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殿様の試写室

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ジャライノール -1- JALAINUR

             ジャライノール -1-
                        JALAINUR
                   ZHA LAI NUO ER 
                   紮賚諾爾/扎賚諾爾

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お待ちかね、辺境映画です。
え、待ちかねてはいない?
では、鉄ちゃん、鉄子さん待望、蒸気機関車の最後の聖地が舞台の映画といったらどうでしょう。

もしかしたら、皆さまのご意向には添わなかったでしょうか……

それでも、とのは断固このマイナーな世界を舞台にした映画を紹介させていただきます。
蒸気機関車はともかく、辺境好きのとのとしては結構ガツンときた作品です。
最近では辺境を旅することも難しくなったので、
映画でこういう世界を体験できるというのはありがたいことです。

タイトルのジャライノール(扎賚諾爾)というのは内モンゴル自治区満州里にある炭鉱の町。
中国で5番目に大きな淡水湖ダライ湖(達賚諾爾=ダライノール、モンゴル語で「海のような湖」という意味)に近い町です。
1901年にロシア帝国がここに駅をつくるとき、ダとジャを聞き間違えたため、ジャライノールと呼ばれるようになったのだとか。

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ジャライノールは露天掘り炭鉱として100年以上の歴史を持ち、
石炭の運搬には蒸気機関車が使われています。
世界中のSLファンから「最後の聖地」とよばれる町。
しかし、現在はトラックやディーゼル機関車への移行が進み、
昨年までに蒸気機関車はすべて廃止されてしまったそうです。

枯渇寸前のこの炭鉱で働く労働者たちを待ち受けるのもSLと同様の運命なのでしょうか。

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監督は趙曄(チャオ・イエ)。1979年生まれの若い監督。北京電影学院アニメーション学科出身です。「ドラゴンボール」の鳥山明(彼はとのと同郷です。ちょっと自慢)や「メゾン一刻」や「うる星やつら」の高橋留美子のファンで、以前は漫画家志望だったという経歴の持ち主。
「映画を撮る前には自分のイメージを描いた絵コンテを用意します。これは漫画家志望だったときの影響かもしれません」と語る監督です。

ここが同じ地球上とは思えないほど、空と大地しかない荒涼としたジャライノール。
凍えるような寒気に逆らって吹き上げるSLの蒸気も真っ白になって町の上空に漂います。
凍えた手に一生懸命、息を吹きかけて暖めるような感じで、どこかけなげな蒸気機関車。

このような土地で、
血の通った人間たちが働き、生活し、出会いがあり、別れがある、ということが既にものすごいドラマです。

中国に、
送君千里、終須一別
「君を千里送るとも、終(つい)には須(すべから)く別すべし」
という言葉があるそうです。

あなたと別れがたくてどんなに遠くまで送っていっても、
最後には結局別れなくてはならない―――

ああ、なんかすごくよくわかる。こんな経験が大昔にあったような。

まだ31歳の監督ですが、
いつの頃からか頭の中に住みついた「送君千里、終須一別」
という言葉の意味を探りたくなったのだそうです。
この言葉に触発されて創ったというストーリー。さて、どんなお話なのでしょう。

                                  

ジャライノール
脚本・監督・編集/趙曄(チャオ・イエ)、エグゼクティブ・プロデューサー/崔紅、
製作/崔紅、趙曄、撮影監督/張乙
主演
劉遠生、李治中
1月15日(土)より ポレポレ東中野にてロードショー
2008年、中国、中国語、カラー、92分、配給/シネマトリックス
http://www.cinematrix.jp/jalainur/


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♪1月10日に更新しました。いつも応援ありがとうございます♪
by mtonosama | 2011-01-10 06:44 | 映画 | Comments(8)
Commented by Tsugumi at 2011-01-10 07:16 x
蒸気機関車と言えばイギリスではトーマス、日本ではD1

蒸気機関車って若い人には理解できないでしょうが、哀愁漂う乗りものですね。

次回ストーリーに期待。

しかしポレポレ東中野ってどんな劇場ですか。。。。
Commented by mtonosama at 2011-01-10 09:12
♪Tsugumiさん

そうなんですね。蒸気機関車って、妙に人間的な乗り物だなぁって気がします。

ポレポレ東中野、ちっちゃな人間的な小劇場です。
ちっちゃな蒸気機関車みたい♡
Commented by leoleo at 2011-01-10 09:23 x
何だか、胸にジーンときそうな映画ですね。
その小劇場まで観に行かれそうもないので、
次回の殿様の上映を楽しみにしています。
その、最後の聖地と呼ばれる町で、
どんな出会いと、別れが待っているのでしょう。
Commented by mtonosama at 2011-01-10 09:31
♪leoleoさん

ジーンときます。
そして、大きな自然にびっくりします。

次回に乞うご期待で~す♪
Commented by ライスケーキ at 2011-01-10 23:53 x
今回は内モンゴルですか。大昔ただ地平線が見たくてシベリアを旅した事がありますが、そんな雄大な景色にスクリーンで会えますか? これは やはり映画館に行くしかないですね。 新年から忙しくなりそうです。
Commented by mtonosama at 2011-01-11 06:30
♪ライスケーキさん

シベリアでは地平線を満喫できましたか?
広い広いシベリア。
飛行機に乗っていて、今どこを飛んでいるかという画面を見ていると、
小さな機影がず~~っと拡がるシベリアの上にポツンとあって、
ああ広いな、目的地までまだまだこの狭い座席に座っているのかと
絶望的な気分になります…

そんなシベリアを旅したなんてすごい!

ええ、この映画でシベリア的雄大光景をお楽しみいただけると思います。
自分の足でシベリアに立ったことはないけれど^_^;
Commented by Tsugumi at 2011-01-12 21:16 x
シベリア・・そういえば15年位前ニューヨークへ行った時飛行機が油圧系の故障ということで燃料消費するためシベリアの上空6時間飛んでいたこと思い出しました。。
落ちなくて良かった。。
Commented by mtonosama at 2011-01-13 06:04
♪Tsugumiさん

え~~~っ!!
それは恐い思いをなさいましたね。

そっか、油圧系の故障だから、余分なガソリンが入ってたら
危ないということですね。
それにしても6時間も飛び回ってても町のあるところに出ない
シベリア・・・
本当に広い。