマラドーナ監督のパフォーマンスばっかり思い出してしまう私。。次回に期待します。
Commented by mtonosama at 2010-07-01 20:03
♪Tsugumiさん

パブのPCからのご訪問ありがとうございます<(_ _)>
マラドーナ……
彼も驚異の5人抜きとかの時代には可愛い坊や顔だったのに。
しかし、今のパフォーマンスもある意味、魅力的ですね。

W杯終わってしまいましたね。あ、違うわ(笑)
侍ジャパンの帰国記者会見を見てたら、
W杯、終わった気になってしまいました。

Commented by ライスケーキ at 2010-07-01 21:44 x
ミステリー映画であり、恋愛であり・・・。
どんな作品でしょうね。
アルゼンチンてあまり良く知らないのですが、殿様のおかげで
色々知識が増えまする。 次回も楽しみ~!
Commented by すっとこ at 2010-07-02 02:15 x
ぇぇぇええええええとぉぉぉおおおおおおおおお!
カンパネラって名前・・・・

宮澤賢治のナニカに出てきたなあ。
銀河鉄道の夜、だっけ。

それはともかく
ホラーであ恋愛映画でもあり、なんですか。
いいねえ、恐怖や狂気を孕む愛慾!

続きが
ううううううううううううううううう
知りたいっつつつつ。
Commented by mtonosama at 2010-07-02 05:03
♪ライスケーキさん

アルゼンチンって遠くて遠い国。
元気なうちに早く行きたいです。

いや、ラテンTVドラマが人気だというけど、
この映画、あの手の騒々しさはなく、
なのに情熱は奥深いところでメラメラ燃えてる感じで、すごいです。
Commented by mtonosama at 2010-07-02 05:12
♪すっとこさん

宮沢賢治「銀河鉄道の夜」主人公ジョバンニの友達が
カンパネルラ=カンパネラでしたね。

私は「風のガーデン」というTVドラマに出てきた花の名前
カンパネラが頭に残っています。
同じ言葉でもいろんな印象で頭の中に入っているものですね。
でも、お互いまともなもので良かった……
Commented by 寅二郎 at 2010-07-02 12:56 x
アルゼンチン(マイ)ブーム来てますね~。
この映画も絶対観にいきます。
『アルゼンチンタンゴ』も良かったです。
やっぱりミュージシャンは老いてもカッコいい!
寅二郎のオススメをまたひとつ。
タンゴ歌手がお父さんでデビューに『アルゼンチンタンゴ』のグスタボ・サンタオラージャもかかわっている、フアナ・モリーナという女性歌手です。
「ラテン」や「情熱」ではない、不思議な前衛フォークというか、アルゼンチンの別の顔があります。
Commented by mtonosama at 2010-07-02 16:27
♪寅二郎さん

ファナ・モリ―ナですね。チェックします。ありがとうございました。

アルゼンチン、良いです。
どこに行きたいってのはないんですが、
ブエノスアイレス市内をぶらついて、
小さな公園でおじいさんが若い孫のような娘
(のようなってところがミソです)とタンゴを踊っている。
そんなところをベンチに腰かけてぼーっと眺めるんです。
あ、足もとにノラ猫が来たりして。

ああ、アルゼンチン行きたいなぁ・・・
Commented by 大田朋子 at 2010-08-29 04:19 x
友達が 「"El Secreto de Sus Ojos"」を見てアルゼンチンにいる私たちのことを思い出したから、と電話してきました。それでこの映画のことをGoogleしていてたどりつきました。とてもすばらしい映画の描写に私も絶対見ようと思いました。
ありがとうございます!

私もブエノスアイレスには一目惚れでした。
だからなんかおっしゃっている部分共感してしましたよ。
Commented by mtonosama at 2010-08-29 05:41
♪大田さん

はじめまして。
え、もしかして、これはアルゼンチンからのコメント
ということですか?!
わあ、うれしいです!

ブエノスアイレス、お住みになってどういう街ですか?

ゲバラの青年時代を描いた「モーターサイクルダイアリーズ」や、
このブログでも5月に紹介した「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」や、
タイトル忘れてしまいましたが、ブエノスアイレス名物のアーケード
商店街での人間模様を描いたお話とかで、
ちらりとブエノスアイレスを見ただけですが、とても良い印象を
受けています。

もうブエノスアイレスには長くお住まいなのでしょうか?
お時間があれば、またブエノスアイレスのこと、
アルゼンチンのこと教えて下さいませ。

ありがとうございました。