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殿様の試写室

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ポエトリー アグネスの詩 -1- Poetry

ポエトリー  アグネスの詩 -1-
Shi(詩)
Poetry

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(C)2010 UniKorea Culture & Art Investment Co. Ltd. and PINEHOUSE FILM. Allrights reserved.

この韓国映画の原題はShi(詩)、英題はPoetryです。
詩ですか・・・・・
皆さんは詩という言葉から何を連想しますか?
とのは何か気恥ずかしさを感じます。「わたし、詩を書いてるの」とは公言しにくいです。
書くのなら、こっそりと深夜にノートに書きつけるし。

主人公は少女チックなファッションの60代後半の女性、
彼女が若づくりをして「詩を創りたい」などと呟くと、いよいよ気恥ずかしさが募ります。
詩って、若気の至りというか、溢れ来る情念を逃す溜め池というか、
ま、その辺の特質は散文と同じでしょうが、なんかちょっと違う文学ジャンルという気がしますよね。

本作のようにタイトルが「Shi」(詩)
(韓国語と日本語は同じ発音なんだそうです。韓国語を勉強しているleoleoさん、ありがとうございました)、
そして、主人公は町のカルチャーセンターで詩の講座を受ける60代女性というと
さらにまた引いてしまいました。

イ・チャンドン監督、なにを言いたいのですか?

が、しかし、
大きな偏見でした。反省しています。

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まず、この女優さんがただものじゃありませんでした。

そりゃ、見たところ、化粧では隠しきれないシワはありますし、ほうれい線も目立っていますよ。
66歳ですから、そんなことは仕方ないです。ええ、シワもほうれい線もいいんです。

介護ヘルパーをしながら中学生の孫息子と暮らし、息子を預けて働きに出ている娘からは
時々連絡が来るだけの静かな毎日を送る主人公ミジャ。
貧しい暮らしの中で、多少、乙女チックながら、おしゃれにも気を配っています。
少し夢見がちな部分もありますし、ちょっと周囲から浮いているかもしれません。
ま、ほんの少し変わっているけれど、普通にお友達になれる女性です。

そんな彼女が何かを表現してみたくなったと思ってください。
そして、その過程で意外なできごとに遭遇し、
その何かがきりきりと詩へと絞り込まれていくあたりがこの映画のただならぬところなんです。

主人公ミジャはあくが強すぎてもいけないし、凡庸であってもいけない。
結構難しい役どころだと思うんです。
それを演じたのがユン・ジョンヒ。
60年代後半から70年代半ばにかけて韓国映画界で絶大な人気を誇った女優。
それも、45年間で330本の映画に出演し、内325本で主演を果たした大女優です。
現在はフランスに在住し、本作は16年ぶりの映画出演。
なるほど。ただものじゃない存在感でした。

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監督は小説家でもあったイ・チャンドン。1954年大邱出身で81年から87年までは教師をしていました。83年に小説家デビューし、93年には映画界に進出。97年に「グリーンフィシュ」で監督デビュー。2009年には名子役キム・セロンを世に出した「冬の小鳥」(ウニー・ルコント監督)をプロデュースしています。http://mtonosama.exblog.jp/14398672/、http://mtonosama.exblog.jp/14418151/
本作「ポエトリー アグネスの詩」では第63回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞しています。

主人公は60代後半の女性、テーマは詩。
そして・・・・・

えーい、言ってしまいましょう。
韓国で数年前に起きた10代の少年のたちの集団暴行事件。
1人の女子中学生に対して少年たちが数カ月にわたって性的暴力を加えていた事件が
この映画の下敷きになっているのです。

この事件がミジャの詩とどう関わっていくのでしょうか。
続きは次回までお待ちくださいませ。



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ポエトリー アグネスの詩
脚本・監督/イ・チャンドン、プロデューサー/イ・ジュンドン、エグゼクティヴ・プロデューサー/ヨム・テスン、チョイ・ソンミン、撮影/キム・ヒョンソク
出演
ユン・ジョンヒ/ミジャ、イ・デビッド/ジョンウク、キム・ヒラ/カン老人、アン・ネサン/ギボムの父、パク・ミョンシン/ヒジンの母、キム・ヨンテク/詩作教室講師キム・ヨンタク
2月11日(土)銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー
2010年、139分、韓国、韓国語、カラー、日本語版字幕/根本理恵、提供・配給/シグロ、キノアイ・ジャパン、配給協力/クレストインターナショナル、http://poetry-shi.jp/

by Mtonosama | 2012-02-03 07:30 | 映画 | Comments(9)
Commented by すっとこ at 2012-02-03 08:23 x
んっんーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぅぅぅううううううううん!

自分がおかしいのか知れないけど
66歳で詩を作ろう!と思い立つ人に女性に
・・・引かないかなぁ。


つか

66歳になる明日、行っちゃうかも、詩の教室。


ああっ殿様、いかがなさいました!
そのような横っ跳びに逃げて行かれるような
態勢は・・・???



それよりも
非常に驚きました!!!!!!!!
儒教の国、韓国で そのような
信じられない10代の少年たちの蛮行が?


いったいどのようなストーリー展開に。
殿様試写室、どきどきして次号を待ちます!

Commented by Mtonosama at 2012-02-03 10:24
♪すっとこさん

いえいえ、逃げていきません。逃げませんとも。
この映画を観て、私の偏見は拭い去られましたゆえ。

若い頃に深夜に書きつけたとのの気色悪い詩を基準にしていたので
詩に対するいわれのない偏見を持ってしまっていただけで、
詩に対しては誠に申し訳ないことであります。クドクド…

それにすっとこさんはとても素敵な詩をお書きになるし。

さてさて、儒教の国でも少年やその父親たちは同じことを考えるのでありましょうか。

Commented by 薄荷グリーン at 2012-02-03 21:05 x
こんばんは!

わたしも詩といえば気恥ずかしいというのが一番に出てきます。
自分がそういうのを書いていたとしても、一番隠したい部分をさらけ出すような形になってるに違いないから、とてもじゃないけど他人に知らせることはできないというか。
後になって絶対に若気のいたりと、穴があったら入りたくなるような気分になること間違い無しです。
なによりも、わたしは散文と詩の明確な区別も定義出来ないし、云いたいことがあって何かを書いてたとしたら、結果的に詩にはならずに散文になると思います。
散文じゃなくて詩を作ろうとする人の特異な心情とかが出てきてたらちょっと面白そうと思ったんですけど、随分とハードな事件が元になってるということで、その繋がりの予想できなさが興味をそそってます。
Commented by Mtonosama at 2012-02-04 06:59
♪薄荷グリーンさん

おはようございます。
と、朝になってしまうとますます詩について話すのは恥ずかしくなってしまいます。

映画の中に、韓国の詩人が詩の講座の先生役で出てきます。
この詩人らしく見えない詩人(いったい詩人にどんなイメージを抱いているのでしょう)が
「詩は見ることです」と生徒たちに言うんですよね。

詩人が言うんだから、それは確かなんでしょう。
きっと散文みたいな詩があってもいいんでしょう。

でも、私もどうしても若気のいたりの部分を思い出してしまって恥ずかしくなってしまいます。

あ、これは私自身の問題であって本作とはまったく関係ありませんが^_^;

Commented at 2012-02-04 15:35 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ライスケーキ at 2012-02-04 17:41 x
むかし、むかし、少女だった頃 書きましたねぇ。
つたない「詩」を。
今読むと、 何か甘酸っぱいです。
むかし、むかしの初恋を思い出します。  なんちゃって!

60代後半にして カルチャーセンターで「詩」を学ぶなんて
ステキだと思います。  やりたい時が始め時。
80歳近くになって 文章教室に行って「自分史」を書き始めた
女性を知っていますが 彼女とてもステキですよ。

でも、「詩」と「事件」とは どうしても結びつかない。
次回が 待たれます。
Commented by Mtonosama at 2012-02-04 19:01
♪ライスケーキさん

ライスケーキさんも書きましたか?
ま、おわかりでしょうが、わたしも実は書いています。
ああ、思い出すだに恥ずかしい^_^;

詩って若い時の恥ずかしい思い出と切り離せないものがあって、それでどうしてもひねくれた感想を持ってしまいます。

詩は表現手段としては、若い人のものっていう先入見があるんでしょうね。

でも、谷川俊太郎氏は若くないですけど・・・・・
Commented by poirier_AAA at 2012-02-05 01:03
詩にはあんまり抵抗はないけれど、この女性の雰囲気がちょっと苦手かも。。。。と、最初は思いました。

でも、フランスでの公開の有無を調べているうちに予告編とか抜粋をついつい見てしまって(ごめんなさい。ずるをしました)‥‥殿様のいう「あくが強すぎてもいけないし、凡庸でもいけない」と意味がなんとなくわかるなぁと思いました。この、絶妙な存在感が彼女の凄さなんですよね。もう、最後を見たくて見たくてたまらなくなってしまいましたよ。

それなのに、フランスではもう2010年に公開が終わってました〜(号泣)。殿様の次回記事がどういう展開になるのか、すごく待ち遠しいです。あぁでも殿様はネタバレはなさらないでしょうし。。。。。困りました。
Commented by Mtonosama at 2012-02-05 07:42
♪poirier AAAさん

この女優さん、フランス在住なんですって。

それにしても、フランスは外国映画の公開が早いのですね。
こういう作品がDVD販売されたり、テレビ放映されるということはあるのでしょうか?

しかし、詩にいだく苦手感、これはいったいなんなのでしょう。
読みもしますし、若い頃には夜な夜な書いたこともありました^_^;
でも、いまだに「詩集読んでるのよ」とはなにか気恥ずかしくて言えないんですよ。これってなんなんでしょうねぇ。
ただ、そういう苦手感を多少なりとも消していってくれる映画でありました。