ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

マイ・バック・ページ -1- My Back Page

         マイ・バック・ページ -1-
                        My Back Page

f0165567_5501123.jpg


                   ©2011映画『マイ・バック・ページ』製作委員会

               150年という人生を生きてきて、映画もたくさん観てきましたが、
     知っている人、それも口をきいたことのある人が重要人物としてスクリーン上に登場するというのは、
                          初めての体験でした。
              それも俳優としてではなく、映画の中に描かれた人物として、です。
             
              「マイ・バック・ページ」がそんな初めての体験を与えてくれた映画です。
    川本三郎氏が1988年にジャーナリスト時代の自らの経験を著したノンフィクション「マイ・バック・ページ」
                     がその原作(2010年平凡社より再び刊行)。
                  監督は若いながらも突出した才能を有する山下敦弘です。
    
      1969年に起きた実在の事件をモチーフに、2人の若者が生きた時代を鮮明に描き出した作品で、
           妻夫木聡が若きジャーナリスト(つまり川本三郎さんですね)沢田雅巳を、
           松山ケンイチが学生運動の活動家・梅山(本名:片桐優)を演じています。

f0165567_6285667.jpg


                とのが知っているのは、松山ケンイチが演じた人物。
               といっても、はるかな昔。高校時代のことですが―――

         生家が画材屋を営んでいたので、店は日曜画家の会に入っていました。
        当時は、その会でスケッチ旅行などが時々企画されていた記憶があります。
   そのスケッチ旅行へ、絵を描くわけでもないのに、高校生のとのは友人2人と参加したのでした。
           友人の1人A子は高校1年とは思えないほど大人びた女らしい女子。
           もう1人のB子も、A子ほど大人びてはいないものの美人でありました。
          一方、とのはといえば、背が高いだけで大人びてもいないフツーの15歳。

               その旅行に、高校2年のKくんも参加していました。
彼もまた絵を描くのではなく、ま、16歳の少年らしく、あわよくば彼女でもみつけようという魂胆があったのでしょう。

            Kくんはまず友人A子にアタック。しかし、あっさりふられてしまいました。
                       めげない彼はA子に言いました。
           「じゃあさ、あの背が高くない方の子に話をつけてくれないかなぁ」

                           おいっ!

            とまぁ、口をきいたといっても、あまり良い思い出はありませんし、
                  その後、顔を合わせることもありませんでした。

    数年して、事件を知ったとき、A子やB子と「あれ、Kくんだよね!」と驚いたものであります。

f0165567_633518.jpg

  
    妻夫木聡が演じた本作の原作者・川本三郎さんは試写室でときどきお見かけはしますが、
               こちらとは言葉をかわしたことはありません。

     しかし、知ってる人がモデルになった映画を観るということは、なかなか難しいものです。
  どういうスタンスで映画を観ればいいのかわからないし、どうしても思い入れが強くなりますから。


               f0165567_793551.jpg
監督の山下敦弘さんは1976年生まれ。
山下作品で印象深いのは「リアリズムの宿」(‘03)や「リンダ リンダ リンダ」(’05)ですが、これらの作品に今回の「マイ・バック・ページ」を連想させる部分はありません。
山下さんは、この事件が起きた1969年にはまだ生まれていませんし、
その前後に日本中、いえ、世界中を学生運動が駆け抜けていた頃も、影も形もなかったのですから。
   
    それは脚本をてがけた向井康介さんも、演じた妻夫木聡さんも松山ケンイチさんも同じことですが。

        それだけに山下監督が本作で60年代末から70年代という妙に熱かった時代を
                  とりあげたことに興味が湧きました。
         お若い方々はこの時代をどう捉えていらっしゃるのでしょうか?
       150歳ともなると、この時代を吹き荒れていた熱い風には、懐かしさというより、
                 気恥かしさを感じてしまうのですが。

                さあ、一体どんな事件だったのでしょう。
                 続きは次回で。乞うご期待であります。

                            

マイ・バック・ページ
監督/山下敦弘、原作/川本三郎「マイ・バック・ページ」(平凡社刊)、脚本/向井康介、撮影/近藤龍人
出演
妻夫木聡/沢田雅巳、松山ケンイチ/梅山(本名:片桐優)、忽那(くつな)汐里(しおり)/倉田眞子、石橋杏奈/安宅重子、韓英恵/浅井七恵、中村蒼/柴山洋、長塚圭史/唐谷義朗(東大全共闘議長)、山内圭哉/前園勇(京大全共闘議長)、古舘寛治/中平武治(週刊東都記者)、あがた森魚/飯島(東都ジャーナルデスク)、三浦友和/白石(東都新聞社 社会部部長)
5月28日(土)新宿ピカデリー他ロードショー
2011年、日本、2時間21分、配給/アスミック・エース
http://mbp-movie.com/


今日もポチッとしていただけたら、うれしゅーございます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆5月5日に更新しました。いつも応援してくださり、本当にありがとうございます☆
by mtonosama | 2011-05-05 06:41 | 映画 | Comments(6)
Commented by Tsugumi at 2011-05-05 08:10 x
自分の知った人が映画になるってやっぱり複雑な感じなんでしょうね。

「じゃあさ、あの背が高くない方の子に話をつけてくれないかなぁ」ってもしお付き合いしていたらとのさまいまごろどんなシチュエーションになっていたのか興味深々・・(爆)

ところでこのたびブログのタイトル変えました。

新しいタイトルは British pubのおかみさんDiaryです。

タイトルは変わりますが中身は同じです(爆)

これからもよろしくお願いします。
Commented by summersail at 2011-05-05 08:43
こういうことってなかなかない経験ですね.
さすがとのさま.

あのころのことはリアルタイムで知らない世代ですが,
熱い時代でしたね.何かを自分たちの手で変えてやろう,
と若者が大人の世界に挑む時代っていうのはまたいつか来るのでしょうか.
Commented by mtonosama at 2011-05-05 15:45
♪Tsugumiさん

はい、複雑な気分ですぅ。

タイトル変わったんですね。
以前は早起きつながりでしたけど、今はパブつながり、
おかみさんつながりということでしょうか♪

こちらこそ、よろしくお願いします。

Commented by mtonosama at 2011-05-05 15:54
♪summersailさん

なかなかない経験ですよね^_^;
ま、どちらかといえば、あまり愉快ではない経験ですけど…

若者は動かないと言われていますが、ボランティアにしても
まず身体を動かし、行動する若者には力強いものを感じます。

Commented by ライスケーキ at 2011-05-05 22:23 x
K君の事件、どんな事件なんでしょう。私も知ってるかな?  私はこの作品で松ケンの演技がみたいです。
あがた森魚 俳優やってたんですね。 懐かしい。
Commented by mtonosama at 2011-05-06 05:38
♪ライスケーキさん

Kくんの事件、100歳のライスケーキさんならご存知かも(笑)
松ケン=松山ケンイチ(松ケン≠松平健)は60年代にいっちゃってましたよ。
詳細は次回まで乞うご期待!!

あがた森魚さんは結構活躍していらっしゃいます。
少し前、NHK朝の連ドラで海洋学者の役で出演していたし、
他でも何か見たような気がします。
でも、基本は音楽なのでしょうね。
当試写室でも、彼のライブの模様を記録したドキュメンタリ―映画「あがた森魚ややデラックス」http://mtonosama.exblog.jp/11897755
を紹介しているので、よろしければご覧ください。