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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

父の初七日 -1- 父後七日

                  父の初七日 -1-
                           父後七日

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           © Magnifique Creative Media Production Ltd.Co.ALL rights reserved

                      震災からもうすぐ3ヶ月になります。
         日にちは経ってもいまだ癒されることのない痛みや喪失感を抱えておられる皆さま、
                    不自由な生活を余儀なくされている皆さま、
         ご家族やお友達を探し続けていらっしゃる皆さま、心よりお見舞い申し上げます。
         どうぞ一日も早く心穏やかな日々が戻り、日常生活を送ることができますように。

            本作「父の初七日」は、本当は6月4日に公開を予定されていました。
          しかし、3月11日の恐ろしい災害で多くの方が命を落とされ、ご家族を失い、
        今もまだ行方のわからない方がいらっしゃり、お葬式もできない方々もおられるのに、
              お葬式の映画とはいかがなものか、と公開が延期されました。
                   そして、まだ新たな公開時期は決まっていません。

                  ですが、当試写室では上映させていただくこととします。

                     とのも3年前に父を亡くし、喪主を務めました。
        看病疲れと虚脱感で呆然としていたため、あまりに早い葬儀の展開についてゆけず、
         「もう少し待っていただけませんか?」と葬儀屋さんに泣きを入れてしまいました。
                      すると穏やかではありましたが、容赦なく
         「延ばせば延ばすほど、疲れがたまって動けなくなりますよ」と拒絶されました。

                    早くできるなら、その方がいいのかもしれません。
 果たすべき義務を果たした後にこそ、愛する人々の死を心から嘆き悲しみ悼むことができるのでしょうから。
           お葬式をあげたくてもできない皆さまの苦痛を本当にお察し申し上げます。

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                         この映画は台湾の作品です。
               最初は小規模に公開されていた本作ですが、話題が話題を呼び、
                  台湾全土で拡大上映され、ロングランヒットを記録。
         昨年、台湾のアカデミー賞にあたる金馬賞で7部門にノミネートされた話題作です。

           エッセイ・リウという1980年生まれの若い女性が書いた散文を本人が脚色、
         それが最優秀脚色賞を受賞したこと、また初監督を務めたことも話題をよびました。

         ちなみに散文というのは、台湾では詩歌・戯曲・小説以外の文芸作品一般のことで、
                日本で言えば随筆やルポなどを含むジャンルなのだそうです。
  
           彼女の散文は台湾ではタブーとされてきたお葬式を題材にしたものでしたが、
                      新しい境地を切り拓いたと高い評価を受け、
              2006年、台湾で最高の賞金々額を誇る林榮三文学賞を受賞しました。

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                  台湾独特の派手なお葬式にとまどいながらも、
             突然訪れた父の死を次第しだいに受け入れていく兄妹の7日間を、
     優しさとペーソスを下敷きにして、そこにほんの少しのユーモアも交え、淡々と描いた作品です。

台湾の伝統的なお葬式は、儒教に由来したしきたりと道教・仏教の儀礼によって執り行われます。
暦を見て十干・十二支の占いで納棺や葬儀の日時が決められ、
また、遺族は決まった時間に泣くことが決められています。泣き女を雇うこともあるそうです。
所変われば、品変わる、ですね。
あの世のお金である紙銭を焼いて、故人を送りますが、
紙製の家や紙製の家電製品、紙製の車なども燃やすそうです。
追善供養としては読経の他、故人を地獄から解放し、
極楽に送るための儀礼である做功徳(さくくどく)も営まれます。
追善供養の儀礼や告別式は別に設けたテントで行われ、
葬列には楽隊や芸人も加わり、賑やかな野辺送りとなります。

               お国によってお葬式もいろいろで、目をみはってしまいます。
        3月にお知らせした「ブンミおじさんの森」http://mtonosama.exblog.jp/15632324/でも 
                   タイのお葬式の鮮やかな色彩に驚きましたが。

             さて、どんなお話なのでしょうか。続きは次回までお待ちくださいませ。

                                 
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☆6月2日に更新いたしました。いつも応援ありがとうございます☆

父の初七日
製作・監督/ワン・ユーリン(王育麟)、原作・脚本・監督/エッセイ・リウ(劉梓潔)、音楽/ドゥー・ドゥージー(杜篤之)
出演
ワン・リーウェン(王莉雯)/アメイ(阿梅)、ウー・ポンフォン(呉朋奉)/アイー(阿義)、チェン・ジャーシャン(陳家祥)/タ―ジ(大志)、タイ・バオ(太保)/父、チェン・タイファー(陳泰樺)/シャオチュアン(小庄)、ジャン・シーイン(張詩盈)/アチン(阿陳)
2009年、台湾、92分、カラー、提供/マクザム、パルコ、太秦、配給/太秦
www.shonanoka.com

by mtonosama | 2011-06-02 06:49 | 映画 | Comments(6)
Commented by すっとこ at 2011-06-02 11:41 x
おお、おぅおぅおぅおぅおぅおぅおぅおぅおぅおぅおぅおおおおおおおお!

出ました!
まだ上映予定のない映画を
限定上映してくださる“殿様の試写室”。

そうこなくっちゃ!!

自分が女性だから、でしょうか。
女性が活躍してくれるのは
ただただ嬉しい限りですね。
どのお国であれ。

殿様は喪主を務めた経験もあられて
ひときわ感慨深いこの映画でありましょう。
経験した者だけが知るナニカを
この映画から見つけて
私達に「ほら」とその優しい手のひらに
差し出してくださるのを待っていますよ。

次回楽しみ!!
Commented by mtonosama at 2011-06-02 14:40
♪すっとこさん

常にもまして立派な雄叫び、ありがとう存じます。

ほんと、ほんと。
若い女性が活躍するのって、うれしくなりますよね。

去年、台湾に初めて行って以来、台湾映画が以前よりも身近になりました。
お国によって、冠婚葬祭って全然違うから興味津津でございますわ。
早く一般公開してほしいものでございます。
Commented by Tsugumi at 2011-06-02 22:16 x
最近忙しくて映画も見に行けず・・・とのさまの試写室にもなかなかうかがえず。。。
ずいぶん映画もいろいろ見ていらっしゃって・・・うらやましい限りでございます。

お葬式といえば伊丹十三の映画思い出します。
お葬式なのに笑ってしまった記憶があります。
実はうちの父のお葬式の時お葬式の映画のシーンと同じことが起こりました。
取引先の会社の社長さんお焼香の時私たちの前に座ったのですがくつ下に穴があいていて・・・・私もう笑いをこらえるのが大変でした。。
Commented by ライスケーキ at 2011-06-02 23:11 x
私も、喪主として母を去年見送りました。
今はお葬式もいろいろな形がありますが、本人の希望していたような形で行いました。
しかし、しかし世の中いろいろな考えの人がいて、私かなりへこみました。
最後のお別れくらい愛情を込めて、「送り」「送られたい」です。
Commented by mtonosama at 2011-06-03 06:04
♪Tsugumiさん

お久しぶりです~。忙しいということはお元気ということですね。
と同時に、お店も繁盛してるってことですね。
うらやましうございます。

靴下、要チェックです^m^
うちは叔母のお通夜の晩、お坊さんがお経を読んでいる最中に、そのお坊さん本人が前のめりに倒れました。
斎場に救急車がやってきて、祭壇までストレッチャーがガラガラと走ってきて、
お坊さんは連れていかれてしまいました。

その後の式は、お経なし・・・・・
粛々と式が進んだかどうかは、ともかく、
これ、今でも葬儀屋さんの間でレジェンドになっているそうです。
Commented by mtonosama at 2011-06-03 06:10
♪ライスケーキさん

お寂しいですね。

いろんなこと言う人には言わせておけ、と口では簡単に言えますが、つらいですよね。
ましてお母様が亡くなったというのに。

150歳ともなると、自分のときはどうしようと考えます。
皆、愛情を持って見送ってくれるといいな・・・