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殿様の試写室

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127時間 -2- 127Hours

                    127時間 -2-
                         127Hours

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                     ©2010TWENTIETH CENTURY FOX

                         さすがダニー・ボイル監督!
       「スラムドッグ&ミリオネア」で見せてくれたあのスピード感を新作でも披露してくれました。

                         深夜、アラームブザーが響き、
       主人公は冷蔵庫を開けて水を取り出し、食料をかき集め、ロープやカラビナをまとめ、
                     棚を手探りしてナイフをリュックに放り込みます。
                         母親からの留守電はシカト。
                        家を出て、車のエンジンを始動。
             まだ暗いハイウェーをひたすら飛ばし、ブルー・ジョン・キャニオンに到着。
                                仮眠。
                 そして、目覚めとともにマウンテンバイクを駆って渓谷へ。

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                   もう、息をもつかせないアップテンポな展開。
               やっぱり、このスピード感はダニー・ボイル監督の醍醐味です。

                  でも、この素早さが、その後に訪れる127時間を
              より長いものに感じさせる見事な導入部になっているのですけどね。

ストーリー
2003年4月25日、金曜日の夜
アーロン・ラルストンはいつものように誰にも行き先を告げず、出発します。
今回の目的地はブルー・ジョン・キャニオン。

4月26日、土曜日
白々と明け始めたブルー・ジョン・キャニオンの朝。
アーロンは車からマウンテンバイクを降ろし、ビッグ・ドロップへ向かいます。
かつて何度も訪れているこの渓谷をアーロンは近所の路地よりも知り抜いています。
道に迷った2人の女性を洞窟の秘密の入口へ案内することなどお手のもの。
岩と岩の間の狭い隙間から真下に拡がる泉にダイブし、楽しい時間を過ごす3人。
感激した彼女たちから、別れ際、翌日のパーティに招待されます。

彼女たちと別れた後も、軽々と岩を登り続けるアーロン。

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が、

それは突然起こりました。
岩が崩れ、落石もろとも、アーロンは狭いクレバスを滑落。
そして、岩は彼の右腕を咥えこみ、びくともしなくなってしまったのです。
大声を出しても、もちろん誰も来ません。
呼吸を整え、ナイフで岩を削り始めます。しかし、鈍くて役に立たないナイフ。

4月27日、日曜日
動けなくなってから24時間経ちました。
リュックからビデオカメラを取り出し、記録を残そうとするアーロン
乏しい食糧、ペットボトルに僅かしか残っていない水。
最悪です。

4月28日、月曜日
アーロンは考えます。
クライミングロープで岩を吊り上げたらどうだろう。
しかし、ロープは伸びやすく、固定もできない。ふーっ。
夜の寒さに震え、豪雨に襲われる中、ふと思いつき、ナイフで腕を切りつけてみますが、
やはり役立たずのなまくらナイフでした。
3日目に入っています。時々意識が朦朧とします。
両親や友人や恋人の幻覚が現れます。
愛してはいたけれど、今まで心を開きはしなかった人たちの幻覚が。

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4月29日、火曜日
朝7時。
救助隊でボランティアをしているアーロンは遭難者の命の限界を知りぬいています。
迫りくる死の前で、初めて自分の人生と向き合いました。
なんて傲慢で自分勝手だったんだろう。
約束しながら、妹の結婚式にも出席しなかった。

後悔に引き裂かれそうになりながら、アーロンに湧きあがる生きることへの渇望。
このまま死ぬことなんかできない。生きなくては。

4月30日、水曜日
そして、アーロンは決断します……


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       一日のほとんどが影になった狭いクレバスへ、毎朝几帳面に朝の太陽が光を投げかけます。
            それは、優しく刷毛で撫でるようにアーロンの上を通っていきます。

        クレバスの狭間という限られた空間で、登場するのは、幻覚以外はアーロンただ一人。
                  身動きできない状況では永遠に思える127時間。

                 ひとり舞台ともいえるスクリーンの中で、救いでもあり、
               同時に、救いのない時間の経過を知らせる太陽光線の一閃。

                         うまいよなぁ。鮮烈だよなぁ。

           「127時間」はアーロンの決断の結果ばかりが話題になっているようですが、
              こんな陽射しの扱いにこそ、映画作法の根源を観る気がします。
            一瞬の陽射しの移ろいに、希望と絶望を同時に映し出す手腕には脱帽。

                   「生きる」ということ、勇気というもの、「愛する」という心。
           この映画が教えてくれることはいろいろあるけれど、太陽は明日ものぼるということを
                     こんなにはっきりと示してくれる映画って良いです。

しかし、こんな怖い目に遭いながら、まだロック・クライミングを続けているアーロンというのも実に凄い人です。

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☆5月23日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

127時間
監督/ダニー・ボイル、脚本/ダニー・ボイル&サイモン・ビューフォイ、原作/「127時間」(アーロン・ロルストン著、小学館文庫)、製作/クリスチャン・コルソン、ダニー・ボイル、ジョン・スミッソン、撮影監督/アンソニー・ドッド・マントル、エンリケ・シャディアック
出演
ジェームス・フランコ/アーロン・ロルストン、アンバー・タンブリン/ミーガン、ケイト・マーラ/クリスティ、クレマンス・ポエジー/ラナ、ケイト・バートン/アーロンの母、リジー・キャプラン/ソニア
6月18日(土)TOHOシネマズ シャンテ、シネクイント他全国ロードショー
アメリカ・イギリス合作、94分、共同配給/20世紀フォックス×ギャガ
http://127movie.gaga.ne.jp/

by mtonosama | 2011-05-23 05:56 | 映画 | Comments(8)
Commented by よっしー at 2011-05-23 21:07 x
とのさま〜!紫の花はなんだかわからないのですう、あっしも知りたいよー@@山登りの映画は・・・・子供の頃に山で鉄砲水にさらわれそうになったのですのだもんで・・・怖いよ〜^^;
Commented by ライスケーキ at 2011-05-23 21:24 x
127時間 動かない人をどのように映画にするのか、
と思っていましたが・・・。
なかなか、面白そう。
「一瞬の日差しの移ろいに希望と絶望を同時に映し出す
手腕に脱帽」。 
私はこの文章に、脱帽。
Commented by mtonosama at 2011-05-24 05:27
♪よっしーさん

なんの花でしょうかねぇ。
ほっぽってあるのに、毎年咲いてくれるんです。
花はかわいいのに、茎は木なんですよね。
わかったらコメしますので、よっしーさんもわかったら
お願いします<(_ _)>

ひえ~っ!鉄砲水を実体験ですか!?
どんなもんかよく知らないだけに、そのネーミングからして怖いです。
とのは西穂高の山道を走っていて(前の人に遅れたので)
路肩から足を踏み外し、崖を転落。
崖に生えている熊笹にしっかとつかまり、助けを求めました。
がーっ、しかし、
クラスメートたちはみんな大笑いするだけで、だ~れも手を差し伸べてくれなんだ(;O;)
か、かなしい…
Commented by mtonosama at 2011-05-24 06:13
♪ライスケーキさん

へへーッ<(_ _)>
おほめにあずかり、うれしいです。

いや、ほんと。この映画、彼がいかにして脱出したか、が
話題になり、失神者が出たのなんのって、「エクソシスト」公開前のような騒ぎ。

でも、それだけじゃないんです。
こういう時期、感動作を観るのって、心の栄養ですよね。
お近くの映画館でぜひご覧になってください。
Commented by Tsugumi at 2011-05-24 09:08 x
私閉所恐怖症です。
夢の中にまで出て来て冷汗かいて目が覚めます。
この映画私には恐怖です・・・・きっと。。

との様のレビューでもう見た気になりました。
ありがとうございます。
Commented by mtonosama at 2011-05-24 09:31
♪Tsugumiさん

夢の中でなにかに閉じ込められていたら、怖いでしょうね。
でも、私は広すぎる空間が怖い。

天井も高い大きな体育館のような広い広い部屋にいるのは私ひとりだけ、
という夢を見たことがあります。

眼の前には船のタラップみたいな階段があり、
母が私に背中を向け、振り返りもせずに行ってしまうのです。
「おかあさ~~ん、おかあさ~~ん」と絶叫して、ハッと眼が覚めました。

怖かったぁ。悲しかったぁ。

お互い怖い夢にめげず、がんばりましょー!

Commented by 寅二郎 at 2011-05-24 22:57 x
こんばんは。
おひさしぶりです。

タイは景気がいいみたいで、バンコクの知り合いの日本人たちもとっても元気でした。自由ネコたちも、以前より増えたような…。

ダニー・ボイルといえばタイを舞台にした「ザ・ビーチ」もありましたよね~、って、ムリやりつなげてみました^^

Commented by mtonosama at 2011-05-25 06:00
♪寅二郎さん

お久しぶりですぅ~♪
旅から旅へと、まさに寅さん。
股旅ではなく、また旅、あるいはマタタビ(自由ネコだけに^m^)

アジアは元気でいいですね(あ、日本もアジアだ。元気を出さねば)。
タイの自由ネコたちも元気に屋台通いしているようで。

せっかくタイがらみでつなげていただいた「ザ・ビーチ」ですが、
ダニー・ボイル監督にしてはいまいちでしたね…