ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

ヒマラヤ 運命の山 -2- NANGA PARBAT

               ヒマラヤ 運命の山 -2-
                     NANGA PARBAT

f0165567_5574811.jpg


               ©Nanga Parbat Filmproduktion GmbH &Co.KG2009

   山岳映画を観るとき、俳優たちの大変さはもちろんですが、同時に、気になるのはカメラの存在です。
                重い機材を持ち、撮影するだけでもハードなのに、
            自分もまた俳優たちに合わせて登攀しなくてはならないんですよね。

  本作で、そんな難行苦行を果たしたのは監督・プロデューサー・撮影監督のヨゼフ・フィルスマイアーです。
                   「スターリングラード」(‘93)の監督です。
     72歳の監督は、若い俳優やスタッフたち同様、3,500mの標高にあるベースキャンプから、
           その日の内に4,800mまで登り、3日後には6,000mまで登ったとのこと!
                  夜には脈拍が135になり、眠れなかったそうです。
    これ、経験あります。心臓が、小鳥の心臓みたいに早いペースで脈打ち、闇の中で鼓動だけが耳にドクドクと響いてくるのです。              

                しかし、どんなに大変な思いをしようとも、苦労と作品は別物。
    映画という作品をつくりあげるのですから、「大変だったんだよ~」ですませてもらっては困ります。
                 一観客が偉そうなこと、言っちゃってますけどね。

f0165567_665728.jpg

       標高8,000mという未知の世界を知るには映画を観ていただくしかないわけですが、
           まずはザクッとストーリーを。さあ、一体、どんなお話なのでしょう。

ストーリー
1957年南チロル。13歳のラインホルトと11歳のギュンターは山登りが大好きな仲の良い兄弟。
2人は自宅の裏に拡がる渓谷を眺めては、ヒマラヤにあるナンガ・パルバートに想いを馳せていた。
しかし、その山は多くの登山家が頂上に至ることなく命を落とした「人喰い山」として知られる山だった。

数年後、兄ラインホルトは大学生、弟ギュンターは銀行に勤務。
2人の願いは今もプロの登山家になることだった。

1969年、ラインホルトがナンガ・パルバート ルパール壁の初登攀をめざす遠征隊に選ばれる。
ギュンターは外れてしまったが、遠征隊の一人が参加できなくなり、ラインホルトはギュンターを推薦。
2人揃って念願のヒマラヤへ行くことが決まった。
ナンガ・パルバート初登攀に向けてカール・マリア・ヘルリヒコッファー博士を隊長として遠征隊が編成される。博士は医師であり、登山家。ナンガ・パルバート登頂に挑戦して亡くなったヴィリー・メルクルは博士の実兄だった。彼はルパール壁への度重なる挑戦と失敗を重ね、《今度こそは》の想いに熱く燃えていた。

遠征隊のメンバー、フェリックス・クーエンはオーストリア軍隊出身の登山家。
ラインホルトに対して競争心を抱き、組織とチームワークを重んじるヘルリッヒコッファー隊長にも従順だった。隊長のプランに従ってベースキャンプを出発する遠征隊チーム。
だが、天候の悪化によりキャンプに戻らざるを得なくなったチームは苛立ちを隠しきれない。
隊長の指導力に疑問を抱き始める者も。

遠征隊が分裂していく中、ラインホルトとギュンターの兄弟は最後のアタックに挑戦。
フェリックスも2人の後を追う。悪天候をついて、ひとり山頂をめざすことを決めたラインホルト。
ギュンターはザイル確保のため途中のポイントに残るよう、兄から指示される。
だが、いつも兄の二番手であることに不満を隠しきれないギュンターは兄を追って山頂を目指す。
そして、遂に兄弟はナンガ・パルバート ルパール壁初登攀に成功。
だが、その喜びも束の間、下山途中、ギュンターは高山病のため、予定していた下山ルートをたどることができなくなってしまう……


f0165567_682015.jpg

             遠征隊内部の人間関係、兄と弟の間に潜む屈折した心理、
           ラインホルトと隊長との軋轢、初登攀をかけた人間模様や栄誉欲――
                    そうしたドロドロしたものを描きながらも、
      圧倒的な存在感とともにスクリーンに拡がるのは神々しいまでのナンガ・パルバートです。

                    イギリスの登山家ジョージ・マロリーが、
      ニューヨーク・タイムズ紙の記者の「なぜあなたはエヴェレストをめざすのか?」との問いに
               「そこに山があるから」と答えたとか答えなかったとか。

        山に登るのは、山がそこにあるからかもしれないし、征服したいからかもしれないし、
      国の威信がかかっているからかもしれないし、資金提供者への責任があるのかもしれないし、
                    ま、いろんな理由があるとは思うんです。

      しかし、最終的にそんな地上のできごとを雪崩のように押し流し、覆い尽くしてしまうのは、
                   やはり峨々として聳えるヒマラヤの山々です。

    「なぜ山岳映画を観るのか?」と問われたら「そこに山が映っているから」と答えてしまうとのです。

        

                             

今日もポチッとお願いできたらうれしゅーございます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆7月23日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

ヒマラヤ 運命の山
監督/ヨゼフ・フィルスマイアー、原作著作/「裸の山 ナンバ・パルバート」(山と渓谷社)、脚本/ラインホルト・クロス/スフェン・ゼフェリン、プロデューサー/ヨゼフ・フィルスマイアー、撮影監督/ヨゼフ・フィルスマイアー、カメラ/ペーター・フォン・ハラー、ヘルムフリート・コバー、ヤコブ・フォン・レンテ、アドバイザー:ラインホルト・メスナー、グスターボ・サンタオラヤ(『バベル』)
出演
フロリアン・シュテッター(『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最後の日々』)/ラインホルト・メスナー、アンドレアス・トビアス/ギュンター・メスナー、カール・マリコヴィクス(『ヒトラーの贋札』)/カール・マリア・ヘルリヒコッファー博士、シュテファン・シュローダー/フェリックス・クーエン、ユーレ・ロンステッド/アリス・フォン・ホーベ、レナ・シュトルツェ(『マーラー 君に捧げるアダージョ』)/メスナー兄弟の母、セバスティアン・ベッツェル/ペーター・シュルツ、フォルカー・ブルフ/ゲルド・バウル、ミヒャエル・クランツ/ハンス・ザーラー、マルクス・クローエル/ラインホルト・メスナー(子供時代)、ロレンツォ・ヴァルヒャー/ギュンター・メスナー(子供時代)、ホルスト・クメス/メスナー兄弟の父、マティアス・ハビック/司祭、アレクサンダー・ヘルド/ブルダ議員、ズニー・メルレス/外交官の妻、ミゲル・ヘルツ=ケストラネク/外交官
8月6日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋他全国順次公開
2009年、ドイツ映画、カラー、104分、配給:フェイス・トゥ・フェイス、配給協力:ドリームマックス
www.himalaya-unmei.com

by mtonosama | 2011-07-23 06:31 | 映画 | Comments(8)
Commented by すっとこ at 2011-07-23 09:19 x
う・うっっっ う・うっっっ うっつつううううううううううううう。

弟君は登頂したものの、高山病で
下山できんかったのでしたか。
    2を読む前から
    勝手にファンでした。

前に「登山なんて・・・」と申し上げましたが
こういう高山病にかかるような高さではない
山には登ったことがありまして。

英国イングランドのスカフェルパイク
  ウエールズのスノードン
  スコットランドのベン・ネビス
それぞれ最高峰。
ゆうても高さは1500M前後でした。

ああ、やっぱり登山家って凄いです!
カメラかついで登ったこの映画製作陣凄いです!

それを紹介してくださった殿様、凄いです!!
Commented by mtonosama at 2011-07-23 10:17
♪すっとこさん

スカボロフェア…
あ、違った。スカフェルパイクか。

すごいじゃないですか!すっとこさん。
山、それも英国の山に登ったんだ!!

弟君、可哀想です。
遭難から35年後の2005年に雪の下から遺体が発見されたんだそうです。

山はやっぱり怖いですよね。
Commented by すっとこ at 2011-07-23 15:06 x
夫の会社に山男さんがいらして
無理やりに連れていかれたのでした。
    無理やりでなければ
    絶対登らなかったでしょうから
    今は良い思い出ですが。

弟くん、35年後に雪の下から・・・
なんだか美しい・・・涙。
Commented by mtonosama at 2011-07-23 16:31
♪すっとこさん

無理矢理でも1500メートルの山に登るとはすごい!
山男さんがいてよかったですね。
で、山男さんに惚れられちゃったとか?

♪山男よく聞けよ、娘さんにゃ惚れるなよ♪
(今、この歌知ってる人って、確実に150歳を超えてるよね)

外国ではハイキング程度しか経験していないとの
Commented by アイスケーキ at 2011-07-23 22:34 x
「ヒマラヤ」見ているだけでも凄い山ですね。
当時は今ほど登山の装備も良くなかっただろうに。
今こうしてスクリーンで、彼等の登頂を疑似体験出来るっていうのも 驚きです。

すっとこさん、英国の代表的な山三座も登ったのですね。
これも又、憧れです。
Commented by mtonosama at 2011-07-24 05:07
♪アイスケーキさん

人生で一度ヒマラヤを仰ぎ見てみたいものです。

天山山脈の山なみを見て、思わず涙が溢れてきました。

もう登ることはできませんから、
せめて麓から仰ぎ見ることさえできれば、そこで死んでしまっても満足です。
Commented by T at 2011-07-24 09:19 x
YouTubeで見た予告編素晴らしかった。

山は登らなくても映像で見られたのでそれで満足です。
Commented by mtonosama at 2011-07-24 16:18
♪Tさん

コメント、ありがとうございました。

すごい山ですよね。予告編で観る山々もすごいですが、
本編で観ると、もっとすごいです!
それも、大きなスクリーンだと最高♪

どうぞ、また、当試写室へおこしくださいませ<(_ _)>