スープ・オペラ -1- SOUP OPERA
SOUP OPERA
Ⓒスープの会
癒し系映画と呼ぶ新ジャンル。
のったり、まったり、おいしいごはん
女子は小花プリントの少し長めの木綿ギャザースカートをはき
男子は穏やかな笑顔を浮かべ、白い開襟シャツを着ています。草食系男子です。
夏の日差しも紗を通したようで、どこか優しげ
静かに風も吹いていたりします。
「かもめ食堂」以来、
ある意味、パターン化しているこの手の映画。
でも、眠れない夜、静かな音楽を聴きたくなるように、
時々、誰も殺し合わない、意地悪も言わない、地球が滅びたりもしない、
の~んびりする映画を観たくなることって、ありません?
「スープ・オペラ」って、そんな映画です。
阿川佐和子さん原作「スープ・オペラ」(新潮文庫刊)を瀧本智行さんが監督しました。
阿川さんも癒し系でくくるには「ちょっと…」という印象ですし(ごめんなさい)、
瀧本監督も監督デビュー作「樹の海」(‘04)を観た限りでは、
それ系の監督ではないのですけどね(それ系って…)。
猫といい、
バンドネオンやクラリネットを使った映画音楽といい、
古い木造和風家屋といい、
なんかホッと息をつきたくなるような映画です。
今の時代は、美味しくて素朴なごはんや、のんびり優しい人間関係みたいなものを
望んでいるのでしょうかねぇ。
最近の邦画、癒し系が多いような気がします。
阿川佐和子
1953年東京都生まれ。81年情報番組でリポーターを務め、83年より報道番組のアシスタント。
89年から「筑紫哲也NEWS23」のキャスターを務めた。
92年、渡米。帰国後「報道特集」でキャスター復帰。
98年からレギャラーを務める「TVタックル」は20年を超えた。
エッセイ集「ああ言えばこう食う」(壇ふみとの共著)で99年講談社エッセイ賞を受賞。
初の小説集「ウメ子」では坪田譲治文学賞を、「婚約のあとで」では島清恋愛文学賞を受賞
している。
「スープ・オペラ」は小説第5作目で初の映画化。
阿川さんが「スープ・オペラ」映画化に寄せた言葉です。
「当初、私は一人の中途半端な年頃の、
世の中に対してことさら意欲的でも無気力でもない中途半端な娘が、
自分の人生をどう切り開いていくか、
そこらへんをテーマに書こうと考えていました。
ところがその娘の居場所を古びた家に定め、血縁は素っ頓狂な叔母さんのみ、
のちの同居人として風変りなじいさんと妙に明るい若者を登場させてみたら、
話が自ずとメリーゴーラウンドのようにぐるぐる回り始めました。―後略―」
夏の暑さと、会社での人間関係に疲れ、仏頂面の夫との日々にうんざりした―――
はい。そうです。あなた、そして、わたし、です。
たまには空気を抜いて、こんな映画を見てのんびりしましょう。
え、どんなお話かって?それは次回のお楽しみということで。
続
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スープ・オペラ
監督/瀧本智行、原作/阿川佐和子、脚本/青木研次、撮影/柴主高英、美術/若松孝市
出演
坂井真紀/島田ルイ、北村海歩/5歳のルイ、加賀まりこ/トバちゃん(楢崎藤子)、藤竜也/トニー(田中十二夫)、余貴美子/田中泰子(トニーの妻)、西島隆弘/林康介、田山涼成/精肉店主人、草村礼子/桂木夫人、萩原聖人/水谷医師、鈴木砂羽/奈々子、平泉成/井上豪、コミア―ナ鈴木/クリスチーナ(井上豪の妻)、リアン/猫
10月2日(土)、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリー他全国ロードショー
2010年、日本、119分、カラー、配給/プレノンアッシュ www.soup-opera.jp
(↑唾液あふれる音)
”かもめ食堂”
”食堂かたつむり”
いずれも食の映画でしたね。
で、今度は”スープ・オペラ”。
これきっとソープ・オペラのもじりですわね、クスッ。
Soap Orera・・・Soup Orera.
昼メロのスポンサーにSoap会社が多かったので
昼メロをソープオペラと呼ぶようになったとか。
食べることって誰でも興味あるし
そのことで話題は尽きないし
かといって意見の違いで殴り合うほどでもないし。
はてさて、どんな物語でせうか。
楽しみ、楽しみ!!
スープ・オペラ。
絶対ソープ・オペラを真似っこしてると思いますよね(笑)
主婦のよく見る昼ドラを石鹸会社が提供してるからってところが
面白いです。クスッ♪
「アメリカにおける初期のソープオペラに石鹸会社の話があったのが本当の理由である。日本では、P&Gが「Lドラ」と「東海テレビ昼ドラ」の筆頭スポンサーを共に務めている。かつてTBSで放送されていた愛の劇場には花王が、ドラマ30とひるドラにはP&Gがスポンサーとなっていた」なんてWikipediaでは説明されてました。
先日、上映した「おかんの嫁入り」も食に力を入れてて、
映画に出てくるお料理は某有名料理学校の先生がつくったとか。
柳の下にいったい何匹どぜうがいるんでしょう(苦笑)
ま、いいけど。