殿様の試写室 秋の増刊号 -2-
秋の増刊号 -2-
2日目
蘇州
♪ 君がみ胸に抱かれて聞くは
夢の舟唄 鳥の歌
水の蘇州の花散る春を
惜しむか 柳がすすり泣く
「蘇州夜曲」
「蘇州夜曲」(そしゅうやきょく)は、西條八十作詞、服部良一作曲の歌謡曲。
李香蘭(山口淑子)歌唱を前提に作られ、李香蘭主演の国策映画「支那の夜」(昭和15年(1940年)6月公開)の劇中歌として発表。同年8月、渡辺はま子・霧島昇歌唱でコロムビアからレコードが発売された。
昭和28年(1953年)には、山口淑子歌唱のレコードが、自身主演の映画「抱擁」の主題歌として発売された。(Wikipediaより)
実に良い歌です。
トイレが汚いの、電車に乗るのに整列しないの、道に唾を吐くの、と
散々中国の悪口を言いながら、1999年以来、9回も中国へ足を運ぶのは、
この情緒たっぷりの歌が頭のどこかで流れているからかもしれません。
でも、そんなことを言うと、日本軍国主義をバックアップする歌じゃないかっ!と
かの国の偉い人に怒られそう。
今回、そんな蘇州へやっと行くことができます。
上海駅です。
上海駅の待合室でひたすらリンゴを食べていたおじさん。
「われこそは漢民族なり」という立派なお顔です。
彼、リンゴの皮をげっ歯類のように前歯できれいにこそぎ食べ、その後、
白い果肉を無心に、幸せそうに食べていました。
蘇州に向かう中国新幹線「和諧」号。
蘇州がなんで苏州なんでしょうね。
ま、いいけど。
さあ、苏州(蘇州)駅です。たったの30分で着いてしまいました。
まるで、空港のように立派な駅。今年の7月に完成したばかりだとか。
駅構内にはこんな旅行ガイドブックを販売するコーナーも。
「云南」は雲南の中国略字体ですが、こういう字さえなければ日本の本と同じですよね。
「玩全攻略」。これは完全攻略のことでしょうか。
さあ、いつまでも駅構内で遊んでいてはいけません。観光に向かいますよ~。
その前に、ガイドから一言ご注意申し上げたいことがございます(誰がガイドやねん)。
皆さ~ん、中国旅行とはまさに闘いであることをここでご確認くださいね~。
そう、それはトイレとの闘いであり、物売りとの闘いであり、客引きとの闘い、です。
観光に向かう前、まずラクダくんがこの客引きにひっかかりました。
ラクダ、ジャスミン、とのの3人はこの日、北寺塔、拙政園、山塘街、寒山寺などへ
行こうという大まかな計画を立てていたのですが、
この客引き氏、われら一行の計画するすべての場所に1人あたり15元(≒180円)で
バスにも舟にもお乗せして案内しますよ、というのです。
な~んでもお望み通りに致しますと。
15元(≒180円)というと随分安いですよね。
でも、我々は2日目にして完全に中国的経済感覚のとりこになっていました。
との:「ちょっとラクダ、3人で30元にしてって言ってよ」
って、違うだろ。
バスに乗って、あちこち連れ回されたら、好きなことができない。
そして、甘い言葉には毒がある。
値切るより前に、この基本に立ち戻らねば。
で、逃げました。
人の波をかきわけ、青信号でも止まらない車の列をかいくぐり、ひたすら逃げました。
ハア、ハア、ハア、ゼエ、ゼエ、ゼエ。
身体をくの字にして荒い息を吐きながら、逃げきったな、と後を見ると―――
ギャアー!!追っかけてきてたよ。
後はひたすら不要(プーヨー:いらない)を連発し、
タクシーに乗り込んだ一行なのでありました。
明日に続く
你好!
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♪10月27日に更新しました。いつも応援ありがとうございます♪
日本人が当の昔に忘れてしまったバイタリティ,エネルギーなんかがあって,いいんでないですか,とは外野の意見ですが.
寅二郎は周荘と朱家角までしかいったことがないのです。
蘇州夜曲は大好きな曲で、服部良一BOXも買いましたし、雪村いずみのも、サンディーのもヨイです。
中国は人民の波をかき分けかき分け旅することになりますねー(笑)。
朱家角いらっしゃいましたか!?
蘇州は駆け足でしたが、じっくり歩くと市内で朱家角的な
ところ、もうちょい川幅のあるところと色んなおいしさが楽しめそうです。
次回はじっくり蘇州を楽しみたいとのです♪