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殿様の試写室

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アンダー・コントロール -1-  Unter Kontrolle

     アンダー・コントロール -1-
                       Unter Kontrolle

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                ©2011credo:film in cooperation with WDR and ARTE

                    Unter Kontrolle(Under control) 制御・管理下。
                なにを制御し、なにを管理するかというと、原子力発電所です。
                    でも、それが制御も管理もできなくなるということを、
                     私たちはあの日以降知ってしまいましたけれど…

            この映画はドイツの原子力発電所の内部と、それが現在解体されつつある状況を
                      3年という年月をかけて撮影したものです。

          既にドイツではすべての原発を2022年までに廃止するという法律が制定されていましたが、
                 2010年にメルケル政権は既存原発17基の稼働を延長しました。

                           しかし、福島原発事故の後、
ドイツ南部の州バーデン・ビュルテンベルクで3月27日に州議会選挙が行われました。
この選挙で、アンゲラ・メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)と自由民主党(FDP)の
連立野党が反原発を掲げる環境政党の緑の党に敗北したのは周知のとおり。
閣議では17基の原発について、15、17、19年にそれぞれ1基ずつ、
21、22年には3基ずつ閉鎖することで合意。
残りの内、メルケル首相が3月に福島原発事故を受けて一時閉鎖を命じた7基は運転停止とし、
点検のため運転を停止している1基もそのまま閉鎖されています。
メルケル政権は、福島の事故をきっかけに2022年末までにドイツの原発を全廃することを決定。


               本作の撮影は福島の事故以前に行われています。

       私たちはあの事故の後、残骸としての原子力発電所は嫌というほど見てきましたが、
            壊れていないその内部がどうなっているのかはよく知りません。

    原発に対していかなる立場をとるにせよ、まずは敵情視察(あ、はなっから敵対してしまった)、
     もとい、現状を維持している原子力発電所の屋内やら建屋内をこの映画で見てみましょう。

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                           あ、その前に、
           (皆さまはもう既によくご存知のことと思いますが、とのは理科音痴なので)
                     原発が電気を作る原理を復習させてください。
              1.原子炉の中で燃料となるウランを核分裂させて、高熱を出させる
              2.その熱で水を沸騰させ、発生した水蒸気でタービンを回転させ、
               電気を起こす
                  なるほど、原理そのものは理科音痴にも理解できました。

                 ま、原理というものはいつだってシンプルなものですものね。
              ところが、それを形にするというところで問題が出てくるわけであります。

            核分裂で発生した熱を蒸気に変え、それを蒸気管でタービンまで運ばないことには
                              電気は起きません。
                                 だから、
        原子力発電所の内部には蒸気を運ぶためのたくさんの配管が複雑に張り巡らされています。
      こうした配管にダメージが生じると、放射能を含んだ蒸気が漏れる原因になるということなんですね。

                         発生した蒸気でタービンを回転させる。
                         その蒸気を運ぶ配管が張り巡らされる。
            原理的には産業革命のころから変わらない原子力発電が、火力発電と大きく違うのは、
                          燃焼によって発生した熱ではなく、
               核分裂という一旦狂い始めたら制御の効かない現象によって発生する熱を
                           利用していることなんですよね。

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                               やっぱり怖いです。
                               本能的に怖いです。

                    ドイツでは既に古くなった原子力発電所を解体していますし、
        完成はしたものの住民の反対によって一度も使われないまま、遊園地になった原発もあります。
                  原発解体では一足先を進んでいるドイツの状況を覗いてみましょう。

                                    

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アンダー・コントロール
監督・脚本・撮影・リサーチ/フォルカー・ザッテル、助監督/ステファン・ステファネク、撮影助手/ティロ・シュミット、録音/ニコラウス・ヴェルンレ、フィリップ・フォルベルク、整音/ティム・エルツァー、ニコラウス・ヴェルンレ、ミキサー/アンスガー・フレリッヒ、編集/シュテファン・クルムビーゲル、フォルカー・ザッテル、演出/シュテファン・クルムビーゲル、フォルカー・ザッテル、演出/シュテファニー・ガウス、ライン・プロデューサー/ドロテア・ゼーガー、プロダクション・アシスタント/カタリナ・ベルクフェルト、製作/スザン・シムク、ヨルク・トレントマン、コミッショニング・エディター/ユッタ・クルーグ、ザビーネ・ロルベルク、アンネ・バウマン
11月12日(土)[シアター]イメージフォーラムにてロードショー
ドイツ、98分、ドイツ語、2011年、日本語字幕/西山敦子、字幕監修/小倉志郎、協力/ドイツ文化センター、配給・ダゲレオ出版イメージフォーラム・フィルム・シリーズhttp://www.imageforum.co.jp/control/

by mtonosama | 2011-10-27 07:11 | 映画 | Comments(8)
Commented by Tsugumi at 2011-10-27 19:33 x
見るのが恐くなる映画ですね。
でも目をそらしちゃいけないんですよね。
Commented by ライスケーキ at 2011-10-27 20:26 x
被爆国で福島原発で今でも沢山の人が苦しんでる日本。 なぜ「原発ゼロ」にならないか理解出来ない。先日デモに参加して来たけど もっともっと大勢の人々に参加して貰いたい。
Commented by mtonosama at 2011-10-28 06:28
♪Tsugumiさん

古くなった原子力発電所の中の機械やらいろいろを
防護服に包まれて解体する人々の姿を観て、
千里の道を一歩から、ということをあらためて痛感しました。

福島と日本の現実にもう一度目を向けなければ・・・・・
Commented by mtonosama at 2011-10-28 06:39
♪ライスケーキさん

ドイツは脱原発の先輩です。
先日ドイツの大統領が福島を訪問しました。
同じ頃、あのアレヴァの国フランスからもエヴァ・ジョリーという人が日本を訪れていました。
彼女、原発大国フランスで脱原発を訴えるフランス緑の党
の次期大統領候補者です。
彼女の訪日はほとんど報道されませんでしたけれどね。

ここでも”千里の道も一歩から”を痛感します。
Commented by すっとこ at 2011-10-28 08:52 x
な・な・な・ななななななななななななななななななななななーーーーーーーーーーんて!!

タイムリーな映画が公開されるんでしょう。
FUKUSHIMA以前に完成していたのですか。

福島原発事故のすぐ後のメルケル首相は素早い反応でしたね、
当事者含め日本中がおたおたしてた時に。
すでにメルトダウンしていたその時に。

原発のこと、日本に54基でしたっけ、そーんなに
あったのも知らなかったし、それまでは。
いったん稼働したら制御や停止が困難なのを
知らなかったし、それまでは。

原発がUnder Controlだって独逸に学ばなくちゃ、ですね。
Out of Controlの日本は。
ああ、これはまず政治のあり方から学ばなくちゃ、かも
です。

明日NYに戻りますけど、今は「日本といえばFukushima」の名前が重いです・・・。

殿様の試写室、次号も楽しみにしています!!
Commented by mtonosama at 2011-10-28 10:06
♪すっとこさん

おお、すっとこさん、もう戻られてしまうのですね。
寂しうございます……

原発事故の後、すぐに帰国してしまった多くの外国人。
私たちは逃げられないけれど、ま、こういう反応がノーマルなのでありましょう。

メルケル首相も選挙結果にはっきり出た”Nein! 原発”の声には焦ったでしょうね。

それに傾ける耳を持ち、ソッコウ、反応したメルケルさん、「あんたはえらい」であります。

最近よく訪問させていただくブログで、原発大国フランスでも
反原発の声を発する人が次期大統領候補者にいることを知りました。
そして、彼女(女性なんです)、先ごろ日本や福島を訪問していたんですって。

なのに、それを報道しない日本のメディア。
なんてことざんしょ!

すっとこさん、NYに戻られたら、またの情報発信をお待ちしておりますことよ。

Gute Reise!
Commented by poirier_AAA at 2011-10-28 16:05
わたしも、本能的に恐い、です。
あれこれ議論して決めましょうというレベルの話じゃないんですよ。生き物としての本能が拒否している感じです。

そして、そういう本能的恐怖を特に政治家と共有できないのがこれまた恐ろしいんですよね。生存を脅かされながら、何が経済効果だ、と思います。

エヴァ・ジョリ氏のこと、東京新聞だけは後日大きく報道しました。もしよろしければ、こちらをご覧下さい(一番下の再追記のところにあります)。
http://poirier.exblog.jp/16490435/
彼女が大統領になる可能性はほぼないんですが、それでもこういう人がいてくれることが救いです。
Commented by mtonosama at 2011-10-28 19:39
♪poirier AAAさん

本能的な恐怖を持っているからこそ、
人間はこれまで生存し続けてこられた、というのに…

おっしゃる通り、政治家とも東京電力のえらいさんたちとも
そうしたものを共有できないのでしょうね。

今朝の朝日新聞に「センセイの鞄」の川上弘美さんが
「生物の『種としての寿命』は数百万年程度と言われていま
す。人類もいつかは種としての終わりを迎える。放射性物質
の利用は、自分たちの手でわざわざ終わりを早める可能性を
拡げる行為ではないか」と書いていました。

理系出身の作家である彼女の言葉に妙に感応し、うんうんと
うなづいてしまったとのです。

東京新聞について「うん、あれはしっかりした新聞だね」と
ドイツ人が言っていました。

フランスの緑の党も、もっともっとがんばってほしいですね。