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殿様の試写室

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裏切りのサーカス -1- TINKER TAILOR SOLDIER SPY

裏切りのサーカス -1-
TINKER TAILOR SOLDIER SPY

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© 2011 KARLA FILMS LTD,PARADIS FILMS S.A.R.L .AND KINOWELT FILM PRODUKTION GMBH.ALLRIGHTS RESERVED.

冒頭からいきなり、ですが、○○の○○というタイトルは好きじゃありません。
今年2月に当試写室で上映した「恋人たちのパレード」
http://mtonosama.exblog.jp/17221880/ http://mtonosama.exblog.jp/17233263/ でも、
タイトルのことで散々ぶーたれてしまいました。
(あ、このブログのタイトルも○○の○○、「殿様の試写室」でした・・・・・)

そんなわけで、この映画もタイトルゆえに試写を観に行くのを避けていたとのです。
ところが、いつもお邪魔しているパリの梨の木さんが既にこの映画をご覧になったとのことで、
〈サーカス〉というのはイギリス諜報部のことだと教えてもらいました。
いわゆるコードネームみたいなもの?
フランスでのタイトルは「La Taupe(もぐら)」だったそうです。
(梨の木さん、ありがとうございました)
それを知ってちょっと心を動かされました。

しかし、もぐら…?サーカス…?まだよくわかりませんよね。
原題となると、もっとわからないかもしれません。
「Tinker,tailor,soldier,spy」ですもん。「鋳掛屋、仕立屋、兵士、スパイ」ですよ。
いよいよもってわかりません。

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でも、ジョン・ル・カレのファンならすぐおわかりでしょう。
元MI6諜報部員であり、そして、スパイ小説の大家であるジョン・ル・カレの最高傑作。
彼がMI6在職中に実際に起きた事件を基に書き上げ、
“スパイ小説の金字塔”と呼ばれた小説
「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を完全映画化した作品なのでありました。


イギリス情報局秘密情報部(英: Secret Intelligence Service、SIS)は、イギリスの情報機関の1つである。外務大臣等の指揮下にあり、英国国外での人による諜報活動(ヒューミント)を主な任務としている。1909年設立。
旧称からMI6(エムアイシックス、Military Intelligence section 6 - 軍情報部第6課)としても知られており、公式サイトに表示されているロゴマークも"SECRET INTELLIGENCE SERVICE MI6"となっている。(Wikipediaより)

とのはジョン・ル・カレの作品は読んだことはありませんし、
映画化作品も「ナイロビの蜂」(‘05)しか観ていないので、
純粋にこの映画だけから感じた印象をいうと、
1970年代前半という時代の心象風景というか、
東西冷戦を、そのままスクリーンに反映したかのようなどこか薄暗い静かなものを感じました。
そのしーんとあらゆるものを吸いこんでしまうような静かなイメージ、なかなか良いです。


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そう、時代は東西冷戦下。
英国諜報部<サーカス>のリーダー・コントロール(ジョン・ハート)が諜報部幹部の中にソ連の二重スパイ<もぐら>がいるという驚くべき情報をつかんだというのが、この映画の骨子です。
「果たして<もぐら>とはいったい誰!?」というだけの映画ではありません。

本作のもの静かな雰囲気を構成するのに洋服も大きな役割を果たしている気がします。
さりげないステンカラーのコートとか、ツイードのジャケット、
コードネーム・テイラーの名の通り、コリン・ファース演じるビルが着こなす三つ揃いのスーツとか、
さすが英国という感じ。
お洒落もお洒落ですけど、良いものを着ているし、洋服に着られてる感じがないし、
渋くて素敵なんですよね。

余談ですが、衣装デザインを担当したジャクリーン・デュランは、
MI6に勤務する男たちはサヴィル・ロウに通っていると想定したのだそうです。
サヴィル・ロウ。そうです。ロンドン中心部のオーダーメイドの紳士服店が集中しているショッピングストリートで、
日本語の<背広>の語源になったとも言われている街です。

すいません。余談で終わってしまいました。
さあ、どんなお話でしょうか。原作を読んだ方も、読んでない方も、充分楽しめる映画ですよ。



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☆4月9日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

裏切りのサーカス
監督/トーマス・アルフレッドソン、製作/ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー。ロビン・スロヴォ、脚本/ブリジット・オコナー、ピーター・ストローハン、原作/ジョン・ル・カレ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(ハヤカワ文庫刊)、製作総指揮/ジョン・ル・カレ、ピーター・モーガン、ダグラス・アーバンスキー、撮影/ホイテ・ヴァン・ホイテマ、衣装/ジャクリーン・デュラン
出演
ゲイリー・オールドマン/ジョージ・スマイリー、キャシー・パーク/コニー・サックス、ベネディクト・カンバーバッチ/ピーター・ギラム、デヴィッド・デンシック/トビー・エスタヘイス、コリン・ファース/ビル・ヘイドン、スティーヴン・グレアム/ジェリー・ウェスタビー、トム・ハーディ/リッキー・ター、キアラン・ハインズ/ロイ・ブランド、ジョン・ハート/コントロール、トビー・ジョーンズ/パーシー・アレリン、スヴェトラーナ・コドチェンコワ/イリーナ、サイモン・マクバーニー/オリヴァー・レイコン、マーク・ストロング/ジム・プリドー
4月21日(土)TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館他にて全国順次公開
2011年、イギリス・フランス・ドイツ合作、128分、字幕/松浦美奈、配給/ギャガ、http://uragiri.gaga.ne.jp/

by Mtonosama | 2012-04-09 06:59 | 映画 | Comments(6)
Commented by Tsugumi at 2012-04-09 07:33 x
ゲイリー・オールドマンが出ているんですか。
うちのだんな様大ファンです。
コリン・ファースも出ているんですね。
スパイ物は大好きです。
これ夫婦で見に行きたです。
でも私達の行く映画館では上映してなさそう。。
Commented by Mtonosama at 2012-04-09 09:14
♪Tsugumiさん

おはようございます。
ゲイリー・オールドマン良いですね。
ジョン・ハートも♡♡
そう、コリン・ファースも♡♡

お二人のいらっしゃる映画館で上映するんじゃないかなぁ。
良かったですよぉ。
Commented by ライスケーキ at 2012-04-09 21:08 x
「東西冷戦下のスパイ物」ですか。
なつかしいです。

ソ連が崩壊して スパイさんも ずいぶん失業したらしいですね。
「スパイ小説」も 書くことがなくなっちゃった らしいですが
これは どんなお話でしょう。
久しぶりに 「スパイ映画」 楽しみです。
Commented by poirier_aaa at 2012-04-10 05:33
わあ、殿もご覧になったのですね。楽しめますと書いてあって、ちょっとホッとしました。

この日本語のタイトルは話がわかると「上手い」と言えるんでしょうけど、何にも知らない人を呼ぶ魅力はないですよね。サーカスの話だったら別に見なくてもいいや、と思ってしまいそうです。「もぐら」っていうのも滅茶苦茶地味で暗そうなタイトルですしね。個人的には、原題をカタカナ読みしたのが好きです。ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイなんて、おまじないみたいでワクワクしてしまいますよ。

男性のスーツ姿は色気がありますよね。海を挟んだだけなのにどうしてこんなに違ってしまうんでしょうか。この映画を観ながら、住む国を誤ったとかなり真剣に思いました。
Commented by Mtonosama at 2012-04-10 06:42
♪ライスケーキさん

スパイ映画とは言っても、ちょっと今までのものとは感じが
違うところが面白い映画です。

以前、当館で上映したソ連崩壊直前のソ連スパイの話以来、
スパイの描き方が変わってきましたよね。

あ、でも、ハリウッドや007はそうでもないけど。


Commented by Mtonosama at 2012-04-10 06:50
♪poirier AAAさん

poirier AAAさんに教えていただかなければ、
絶対観てなかったと思います。ありがとうございました。

フランス語タイトルの「モグラ」もなんだかなぁ、ですよね。
「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」は
覚えにくいけど、一旦覚えたら歌みたいにつぶやけそう。

スパイたちがさりげなくお洒落で素敵ですね。
なんかポール・スミスが特別協力しているらしいです。

ところで、フランス男性のスーツ姿って、
イギリスより落ちるんですか?