ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

サラエボ,希望の街角-1- NA PUTU

     サラエボ,希望の街角-1-
                        NA PUTU
                    ON THE PATH

f0165567_555526.jpg


© 2009 Deblokada / coop99 / Pola Pandora / Produkcija Živa/ ZDF-Das kleine Fernsehspiel / ARTE

ボスニア戦争という戦争があったことを覚えておいででしょうか?
「次から次へと戦争やら紛争やらが起きてるからわからないよ」とおっしゃるあなた、
確かにそうです。
でも、15年前に終わった戦争ですから、それほど昔の話ではありません。
1995年、戦争が終わった年に生まれたサラエボの赤ん坊は今年16歳。
もう高校1年生ですが、中学生や高校生にとっては昔の話でも、
今30歳前後の人は多感な時期に戦争を体験したわけで、
現在もいろいろな思いを抱えているのでしょうね。

「サラエボ,希望の街角」はそんな年頃の男女を主人公にしたお話。
前作「サラエボの花」につぐヤスミラ・ジュバニッチ監督の作品です。


f0165567_5564275.jpg ヤスミラ・ジュバニッチ監督
1974年サラエボ生まれ。サラエボ演劇アカデミー舞台・映画監督科を卒業。
映画製作に携わる前は、アメリカ・ヴァーモントを拠点とする人形劇の劇団でピエロとして活躍していたという経歴の持ち主。1997年から映画製作を始める。
「サラエボ、希望の街角」は長編第2作。デビュー作「サラエボの花」は2006年ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。AFI映画祭の審査委員賞とヨーロッパ人権協会のグランプリオディッセイを受賞した。戦争を生き延びたシングルマザーのエスマ、その10歳の娘サラの痛
ましい秘密にまつわるドラマで多くの人の胸を打った。


f0165567_613698.jpgボスニア戦争というと思い浮かぶのは《サラエボのロミオとジュリエット》。
1993年5月、16歳のボシュコとアドミラがサラエボの危険地帯で抱き合うように死んでいました。
サラエボを脱出しようとした2人はここで狙撃され、ボシュコは即死、まだ息のあったアドミラは彼のところまで這っていき、そこで息絶えたのです……
民族も宗教も違う2人ですが、戦争が始まるまではセルビア人もイスラム教徒も皆仲良く暮らしていました。戦争が散らした若い2人、忘れようにも忘れられません。

あと、スナイパー・ストリート(狙撃兵通り)も衝撃的でした。
サラエボを包囲したセルビア兵士がビルの上に銃を構え、通りを行く人々を狙撃するのです。
ボスニア政府軍の攻撃が目的でしたが、
撃たれた人の中には一般市民も多く含まれています。
ボシュコとアドミラもそんな一般市民でした。
海外ニュースで見た、首をすくめるようにして通りを横切る市民の姿を今も思い出します。

少し前までは車が行き交い、買い物客が笑いながら歩いていた目抜き通りに
銃弾が飛び交っているのです。かなりショッキングな映像でした。
f0165567_645491.jpg


いいえ、「サラエボ、希望の街角」にはそんな悲惨なシーンはまったく出てきません。

ただ、ボスニア戦争は、サラエボから遠く離れた日本でニュースを見ていただけの人間にも、多くの悲惨な記憶を残した戦争です。
思春期に現地でこの戦争を体験した人の心にはどんな想いが残っているのでしょう。

もちろん、過去を振り返ってばかりいては先へは進めませんけれど。

さ、どんなお話なのでしょうか。次回まで、乞うご期待であります。

                           


サラエボ,希望の街角
監督・脚本/ヤスミラ・ジュバニッチ、撮影/クリスティーン・A・マイヤー、プロデューサー/ダミル・イブラヒモビッチ、ブルノ・ワグナー、バーバラ・アルバート、カール・バウムガルトナー、ライモンフォ・ゲーベル、レオン・ルチェフ
出演ズリンカ・ツヴィテシッチ/ルナ、レオン・ルチェフ/アマル、ミリャナ・カラノヴィッチ/ナジャ、エルミン・ブラヴォ/バフリヤ、マリヤ・ケーン/祖母、ニナ・ヴィオリッチ/シェイラ、セバスチャン・カヴァーツァ/デヨ、イズディン・バイロヴィッチ/ユスフ、ルナ・ミヨヴィッチ/ディヤ
2月19日(土)、岩波ホール他にて全国順次ロードショー
2010年、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、オーストリア、ドイツ、クロアチア合作映画、ボスニア語・クロアチア語・セルビア語、104分、配給:アルバトロス・フィルム
http://www.saraebo-kibou.com/


にほんブログ村 トラコミュ 外国映画、洋画へ
外国映画、洋画

ブログランキングに参加しています。
どうぞポチッとお願いします。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
♪2月4日に更新しました。いつも応援ありがとうございます♪
by mtonosama | 2011-02-04 06:26 | 映画 | Comments(7)
Commented by leoleo at 2011-02-04 08:01 x
色々なジャンルの映画紹介、有難うございます。

サラエボのロミオとジュリエット・・胸が痛みますね。
今回の映画には、悲惨なシーンが出てこない・・・
心の中にあの戦争の記憶を抱えている人たちの話は、
どんな形で、私達に訴えてくるのでしょう。
次回を、楽しみにしています。
Commented by すっとこ at 2011-02-04 09:39 x
んまぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!

恥ずかしながら“サラエボのロミオとジュリエット”の
ことは知りませなんだ。
極論を承知で言えばこれはハッピー・エンディング。
希望だけを胸に恋愛曲線最高カーブで散った若い2人。

愛の熱が生活によって
ゆるやかにあるいは急激に
冷えてゆくことを知らずに
伝説となったサラエボのロミオとジュリエット。

・・・・・って
それは今度の映画のストーリーと
関係ないんでしたね。

もう、殿様ったらぁ。
単なる映画紹介に終わらない濃いブログなので
こっちもふらふら脇道にそれてしまうぢゃないかぁ。

続きを楽しみにしています!
Commented by mtonosama at 2011-02-04 10:38
♪leoleoさん

サラエボのロミオとジュリエット、涙を誘うニュースでしたよね。

そんな純愛からはすっかり縁遠くなった150歳のとのだからこそ、
若い2人の物語には、当時も、胸をいためたものでした。

でも、この映画の主人公の女優さん、めっちゃ可愛いと思いません?
Commented by mtonosama at 2011-02-04 10:45
♪すっとこさん

ややこしいイントロをふってごめんなさいね。

確かに若く美しく純粋な内に、エンディングを迎えることって、
ある意味、幸せではあるかもしれません。
でも、先の人生を信じて飛び立とうとした2人が訳のわからない
戦争で切り裂かれるのってひどい(号泣)。

違う、違う。この映画は戦争シーンはないのでした。
Commented by ライスケーキ at 2011-02-04 22:52 x
サラエボのロミオとジュリェット 知ってます。 ある意味 最高のハッピー・エンディング ですか。 でも、まぁ、愛は時と共に色褪せるかも知れませんが、紆余曲折があっても 共に白髪の生えるまで これがハッピー・エンディングだと思います。 まぁ、その後も どちらかが 棺桶に入るまで色々あるんでしょうが、16歳は若すぎます。
Commented by mtonosama at 2011-02-05 06:17
♪ライスケーキさん

ああ、どの戦争も残酷です。

この映画は過去に戦争を経験した若い2人のその後を
描いているんだけど、
戦争の影を少しも感じさせない若くて美しい女性が主人公
だけに、過去の戦争の重さを思ってしまいます。

Commented by 株の初心者 at 2014-06-14 11:15 x
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!