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ミケランジェロの暗号 -2- Mein Bester Feind

     ミケランジェロの暗号 -2-
                   Mein Bester Feind

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          ©2010 AICHHORZER FILM & SAMSA FILM ALL RIGHTS RESERVED.

                      またまたタイトルが気になるとの。
                      まず邦題「ミケランジェロの暗号」。
         これ、なんとなく「ダ・ヴィンチ・コード」を連想させて、もう既にサスペンス感いっぱいです。
         連想させるったって、ミケランジェロとレオナルド・ダ・ヴィンチ、素直すぎる連想ですけど。

              そして、原題が“Mein Bester Feind”。英語で言えば“My Best Enemy”。
                       直訳すれば「わが最良の敵」。

                 「わが最良の敵」がなぜ「ミケランジェロの暗号」か。
        まったく関連がないようでありながら、これ両方ともこの映画のキーワードなんです。
                うーん、今回のタイトルは☆5つですね。うまいです。
              ユダヤ人画商カウフマン家が隠し持つミケランジェロの素描。
         それはナチス・ドイツの戦況を左右する国宝級の一枚なのですが―――

              さあ、いったいどんなストーリーが展開するのでしょうか。

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ストーリー
1938年ウィーン。
ユダヤ人一族カウフマン家の画廊にルディ・スメカルが突然戻ってきた。
ルディは25年間もカウフマン家に仕えた使用人の息子。
一家は彼をわが子のように可愛がり、息子のヴィクトルにとっては良き友人であり、
兄弟のような間柄だ。また幼なじみのレナを愛するライバル同士でもあった。

その夜、画廊ではパーティが開かれ、マスコミ関係者も大勢集まっていた。
イタリア人記者が、挨拶するヴィクトルに「ミケランジェロの絵はどこにあるのか?」
と詰め寄る。
400年前バチカンから盗まれたその絵をカウフマン家が所有しているという噂が流れていたのだ。
記者は、さらに「絵はイタリアに返還すべき。ムッソリーニ閣下もそうお考えだ」と追及する。

パーティの後、ヴィクトルはルディをバーへ誘った。
仕事を済ませた安心感からヴィクトルはルディにミケランジェロの絵の秘密を明かす――

カウフマン家、そして、ウィーンのユダヤ人たちの平和な日々は
ナチス・ドイツのオーストリア侵入によって潰えさった。
ナチスによって財産が略奪されることを知ったカウフマン家は、
所蔵する絵画をチューリッヒへ輸送する準備を進めていた。
ところが、ある朝、ナチス兵士が―――
彼らはなぜかミケランジェロの絵の隠し場所も知っていた。

なんと、兵士たちの中にあのルディが!
密かにナチスに傾倒していた彼は軍でのしあがるため、絵の隠し場所を密告したのだ。

銃で脅されながら、ミケランジェロの隠された部屋の扉を開くヴィクトル。
だが、そこに、ミケランジェロの絵はなかった…


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            ミケランジェロの一枚の素描をめぐって繰り広げられるナチスの陰謀。
                      その絵に隠された暗号。
                   そして、2人の幼なじみの複雑な心情。

                   豊かに育ってきたユダヤ人・ヴィクトル。
       ヴィクトルとは分け隔てなく育てられながら、使用人の息子という意識からは
                  自由になれなかったオーストリア人・ルディ。

                    面白いところは、2人の個性です。
         豊かな家庭の御曹司だからといって、ただのお坊ちゃまじゃないヴィクトル。
    かたや、友情を裏切り、ナチでのし上がろうとはするけれど、本当の悪にはなりきれないルディ。

   時代の空気として存在したユダヤ人排斥は幼なじみの気持ちすら大きく歪めてしまうんですけどね。

              “最良の敵”ってこういうことだったのか、と納得させられました。

                   それにしても、何度もピンチを迎え、
    「ああ、もうだめだ」と思わせながら、ふっとハンドルを切って危機を脱出するところなんぞ、
                     小憎らしいばかりのうまさです。
                 とのなんて、一体、何回、目を覆ったことでしょう。

        ラストシーンで、ヴィクトルがニヤッと笑いながら、歩き去っていくところ、もう最高。
         スローモーションになったスクリーンにヴィクトルの口元が残像のように残ります。
      まるで「不思議な国のアリス」のチェシャ猫のニヤニヤ笑いが暮れなずむ大木の葉の間に
                        いつまでも残っている感じ。
              鳥肌が立ちながら、知らない内に彼と一緒に笑っていました。


             こればっかりは是非皆さまご自身の眼で確認していただきたいと思います。
                        ブライプトロイ、良いです。
                        Toll!  Super!(すばらしい)

  

                              

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ミケランジェロの暗号
監督/ウォルフガング・ムルンベルガー、脚本/ポール・ヘンゲ、脚色/ウォルフガング・ムルンベルガー、視覚デザイン/ペーター・フォン・ハラー、編集/エフィ・ローメン、音楽/マシアス・ウェバー、プロデューサー/ヨゼフ・アイヒホルツァー、共同プロデューサー/ヤーニ・ティルトジェ
出演
モーリッツ・ブライプトロイ/ヴィクトル・カウフマン、ゲオルク・フリードリッヒ/ルディ・スメカル、ウルズラ・シュトラウス/レナ、マルト・ケラー/ハンナ・カウフマン、ウド・ザメル/ヤーコブ・カウフマン、ウーヴェ・ボーム/ヴィドリチェク親衛隊大尉、カール・フィッシャー/マイヤー親衛隊中佐、クリストフ・ルーザー/ウェーバー親衛隊軍曹、セルゲ・ファルク/ノルドナー親衛隊大佐
9月10日(土)TOHOシネマズシャンテ他全国ロードショー
2010年、オーストリア映画、106分、配給/クロックワークス
http://code-m.jp/

by mtonosama | 2011-08-28 07:01 | 映画 | Comments(14)
Commented by leoleo at 2011-08-28 08:13 x
わぁ~面白そうですね~
その鳥肌のたつ程のラストシーン、この目で確かめないと!

ナチスの陰謀、ミケランジェロの絵、友情・・・
どのように絡み合ってくるのかな?
ダ・ヴィンチ・コードより、見応えありそう?! 
Commented by Tsugumi at 2011-08-28 09:40 x
ミケランジェロの暗号1・2のレビュー、一気に読みました。
面白そうですね。
最後ににや期待大です。
Commented by mtonosama at 2011-08-28 11:15
♪leoleoさん

そうなんですよ~。
ぜ~ったいに面白いです。

leoleoさんのお目々でぜひに確認してください♪
Commented by mtonosama at 2011-08-28 11:17
♪Tsugumiさん

前・後編、一気にお読みくださってありがとうございます。

ヴィクトルのニヤニヤ、最高でした♡
Commented by poirier_AAA at 2011-08-28 18:32
面白そうな作品ですね。フランスでも公開されたのかなぁと思って調べてみたら、どうやらこれからのようです。見逃してなくて良かった!公開されたら是非見に行きたいです。

こちらも9月になったら面白そうな映画がたくさん出るんじゃないかと期待しているところです。今、結構評判になっているのはトリアー監督の「Melancholia」でしょうか。見たいような見たくないような、ちょっと迷っているところなんですよ。
Commented by mtonosama at 2011-08-28 21:13
♪poirier AAAさん

そうなんです。
poirier AAAさんのブログで意味を教えていただいたla rafle
(「黄色い星の子供たち」)とはまたかなり違うユダヤ人が主役の映画でした。
面白かったです。

ところで、フランスで外国語映画が上映される時はフランス語字幕が出るのですか?
それとも吹き替えでしょうか?

Commented by アイスケーキ at 2011-08-28 22:50 x
ナチス、ミケランジェロ、My best enemy ・・・。 いろいろ絡み合って面白そう。 これも見たい。 殿様の試写室に来ると いろいろ見たい映画が増えて困ります~。
Commented by すっとこ at 2011-08-29 01:58 x
おおおっとぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

出遅れました、
ハリケーンアイリーンの去ったNY郊外です。
我が家あたりはあまり被害はありませんでした。
でもさっきランドリールームで会った青年が
「窓から雨が沁み込んで、タオルいっぱい使わなきゃだった」
とバスタオルの山を抱えてました。

それはともかく。
んもーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
面白そうーーーーーーーーーーーっ。

アメリカで公開されるかどうかわからないんです。
いつか殿様と、日本で一緒にオススメ映画観たいです!
Commented by mtonosama at 2011-08-29 06:35
♪アイスケーキさん

ぜ~ったい、観てね(^_-)

気分のふさいでるとき、最高です。

昔「私はウォーショースキー」っていうサラ・パレツキー原作の
女探偵映画を観た後、知らず知らず彼女の真似して靴音高く
街路を歩いて駅に向かいましたが、あんな感じ――
いや、それ以上?

お勧めで~す♪
Commented by mtonosama at 2011-08-29 06:42
♪すっとこさん

おお、アイリーンさんは停電パンチはかましていかなかったのですね?

よかった、よかった♪ 

ところで、地震に続き、ハリケーン。
大変な思いをなさいましたね。
そうそう、引っ越し荷物到着の大幅遅れもあったし。

こんな夏、めったにありませんね。お疲れのないように♡
Commented by poirier_AAA at 2011-08-29 18:31
一般的には音声は原語で仏語字幕ですね。子どもも見る映画やアニメーション映画は吹替えと字幕が6:4から7:3という感じでしょうか。

この字幕というのがわたしは苦手で‥この映画もツボがちゃんと押さえられるか心配です〜。
Commented by mtonosama at 2011-08-29 20:55
♪poirier AAAさん

ありがとうございます。
字幕ですか。子ども向けは吹き替えが多いというのは納得です。

以前、ドイツで映画を観たときは吹き替えが多く、
字幕の方が少なかったので、変な質問をしてしまいました。お返事、ほんとうにありがとうございます。

字幕も日本語字幕じゃないから(あたりまえですが^_^;)、
大変ですね。でも、ドイツの吹き替えも俳優と声のイメージ
が合わなくて妙な感じでした。
ま、私の場合は吹き替えも字幕も両方ともいまいち…
いえ、いまに、でしたが(苦笑)。
Commented by まやぞー at 2011-09-28 22:44 x
やっと!観てきました。

「ヒトラーの贋札」チームと聞いていたので、
もっと史実に基づいたようなストーリーを予想してたのですが、
割とフィクション感の強い作品でしたね。

でもよくできてました。面白かったです!

近々ワタシもブログに書きます~♪
Commented by mtonosama at 2011-09-29 06:43
♪まやぞーさん

おはようございます。

そうなんですよね。史実という感じはないですね。
でも、あの時代が笑いを引き出す作品として描かれるって
なんかすごいですよね。
チャップリンの「独裁者」も哀しみのヴェールを
まとっていたことを思うと、
あの時代を笑うには戦後66年も要したってことなんですね。

って、大層に言うまでもなく、こんな映画があってもいいですよね。

昨日「サラの鍵」を観てきたばかりだから、そんな思いが深いです。

まやぞーさんのブログ楽しみにしてまーす(^^)/