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殿様の試写室

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サルトルとボーヴォワール 哲学と愛 -1- Les Amants du Flore

      サルトルとボーヴォワール 
                       哲学と愛  -1-
                   Les Amants du Flore

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           ©PAMPA PRODUCTION-FUGITIVE PRODUCTIONS-MMVI

                      な、なんと懐かしいお名前!
                   150歳のとのにも若い日々はありましたが、
               その頃、憧憬を持って、目にし、耳にしたお名前であります。

                  サルトルの唱えるアンガージュマン(engagement)。
       その昔、フランス語なんてできないくせにちょっと鼻にかかったそれらしい発音を
                   真似たりしたものです(ああ、恥ずかしい)。
      あるいは、ボーヴォワールの「人は女として生まれるのではない。女になるのだ」とか。
                   「よくぞ、言ってくださった」という感じで
           血気にはやる若いものたちにはたまらなくガツンとくる言葉でした。

アンガージュマン
この概念 [アンガージュマン]はさまざまに解釈が可能であり、
その意味は必ずしも一義的ではない。
このことばには、単に〈参加〉という訳語だけではなくて、
〈政治参加〉〈社会参加〉〈現実参加〉〈自己束縛〉〈責任敢取〉〈かかわり〉など、
さまざまの訳語があてられている。
これらの訳語にうかがわれることは、現実を遊離して生きるのではなく、
むしろ現実そのものにかかわって生きるということである。
市倉宏祐 「ハイデッガーとサルトルと詩人たち」(NHKブックス)

「人は女として生まれるのではない。女になるのだ」
「第二の性」(‘49)第2部「体験篇」冒頭において
「On ne naît pas femme:on le devient.人は女に生まれるのではない、女になるのだ」とし、
女性らしさが社会的に作られた約束事に過ぎないことを主張。ジェンダー論の基礎を作る。
(Wikipediaより)


f0165567_664390.jpg写真は1960年。
サルトルとボーヴォワールがあのゲバラと会談しているところです。
なんたって、この2人、時代の寵児でありますからね。
最近で、この2人に匹敵するカップルといえばジョン・レノンとオノ・ヨーコ位のものでしょうか?いや、もっとすごいかもしれません。
     といっても、サルトルもボーヴォワールもジョンも今や遠い時代の人になってしまいました・・・・・
                       あ、ここでしんみりしてどーする。

         ご承知のように、ジャン=ポール・サルトルは第2次大戦後、実存主義を広め、
             1960年代にはフランスはもちろん世界中に大きな影響を与え、
          学生運動のバックボーンとなった哲学者であり、作家であり、評論家です。

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             そして、シモーヌ・ド・ボーヴォワールは「第二の性」を著し、
              当時、それこそ第二の性であった女性の地位を向上し、
(40年代はフランスですら女性は下位に見られていたんですね。そのことは当試写室で昨年6月上映した「シスタースマイル ドミニクの歌」http://mtonosama.exblog.jp/13899734/ でも描かれていました)        
        幸福を実現するために社会通念や偏見と闘い、意識を変革した哲学者そして作家です。
      さらに自由恋愛から同性愛まで、タブーとされていた愛の形を実践したことでも知られています。

         さて、この2人が出会ったのは1929年、まだソルボンヌ大学の学生だった頃。
     ボーヴォワールとしては、優秀だけど、女性にめっぽう手が早く、斜視で自信家のサルトルと、
         生涯を通じて影響を与えあう間柄になるとは思ってもいなかったでしょうが。

              さあ、2人の出会いと人生はどんなものだったのでしょうか。
                       乞うご期待でございますよ。

                            

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サルトルとボーヴォワール 哲学と愛
監督/イラン・デュラン=コーエン、脚本/シャンタル・ド・リュデール、エヴリーヌ・ピジエ、撮影/クリストフ・グライヨ、編集/ユーグ・オルデュナ、録音/フレデリック・ウルマン、音楽/グレゴワール・エツェル、美術/シャンタル・ギュリアーニ、衣装/シルヴィ・ド・セゴンザック、プロデューサー/ニコラ・トローブ
出演
アナ・ムグラリス/シモーヌ・ド・ボーヴォワール、ロラン・ドイチェ/ジャン=ポール・サルトル、カル・ウェーバー/ネルソン・オルグレン、キャロリーヌ・シロル/フランソワーズ・ド・ボーヴォワール、ディディエ・サンドル/ジョルジュ・ド・ボーヴォワール、ウラジスラフ・ガラルド/ポール・ニザン、ロベール・プラニョル/アルベール・カミユ、フィリップ・バルディ/フランソワ・モーリアック
11月26日(土)よりユーロスペースにて全国順次公開
2006年、フランス、105分、後援/フランス大使館、配給/スターサンズ、http://tetsugakutoai.com/

by mtonosama | 2011-11-08 06:32 | 映画 | Comments(13)
Commented by ライスケーキ at 2011-11-08 19:59 x
「サルトルとボーヴォワール」かっこいいカップルでしたね。
「第二の性」読みましたが全然覚えてません。
彼らを描いた映画他にもあるのかな。
きっと 今見てもかっこいいカップルなんでしょうね。
Commented by すっとこ at 2011-11-08 20:34 x
きゅーーーーーーーーーーーーーーーーーん!
胸きゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!

なんて懐かしいお名前なんざんしょ。
ああ 問いあの日の甘酸っぱい感傷の日々。
ひとはそれを“青春”と呼ぶ・・・。

正直
すが目のサルトルが
ま~~~~~~~ったく
素敵に見えなかったです。

でも
「何かある」とオトコはモテるらしいぞ、
と薄々思ったのも事実です。

「顔の悪いイロオトコはいても
 声の悪いイロオトコはいない」
というのをどこかで読んだのも
そのころで ぼんやりと

サルトルって声”は”いいのかな

とおもってました。

    まだまだ お子ちゃまでしたねぇ。

どこを切っても真っ赤な血のたらたら流れるような
ふたりの関係だったでしょう。
次回のストーリー、楽しみです!!
Commented by すっとこ at 2011-11-08 20:35 x
誤→問いあの日
正→遠いあの日

   
Commented by poirier_AAA at 2011-11-08 21:12
うっ、このあたりは、正直言って苦手な領域です。
凄いカップルだとは思っているのですが、彼らの言葉を理解できるとは到底思われず‥‥避けてます。

2人が少しは身近に感じられるようなキッカケが、この作品含まれているといいなぁ。次回に期待しております。
Commented by mtonosama at 2011-11-09 05:29
♪ライスケーキさん

私も時代を先駆けるかっこいいカップルだと思っていました。
だけど、ヨーコが周囲からボロボロに言われたごとく、
ボーヴォワールも流れる水の中に両足を踏ん張って立ち続けるごとく、
女としても必死に生きてきたんだな、と思ったことです。

努力もしないで150歳まで生きてしまったなぁ。くぅーーっ(号泣)
Commented by mtonosama at 2011-11-09 05:33
♪すっとこさん

同じくお子ちゃまだったとのはサルトルの”アンガジュマン”という言葉に
クルクル踊っていましたね。

この2人、カップルというより、同志、いや、共同経営者ですか。

共同経営者として死ぬまで共にあり続けるってきついことかも。

この歳になって初めてわかってくることって結構多いです。
トホホ・・・・・
Commented by mtonosama at 2011-11-09 05:40
♪poirier AAAさん

パリが舞台で、サンジェルマン・デ・プレとか出てくるし、
パリ郊外の田舎町なんかも登場するので、
これはもうpoirier AAAさんの世界だなぁって思ってました。

きっとこの2人が(いえ、ボーヴォワールが)
身近に感じられるエピソードがあると思います。

フランスではいつ頃公開されたのでしょうか。
Commented by Tsugumi at 2011-11-09 06:29 x
サルトルとボーヴォワール名前のみ知っております。

哲学とっても苦手でした。って今も・・・・

この映画を見れば少しは哲学に近づけるのかしら。。

とのの次回のレビューに期待しております。
Commented by mtonosama at 2011-11-09 06:38
♪Tsugumiさん

おはようございます♪

う~ん、哲学的恋愛もやっぱり恋愛だのであります。
哲学よりも恋愛に近づいてしまったとのなのでした(苦笑)。
Commented by poirier_AAA at 2011-11-09 21:06
フランスでは、製作後すぐの公開だったようです。

ところで、このサルトル役の人、少し前に見た映画にも出ていたんですよ(Tu seras mon fils)。すごく気の弱そうな神経質そうな人で苦手だなぁって思っていたんですが、気がつくとあちこちに出ている。しかも本まで書いてるんです〜(実は知らずに買っていた)。

わたしが知らなかっただけで、実は注目株なのかもしれません。殿様はご存知でしたか?
Commented by 薄荷グリーン at 2011-11-09 22:28 x
こんばんは!

わたしは学生の時にサルトルの本を持って、かっこつけて出歩いたことがありますよ。わたしもかなり恥ずかしいです。
あの本、サルトル全集の中の一冊だったけど、洒落た装丁でかっこよかったです。

今サルトルの哲学が話題になってたりするんですか?

劇映画で実在の人物をテーマにすると、虚実の扱いとか配分をどうするか作る側も難しいと思うんですけど、この映画はどうなのかな。ドキュメンタリ的な硬いものじゃなく、作劇で見せるような形だと面白そうって思ったんですけど、こういうのは脚本の力量がもろに出そうな感じですね。

サルトルの斜視はある種サルトルのアイコン的なものだったと思うんですけど、映画のサルトルもやっぱり斜視で登場するんでしょうか。
Commented by mtonosama at 2011-11-10 07:17
♪薄荷グリーンさん

おはようございます。

震災のあと、哲学が静かなブームになっているということは
ニュースで見ましたが、
そういえば、あの活発なボランティアの活動はアンガジュマンそのものですね。

その割には古本屋さんは哲学系の本とか政治の本には
高い値をつけてくれませんが・・・・・

サルトルの斜視って、後年、それが原因で失明するほどだったんだそうですね。

にもかかわらず、
本作ではボーヴォワールを演じたアナ・ムグラリスの
目力と存在感が強すぎて、サルトルに目がいきませんでした^_^;

ドキュメンタリーではなく、2人の(というかボーヴォワールの)葛藤に
重点がおかれているように感じました。

1人の女として、第二の性としての女として、ずいぶん肩に
力を入れてがんばったんだな、と彼女のけなげさに拍手です。
Commented by mtonosama at 2011-11-10 11:54
♪ poirier AAAさん

この映画、2006年の製作とありますから、フランス公開はもう5年も前だったんですね。

サルトルを演じたロラン・ドイチェ。1975年生まれの36歳です。
12歳の時にFCナントからスカウトされた程のサッカー少年だったそうです。
2年後にはやめて、パリで演技の道をめざしましたけれど。

1999年、テレビシリーズで少年探偵の役を得ましたが、その後、勉学に専念。
映画初出演はオリヴィエ・アサイヤス監督の「冷たい水」(’94)、
1999年のジャメル・ベンサラ監督作品から本格的に復帰し、
それ以降、セドリック・クラビッシュ監督作品「パリの確立」(’99)
など多くの作品にコンスタントに出演。
その後、演劇にも活躍の場を拡げ、
05年からはオスカー・ワイルド、ハロルド・ピンター、シェークスピアなどの作品で舞台に立っています。
01年からは声優としても活躍しているそうですよ。

と、以上、パンフレットからの引用でした。

でも、多才な人ですね。知りませんでしたが^_^;