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黄色い星の子供たち -1- La Rafle

       黄色い星の子供たち -1-
                           La Rafle

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©2010 LEGENDE LEGENDE FILMS GAUMONT LEGENDE DES SIECLES TF1 FILMS PRODUCTION FRANCE 3 CINEMA SMTS KS2 CINEMA ALVA FILMS EOS ENTERTAINMENT EUROFILM BIS

                          「黄色い星の子供たち」
          タイトルだけ聞いて、星の王子さまみたいな子どもたちを思い浮かべたとの。
                           かなりぬけてます・・・

                            原題は”La Rafle”。
                    どんな意味かと新仏和中辞典(白水社)を調べたら、
                 〈かっぱらうこと、盗むこと;不良狩、手入れ〉などとあります。
                          う~ん、いまいちよくわかりません。
              でも、パリ在住の梨の木さんというブロガーさんのブログを拝見したら、
                  とてもよくわかったので、ここに引用させていただきました。  
    
rafleの意味するところは、一斉検挙、です。けれども La Rafleと書くと、ある特定の事項を意味します。ナチス・ドイツ占領下のフランスで行われた、ユダヤ人の一斉検挙です。1940年、独仏休戦協定(L'armistice du 22 juin 1940)が結ばれ、フランス政府はパリを離れ最終的にヴィシー(Vichy)に移転しました。国民議会(L'Assemblée nationale)は憲法を改正し、ペタン元帥(maréchal Pétain)に国家の全権を委任。このヴィシー体制のもとで大規模なrafleが行われたのです。
http://poirier.exblog.jp/12997700/ 「梨の木日記」

  なるほど!la がつくと〈ナチス・ドイツ占領下のフランスで行われたユダヤ人の一斉検挙〉なのですね!!
                       梨の木さん、ありがとうございました。

          「黄色い星の子供たち」という邦題はなかなかデキのいいタイトルではありますが、
          星の王子さまを連想する人もいるかもしれませんものね(あ、とのだけかも^_^;)
    でも、この〈黄色い星〉だって、王子さまの星ではなく、おしつけられた悲しい意味があるのですよね。

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          自由の国、芸術の国、哲学の国フランスとしては大っぴらにしたくなかった過去。
          フランスは半世紀にもわたってこの事件を公式に認めようとはしませんでした。
                     La Rafle。史上最大のユダヤ人一斉検挙。
                             検挙って・・・
           何も悪いことをしたわけじゃないのに。ユダヤ人であるということだけで?

         1995年シラク大統領が、50年以上前、当時のフランス政府が行なったと認めるまで、
           このことはナチスドイツによるユダヤ人迫害のひとつと考えられていました。

                  そうですよね。フランスといえばレジスタンス。
        私たちは、彼らがいかにナチスドイツと果敢に闘ったかという側面しか知りません。
              フランスにとっては、あえてほじくり出されたくはない過去です。
                   ヴィシー政権が行なった暴挙にして、愚挙―――

                   その事件の全貌を、当時の資料を読みこみ、
               戦後、製作されたラジオやテレビのインタビューを探し出し、
            そして、わずかに生き残った事件の関係者たちからその内容を聴き取り、
      フランス人として初めて、この事件の全貌を形にしようとしたのがローズ・ボッシュ監督でした。

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            あの日、1万3千人のユダヤ人が検挙され、その内、生存者はわずか25人、
             4051人いた子どもたちは誰ひとり生還していないと信じられていました。
           (ただ一人の例外、スープ鉢の中に隠された6ヶ月の赤ちゃんを除いては)

                        しかし、奇跡が起こりました!
          ローズ・ボッシュ監督がほとんど諦めかけて調べていたドキュメンタリーの中に
              一斉検挙の様子を語る男性ジョゼフ・ヴァイスマンがいたのです。
        彼こそ一斉検挙された16歳以下の子どもたちの中で生き残った数少ない人物でした。
        11歳の時に検挙され、収容所から脱出し、その後の人生を必死に生き抜いてきた人。

                    「黄色い星の子供たち」は彼が主人公です。
              そして、殺されていった多くの子どもたちが主人公の映画です。

                 隠されていた歴史の暗部が今暴かれようとしています。

                                
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☆7月2日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

黄色い星の子供たち
監督・脚本/ローズ・ボッシュ、製作/イラン・ゴールドマン「エディット・ピアフ~愛の賛歌~」、撮影/ダヴィッド・ウンガロ、美術/オリヴィエ・ラウー、衣装/ピエール=ジャン・ラロック
出演
メラニー・ロラン「オーケストラ!」/アネット・モノ、ジャン・レノ「ダ・ヴィンチ・コード」/ダヴィッド・シェインバウム医師、ガド・エルマレ/シュメル・ヴァイスマン、ラファエル・アゴゲ/スラ・ヴァイスマン、ユーゴ・ルヴェルデ/ジョー・ヴァイスマン、オリヴィエ・シヴィ/シモン・ジグレール、マチュー&ロマン・ディ・コンチェート/ノエ・ジグレール、レベッカ・マルデール/ラケル・ヴァイスマン、アンヌ・ブロシェ/ディナ・トローブ、イザベル・ゲルナス/エレーヌ・ティモニエ、ティエリー・フレモン/ピエレ大尉、カトリーヌ・アレグレ/管理人《タチ》、シルヴィー・テスチュー/ベラ・ジグレール
7月23日(土)TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショー
2010年、フランス・ドイツ・ハンガリー、125分、配給/アルバトロス・フィルム、後援:フランス大使館文化部 協力:ユニフランス東京 提供:ニューセレクト、文部科学省特別選定作品 少年・青年・成人・家庭向き
http://kiiroihoshi-movie.com/

by mtonosama | 2011-07-02 05:59 | 映画 | Comments(12)
Commented by leoleo at 2011-07-02 10:16 x
こんな事が起こっていたなんて・・
悲しい、むごたらしい過去が奇跡によって
明らかになっていくんですね。

映画って、本当に色々な事を教えてくれますね。
との様の紹介してくれる映画は、心を揺さぶられるものが
多いです。
Commented by すっとこ at 2011-07-02 13:49 x
え・え・え・ぇぇぇぇぇぇぇええええええーーーーーーーーー!

にわかには信じられません。
フランスでそのような忌まわしい事件が
あったなんて・・・・。

でもわたし達は目をそむけてはいけない、
のですね。
そむけようとする顎の下に手をやって
ぐい、と引き戻すような殿様名調子、うう。

黄色い星、ってダビデの星、だったのですね。

ああ続きを聞くのが怖い・・・。
でも目をそむけることができない・・・・。

Commented by mtonosama at 2011-07-02 15:50
♪leoleoさん

ね、私も信じられなかったです。

そして、こういうことがあるといつもナチスのせいに
されちゃうんですよね。
「カティンの森」のときもそうでした。

とりあえず、ナチのせいにしておこうか。どうせ奴ら悪いんだし…
みたいな感じでしょうか。

画像の女優さんメラニー・ロランは熱演でした。
ジャン・レノも良かったぁ。

恥ずかしくなるほど泣いてしまいました。


Commented by mtonosama at 2011-07-02 15:56
♪すっとこさん

そむけようとする顎の下に手をやって、ぐいっと引き戻す?
あ、そんな乱暴なことをしていけないわ。
ごむたいだわ、わたし。

でも、メラニー・ロランとジャン・レノにめんじて許してくださいませ。

Commented by Tsugumi at 2011-07-02 17:10 x
ジャン・レノ・・・レオン好きでした。
Miの時もいい味出してました。
そのジャン・レノが出ているんですね。
目をそむけてはいけないけど・・・でも真正面から見れるかしら。。。見れる自信ございません(涙)
Commented by mtonosama at 2011-07-02 17:39
♪Tsugumiさん

ジャン・レノいいですよねぇ。

本作は正統派感動映画でした。
女性監督がコツコツまじめに資料を集め、
なおかつ生真面目でない感動作を撮ってくださったことに感謝です。

試写室の隣に座ったのがピーコさんだったんですけど、
しゃくりあげて泣いてるとの見て「うっとおしいわ」って
思われたんじゃないかと、恥ずかしいです(;O;)
Commented by ライスケーキ at 2011-07-02 20:41 x
私もフランスにこんな「ユダヤ人迫害」があったなんて
信じられません。
でも、こうして映画で真実を伝えようとするフランス人監督がいると言うことが救いです。
過去をしっかり反省しないと、又誤りをくる返すことになりますよね。
真実を伝える映画の紹介に、感謝!
Commented by mtonosama at 2011-07-03 05:17
♪ライスケーキさん

フランスにとっても隠しておきたいできごとだったそうです。
そりゃそうでしょうね。

でも、映画の中にも登場するメラニー・ロラン演ずる看護師
をはじめとした一般市民の良心が救いでした。

これ、必見です!
Commented at 2011-07-03 11:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mtonosama at 2011-07-03 11:56
♪よっしーさん

あのね、梅ジュースが濁るほどの梅の量もなく、
っていうより、濁る間もなく今日飲んでしまいました^_^;

で、残った傷梅や黒ずんだ梅って食べてもいいんでしょうか?

梅味噌は来年挑戦してみまっす。
せっかくトメさんにも負けない立派な梅ザルを持ってますよってに♪
Commented by わんわん at 2011-07-05 01:36 x
さすが殿様セレクトの映画です☆
私たちの世代は平和に安全に暮らせることが当たり前のような時代に生きていますが、もし自分が日本人であることだけで殺されてしまうということが現実に起こったら、もし生き残ってもその後どう生きていったら良いのでしょうか?東北の大震災のように、起こりえないことが起こると人は大きく価値観がゆらぐものですよね。あまりに残酷な出来事に直面すると、生き残ることの意味や命の意味をやはり考えてしまいます。そういった絶望を感じさせないように子供と収容所暮らしをしていたお父さんの映画「ライフイズビューティフル」は本当に名作でしたね〜。

でもでもこの映画、やっぱり私も泣きながら見る勇気がないかも!!!泣
Commented by mtonosama at 2011-07-05 06:56
♪わんわんさん

「ライフ・イズ・ビューティフル」良かったですね~。
今もラスト近く、収容所の路地の方へユラユラと歩いて行った
おとうさんの後姿を思い出します。
そして、涙が出てきます。

人間を信じられなくなるようなこの映画も、
合間合間にはさまれる一般市民の良心にホッとします。
そして、ラストシーンを見れば絶対「観てよかった!」と思う筈。うん。絶対!