海洋天堂 -1- Ocean Heaven
Ocean Heaven
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試写状が届いたときから、早く観たいなとずっと気になる映画ってあります。
「海洋天堂」がそうでした。
まずタイトル。それから、試写状の背景に使われている青い海と空。
漢字4文字の中に気をひく全てが入っていたので、映画の解説部分を読んでみました。
そしたら、ジェット・リー出演とあります。
そして、自閉症の息子を持つ水族館職員を演じていると―――
ジェット・リーといえば、武術の達人。
1974年には中国代表としてホワイトハウスでニクソン大統領に
武術を披露した程の腕前の持ち主だそうでして。
17歳でスポーツとしての武術を引退した後は映画界に進出。
数々のカンフー映画に登場し、アジアのトップスターに登りつめた人です。
1998年にはハリウッドへ移住し、リチャード・ドナー監督「リーサル・ウェポン4」(‘98)、
ロブ・コーエン監督「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘密」(‘08)などにも出演しました。
カンフー映画はあまり観ないとのが、この人を俳優として初めて意識したのは
チャン・イーモウ(張芸謀)監督作品の「HERO」(‘02)でした。
でも、ジェット・リーって、格別ハンサムではないし(ファンの方、ごめんなさい)、
ジャッキー・チェンみたいに愛想がいいわけでもないので、
美形好みのとののリストに書きとめられることはありませんでした。
ただ、「HERO」のラスト、黒雲のように群れをなした無数の矢が
ジェット・リー扮する刺客に向けて飛んでくるシーンに度肝を抜かれて以来、ちょっと気になる存在です。
そのジェット・リーが「海洋天堂」では、普通のさえないおじさんを演じていました。
もちろんアクションシーンなどありません。
カンフー映画で彼を知った方はかなり意外にお思いになることでしょう。
「海洋天堂」の監督と脚本は「北京バイオリン」(‘02)で、チェン・カイコー(陳凱歌)監督と脚本を共同執筆したシュエ・シャオルー(薛暁路)が担当。
本作が映画監督デビュー作となり、第13回上海国際映画祭ではメディア賞部門で作品賞と新人監督賞を受賞しました。
実は、彼女、北京電影学院の研究生だった1994年から14年間にわたって
自閉症支援施設でボランティア活動をしていて、本作はその体験から生まれた作品です。
「海洋天堂」に登場する自閉症の息子・大福(ターフー)くんもそうですが、
シャオルー監督が活動した施設にいた自閉症児は80后(バーリンホゥ)と呼ばれる80年代生まれ、
そして一人っ子政策で生まれた一人っ子たちでした。
保護者にとっては「自分が死んでしまったら、残された子どもはどうなるのだろう」
という心配はとても切実なものです。
こうした現実を目の当たりにしてきたシャオルー監督が、本作の脚本を書き上げ、
長年、自閉症児と接してきた自分が監督することこそ、映画にとって最善であると判断し、
初監督にも挑戦しました。
その心意気や、好し!
好(ハオ)!であります。
そして、もうひとりの好な人物がジェット・リー。
彼は‘壱(ワン)基金’ http://www.onefoundation.cn/ という国際的な救済機関の創立者でもあります。
実は、2004年12月26日、休暇で訪れていたモルディブで家族もろともスマトラ沖地震で被災したジェット・リー。
その時、誰もが積極的に救助に参加する人々の姿に感動。
2007年4月、賛同者の1人1人が毎月1ドルを献金する‘壱基金’を創立したのだそうです。
この‘壱基金’は毎年、中国全土のNGO組織から最も優秀な団体を選出し、100万元を贈っています。
その第1回目に選ばれたのがシュエ・シャオルー監督がボランティアをしていた自閉症施設でした。
これが縁でジェット・リーは本作になんとノーギャラで出演。
四川大地震以来、チャリティに専念していた彼にとって
「海洋天堂」は映画復帰第1作となりました。
同時に、彼にとっては新境地開拓ということにもなった本作、さて、さて、いったいどんなお話なのでしょう。
続
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☆6月20日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆
海洋天堂
脚本・監督/シュエ・シャオルー(薛暁路)、プロデューサー/ビル・コン(江志強)、ハオ・リー(郝礪)、トーマス・チョウ(周惠坤)、撮影/クリストファー・ドイル(杜可風)、音楽/久石譲
出演
ジェット・リー(李連杰)/ワン・シンチョン(王心誠)、ウェン・ジャン(文章)/ワン・ターフー(王大福)、グイ・ルンメイ(桂綸鎂)/リンリン(鈴鈴)、ジュー・ユアンユアン(朱楥楥)/チャイ(柴)、ドン・ヨン(董勇)/水族館館長、イェン・ミンチュー(厳敏求)、
カオ・ユアンユアン(高圓圓)/ターフーの母、ヨン・メイ(泳梅)/施設の館長、チェン・ルイ(陳瑞)/施設職員
7月9日(土)シネスイッチ銀座他全国順次公開
2010年、98分、中国、中国語、配給/クレストインターナショナル
www/kaiyoutendou.com
この監督さんの、繊細な感性で描かれている映画、
殿さまのようにドンドン引き込まれそうです。
どんなお話が待っているのでしょうか?
楽しみです♪
と小文字ばかりなのは
大きな声で叫ぶのが恥ずかしいから。
こういう映画の前では。
こういう映画の前では
すっとこもホスピス・ボランティアしてたこと
言うのなんだか恥ずかしい。
ジェット・リーが
すっかりおじさまになっているのが
ちょっとショックでした。
年月は誰の上にも等しく流れていくんだね。
でもボランティア出演なのは
とても嬉しいなあ。
ボランティアのこと、叫ばなくても、せめて囁いてくださいな。
全然、恥ずかしくなんかないです。
あ、そういえば「叫びとささやき」っていう映画がありましたねぇ。
ジェット・リーはこの映画でとても良いおとうさんでした。
彼にとって年月はとてもいい感じに流れたと思ったとのです。
日本でもやっとボランティアが定着しつつあるけど、
こうやってボランティアから、何かが生まれるんですよね。 私もがんばるゾ~! 、
え~~~っ!!水泳少女でしたか!!私も水泳元少女です♪
元は少女にかかり、水泳は現役です(笑)
そうです、そうです。テレビ塔は栄です。
小学校の絵の時間にはいつもテレビ塔を写生したものです。
その絵を中学の夏休みの宿題として出したら(はい、ズルしたのです^_^;)、
なんと太平洋展という展覧会で入選しました。
さらにさらに、運動会や入学式、始業式などのイベントには
近所のNHK、東海テレビ(フジテレビ系列)、CBC(TBS系列)などの
放送局がこぞって取材にきました♪
あれあれ、ありちゅんさんとはいろんなところでつながっていたんですね♡
知りませんでした。3年前行ったモルディブはとっても綺麗でした。
日本も早く復興出来るといいですね。
HERO・ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘密見た記憶があります。
モルディブにいらしたのですか?
青い海と美しい砂浜が印象的ですね。
て、行ったようなことを言うとのです^_^;
ジェット・リーは家族旅行で行っていたのだそうです。
日本の復興をひたすら祈りましょう!