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殿様の試写室

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シチリア!シチリア! -1- Baarìa

    シチリア!シチリア! -1-
                         Baarìa

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みなさんはイタリア映画と聞いて、一番に思い浮かべるのはなんですか?
「ニュー・シネマ・パラダイス」(‘89)と答える方、
かなりの数に達するのではないでしょうか。
いえ、統計をとったわけではありませんが。

とのが一番最初に思い出すのは「苦い米」(‘49 ジュゼッペ・デ・サンティス監督)。
活動弁士だった祖父が弁士をやめた後、支配人をしていた映画館で、
まだ幼児のときに観たというかすかな記憶です。

でも、シルバーナ・マンガーノの圧倒的な肉体と黒々とした腋毛に
目を見張ったのははっきり覚えています(幼児だったんですけど…)。

「ニュー・シネマ・パラダイス」はもちろん印象に残っています。
テレビの再放送も含めれば、何回観たことでしょう。

その「ニュー・シネマ・パラダイス」の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督
故郷シチリアを舞台にまたまた感動的な作品を送り出してくれました。
「シチリア!シチリア!」です。

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シチリアの映画館での老映写技師と少年の友情を通して、少年の出会いと人生を描いた
「ニュー・シネマ・パラダイス」。
この映画でシチリア・ブームを巻き起こした後も、
「海の上のピアニスト」(‘98)(ティム・ロス、素敵でしたね)
「マレーネ」(‘00)(モニカ・ベルッチが堤防に沿ってうつむきがちに歩くシーン、忘れられません)
と、いつまでも記憶に残る素晴らしい作品を撮り続けてきたトルナトーレ監督は
1956年生まれの54歳。

3年前トルナトーレ監督は帰宅途中、強盗に襲われ、頭を殴られて
意識不明に陥るという事件に遭遇しました。
この事件が彼の映画人生に大きな影響を与えたことは間違いありません。
犯人は東欧なまりで話していたということ
http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-27545820070824
ですが、事件後、初めてメガホンをとった作品を移民や難民をテーマにするのではなく、
あらためてシチリアと人生を高らかに謳い上げる映画にしたところがトルナトーレ監督らしいですね。

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「ジュゼッペ・トルナトーレ監督は語る」
私はシチリア州のバーリアで生まれ育ち、28歳までをその地で過ごした。

ルキノ・ヴィスコンティ監督の「山猫」に登場するドン・ファブリツィオは
「17歳になるまでにシチリアを出なければ、シチリア人の欠点が身に染み付いてとれなくなってしまう」と言っていたが、まさにこの私がそうである。

しかし、実は私はそんな、世界中のどこに行ってもシチリア人であり続ける自分に
誇りを持っているのだ。
シチリアを出てから20年以上の歳月が流れたが、一瞬たりとも故郷の風を忘れたことはない。

いつか自分の子供時代を、そしてシチリアのすべてを映画にして、
その素晴らしさを世界中に伝えたいと願い続けてきた。

ついに、その想いを遂げたのが、本作「シチリア!シチリア!」である。
私のシチリアへの深い愛から生まれた、唯一無二の作品だ。
本作をご覧いただければ、わかるだろう。
バーリアの小さな通りには、宇宙に匹敵する広がりがある。
世界中を歩きまわっても学べないものを発見することができるのだ。

私にとっては、まさにここが「世界」そのものなのだ。

映画の主人公“ペッピーナ”はジュゼッペの愛称ですが、
ジュゼッペ・トルナトーレ監督と同じ名前の少年を主人公としていることからも、
「シチリア!シチリア!」にどれほどの想いをこめているか、わかるではありませんか!

力を入れて観たい映画です。
というわけで、続きは次回までしばしお待ちくださいませ。

続く

シチリア!シチリア!
監督・脚本/ジュゼッペ・トルナトーレ、撮影/エンリコ・ルチディ、美術監督/マウリツィオ・サバティーニ、音楽/エンニオ・モリコーネ
出演
フランチェスコ・シャンナ/ペッピーノ、マルガレット・マデ/マンニーナ、アンヘラ・モリーナ/サリナ、リナ・サストリ/タナ・物乞いの女、ルイジ・ロ・カーショ/物乞いの息子、ミケーレ・プラチド/共産党代表、ラウル・ボヴァ/ローマの新聞記者、モニカ/ベルッチ/レンガ職人の恋人
12月18日(土)より、シネスイッチ銀座、角川シネマ新宿他にてロードショー
2009年、イタリア映画、イタリア語、151分
http://sicilia-sicilia.jp/


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♪12月6日に更新しました。いつも応援ありがとうございます♪
by mtonosama | 2010-12-06 05:18 | 映画 | Comments(6)
Commented by Tsugumi at 2010-12-06 07:43 x
最近忙しくてあまりご訪問出来ておりませんが
とのさまは相変わらず映画をいっぱい見ておりますね。

素晴らしいです。

いつか私にも映画を楽しめる時間が訪れるのであろうか。。

それまでこちらのブログで楽しませていただきます。
Commented by mtonosama at 2010-12-06 08:54
♪Tsugumiさん

お祭りも終わり、いよいよクリスマス♪
またまた忙しくなりますね。
忙しいのはなによりですが、どうぞご自愛ください。

新作映画の方もクリスマスに向けて、良い作品が目白押しです。

お時間が空いたら、当試写室に遊びにいらしてくださいね。
お待ちしてま~す(^^)/
Commented by ライスケーキ at 2010-12-06 22:10 x
私にとってのイタリア映画は「ひまわり」です。 泣きました。
それと古い所では「自転車泥棒」。 
どちらもビットリオ・デ・シーカの作品ですね。

「ニュー・シネマ・パラダイス」も良かった。
ところで原題の”Baaria"ってどんな意味ですか?

Commented by mtonosama at 2010-12-07 06:06
♪ライスケーキさん

大変な時期なのにコメントいただき、ありがとうございます。

「ひまわり」!
私もです。BSでまたやりますね。
その予告編でもう泣きました。切ないです。
「自転車泥棒」も印象深いです。
あの時代の社会派イタリア映画、こちらも幼かったし、
同じ子どもが出ているので感情移入が激しかったのを
覚えています。
あのモノクロ場面とともにしっかりと脳裏にすりこまれています。

Baariaについては次号までお待ちいただけますか(^_-)

コメントへの復帰、お待ちしておりました♡
Commented by すっとこ at 2010-12-09 02:58 x
きゅーーーーーーーーーーーーーーーーーん!

胸の痛くなるこの言葉
    ↓

「バーリアの小さな通りには、
宇宙に匹敵する広がりがある。」

わかる!自分も小さな村で産まれ育ちまして
その村が今でも全宇宙です。

殿様の試写室、いつもわくわくしながら
訪問させて頂いてますが
明日より来年1月いっぱいまでPC環境整わない
場所に(って娘んとこ)滞在です。

2011年2月にまたお伺いします。
それまでいっぱい溜まってる試写室ページを
開くのを楽しみにしています。

Very Merry Christmas
& A happy New Year!
Commented by mtonosama at 2010-12-09 05:55
♪すっとこさん

おお、犬がバスに乗り込もうとしたあの村のことですね。
飼い犬が主人のあとを追ってきた話
そして、去ってゆくバスを見送っていたという……

もう、どんな名画もかなわないような感動的な話でした(涙)

しばらくすっとこさんの雄叫びが聞けなくなるのですね。
寂しいです。

2月にまたこの欄でお会いしましょう。
お気をつけて行ってらっしゃい。
機内でまたいっぱい映画を見られますように♪