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殿様の試写室

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わが母の記 -1-

わが母の記 -1-

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(C)2012「わが母の記」製作委員会

「わが母の記」。こういうタイトルもなんとなく気恥ずかしいとのであります。
もし、とのが亡母について何か書くことがあるとしたら、少なくともこういうタイトルにはしないと思います。
ま、書く予定はないからいいのですが。

本作は井上靖の自伝的小説「わが母の記~花の下・月の光・雪の面~」を映画化したもの。
監督は「突入せよ!あさま山荘」(‘02)、「クライマーズ・ハイ」(‘08)
http://mtonosama.exblog.jp/8486082/ の原田眞人監督です。
このおふたり、静岡県立沼津東高等学校で先輩後輩にあたる関係だとか。


井上靖(1907年(明治40年)5月6日 - 1991年(平成3年)1月29日)は、日本の小説家、詩人。文化功労者、文化勲章受章。
小説は現代を舞台とするもの(『猟銃』、『闘牛』、『氷壁』他)、自伝的色彩の強いもの(後述。『あすなろ物語』、『しろばんば』他)に加え、歴史に取材したものに大別される。歴史小説は、日本で特に戦国時代(『風林火山』、『真田軍記』、『淀どの日記』他)、中国ではとりわけ西域を題材にした(『敦煌』、『楼蘭』、『天平の甍』他)ものを多く描いた。
歴史作品を中心に各国語に翻訳され、ペンクラブ会長時代にはしばしばノーベル文学賞の候補とされた。巧みな構成と詩情豊かな作風は今日でも広く愛され、映画・ドラマ・舞台化の動きも絶えない。
『しろばんば』、『夏草冬涛』、『北の海』は、井上靖自身がモデルの主人公・伊上洪作の、幼少から青年になるまでの自伝的な作品である。『しろばんば』は静岡県伊豆湯ヶ島(現伊豆市湯ヶ島)で過ごした幼少時代の、『夏草冬涛』は旧制沼津中学校の生徒だった頃の、『北の海』は沼津中学卒業後の沼津での浪人生活の1年近くの日々を描いたもので、その日常、あるいは旧制第四高等学校の練習に誘われ、寝技主体の柔道、いわゆる高専柔道に明け暮れる洪作が生き生きと描かれている。井上靖の周囲に実在した人物がモデルとして多く登場し、特に『しろばんば』中に登場する、曽祖父の妾で洪作とは血の繋がらない「おぬいばあさん」(実在の名は「おかの」)との生活は、井上靖の人格形成を語る上で欠かせないものである。
その他、老いの境地に入った実母・八重について書いた靖晩年の短編三部作として『花の下』、『月光』、『雪の面』がある。(Wikipediaより)


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2女2男に恵まれ、芥川賞はじめ数々の文学賞を受け、まさに昭和の文豪と呼ぶにふさわしい井上靖。
その大作家が母に抱く屈折した想いを、
抒情性のみに訴えることなく、役所広司と樹木希林が軽妙に、かつ、しみじみと演じています。

伊豆の美しい自然と昭和30年代のほのぼのとした家族愛も
「ああ、こんな景色があったなぁ」「そういえばこんなおばさんやおねえさんたちもいたっけ」
とあらためて感じ入ります。

「おとうさま」という呼び方が優しく響くほんの少しだけ昔の良い時代。
自信を失ってなんとなく元気のない現代の日本ですが、
言葉づかいひとつ、心づかいひとつで私たちも変わっていけるのかもしれない、と感じられる場面もありました。

日本よりも先に海外で話題になったという本作。
第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞し、
第16回釜山国際映画祭のクロージング作品となり、さまざまな国際映画祭に出品されています。

さあ、どんなお話でしょうね。次回まで乞うご期待でございますよ。



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☆4月21日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

わが母の記
脚本・監督/原田眞人、原作/井上靖「わが母の記~花の下・月の光・夏の面」、撮影/芦澤明子、美術/山崎秀満
出演
役所広司/伊上洪作、樹木希林/母・八重、宮崎あおい/三女・琴子、南果歩/妹・桑子、キムラ緑子/妹志賀子、ミムラ/長女・郁子、菊池亜希子/次女・紀子、三浦貴大/瀬川、真野恵里菜/お手伝い・貞代、赤間麻里子/妻・美津、三國連太郎/父
4月28日(土)全国ロードショー
2011年、カラー、118分、配給/松竹、http://www.wagahaha.jp/

by Mtonosama | 2012-04-21 05:54 | 映画 | Comments(6)
Commented by すっとこ at 2012-04-22 13:38 x
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ。

樹木希林、いいおばあさん女優になりましたね。
昔は実年齢より年上の役ばかりやってたように
思います。

山口百恵の長男も出てるのですね。

この映画だったかな、樹木希林が「孫11歳と初共演」
とありました。もっくんの長女ですね。

あー ミーハーなことばかり書いてしまいました。

母親と確執のあった作家の書く母親像・・・
見たいような、見たくないような。

次号UPを楽しみにしています!
Commented by Mtonosama at 2012-04-22 16:06
♪すっとこさん

ジュッリ~~~~~!
って、覚えてます?もう何十年前だったか、寺内貫太郎で
やってましたよね。
あ、当時は悠木千帆といいましたっけ?

山口百恵の長男・三浦貴大出てます。
最近いろんな映画に出てますね。ちっとも百恵ちゃんには似てないけど。

へぇ~、孫と共演?どの子だろう。
きっと雨の中、若い母親と手をつないでいた伊上洪作の妹を
演じた子役かも。
若い母親を演じたのは樹木希林の娘のような気がします。
もっくんの奥さんですね。

母親と確執のない母子なんていないってことですかねぇ・・・
Commented by 薄荷グリーン at 2012-04-22 18:28 x
こんばんは!

原田眞人監督はあさま山荘やクライマーズ・ハイで、骨太の群像劇を撮る人っていうイメージがあったので、こういうテーマは珍しいという印象でした。
でも抒情性のみに訴えることなく、と書かれてるのは、何となく納得しました。群像劇を撮った映画しかほとんど観てないということもあって、そういう群像劇を撮ってるイメージから行っても、情に訴える方向で作品を作る感じはあまりしない監督さんだったから。

「おとうさま」という云い方で、こちらは「おかあさま」だけど「この道」のメロディが耳元を掠めていくような気がしました。こんな情感は確かにもう日本にはないのかもしれないです。元気がない日本と書かれてますけど、日本は日本人が思ってる以上に大切なものを失い続けてるのかもしれないですね。
Commented by Mtonosama at 2012-04-22 19:17
♪薄荷グリーンさん

こんばんは!

原田監督はアメリカで映画の勉強をしたらしいですね。
「クライマーズ・ハイ」など、テンポ良くたたみかけてくる
感じでなかなかおもしろかったです。
「わが母の記」もタイトルの割には、しっかり楽しむことができました。
(タイトルのこと、うるさく言い過ぎるみたいで反省してますが)

大切なもの、なくしたくないです。

海外旅行で、以前は日本人同士が出会うと目をそらされたり
することがよくありましたが、最近は会釈することもあり、
良い意味で変わってきたのかな、と思うようになりました。

元来、優しい人々なのだと思います。っていうか、そう思い
たいな、と思います。
Commented by ライスケーキ at 2012-04-22 21:38 x
井上靖
作品は読んだことありませんが
「氷壁」「天平の甍」「敦煌」・・・。
映像化された彼の作品は色々観ました。

昭和30年代。
私にとっても、日本にとっても
古き良き時代でした。
そんな時代の「井上靖ワールド」。
楽しみたいです。
Commented by Mtonosama at 2012-04-23 06:23
♪ライスケーキさん

おはようございます。
私も井上靖作品未読です。
でも、読んでみようかなという気持ちになりました。

150歳になっても、読んでない作家が大勢います^_^;