ジェーン・エア -1- Jane Eyre
Jane Eyre
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「ジェーン・エア」。シャーロット・ブロンテの小説です。
恋愛小説の大傑作といわれているわけですが、
小説って読んだ年齢によって、どんなジャンルに設定するかは違ってくると思うんです。
もしかしたら、とのだけのことかもしれませんが、
初めて、あの緑色の河出書房世界文学全集で「ジェーン・エア」を読んだとき、
寄宿舎でいじめられた可哀想な女の子の話だと思っていました。
って・・・・・
大体、今の河出書房新社世界文学全集はマカロンカラーの可愛い装丁で、
緑色なんて一体いつの話のこと?なんですけどね。
「ジェーン・エア」は、1847年に出版されて以来、
劇場映画版は18作品、TV映画版は9作品も作られてきた古典中の古典、名作中の名作です。
そうそう、少女雑誌の付録として漫画化もされています。
(それを読んだ友人はロチェスターの名前もよく覚えていました)
今回、「ジェーン・エア」と聞いて気恥かしさ半分、懐かしさ半分の気持で試写を観ました。
しかし、ジェーン・エアと小公女セーラがごっちゃになってしまったような
良い加減な読書をしていたおばかな中学生だったとのにとって、
この名作の映画化作品はかなり衝撃的でありました。
ジェーンって、なんて強い女の子なの!?
霧に沈む城館のどこか薄気味悪いようなこの陰鬱さはなに!?
150歳になった今、映画のワンシーンワンシーンがズシンと来ます。
こういうところが歳をとることの良さかもしれません。
監督はキャリー・ジョージ・フクナガ。父方の祖父が日本人という日系アメリカ人です。
と聞いて、オッ?と思われた方、そうです。
2010年4月当試写室で上映した「闇の列車、光の旅」
http://mtonosama.exblog.jp/13321965/ http://mtonosama.exblog.jp/13357299/
の監督です。
貧困を逃れるため中米ホンジュラスからアメリカへと脱出する女の子が主人公の映画。
キャリー・ジョージ・フクナガ監督の長編映画デビュー作となった作品でした。
「闇の列車、光の旅」は1977年生まれの若い監督のデビュー作であり、
その内容も貧困問題や児童ギャングなど社会的な視点を打ち出した野心的な作品でした。
それがうってかわって19世紀の英国を舞台にした名作の映画化です。
ずいぶんな様変わりです。
でも、前作が非常に印象に残っているので、
いったいどんなジェーン・エアを描いてくれるのか、期待は高まります。
この映画が「ジェーン・エア」との初めての出会いという方もお見えになるかとも思います。
とのなども「ジェーンさん、初めまして!」の心境です。
さあ、一体どんなジェーンに会うことができるのでしょうか。
どうぞ次回をお楽しみにお待ちくださいませ。
続
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☆5月28日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆
ジェーン・エア
監督/キャリー・ジョージ・フクナガ、脚本/モイラ・バフィーニ、原作/シャーロット・ブロンテ、製作/アリソン・オーウェン、ポール・トライビッツ、撮影/アドリアーノ・ゴールドマン、音楽/ダリオ・マリアネッリ
出演
ミア・ワシコウスカ/ジェーン・エア、マイケル・ファスベンダー/エドワード・フェアファックス・ロチェスター、ジェイミー・ベル/セント・ジョン・リバース、ジュディ・デンチ/フェアファックス夫人
6月2日(土)TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー
2011年、イギリス・アメリカ映画、120分、字幕翻訳/古田由紀子、配給/ギャガ、後援/ブリティッシュ・カウンシル
http://janeeyre.gaga.ne.jp/
暗いイギリスがいっぱい出てくるのでしょうか(苦笑)
本や漫画で読んだことがあるのに内容ほとんど忘れおります(汗)
はい、暗いイギリスの風景を満喫できること、間違いなしです(笑)
これぞ英国という感じでしょうか。
是非だんな様とご覧になってくださいませ。
Tsugumiさんもやっぱり内容を忘れていらっしゃいますか?
わ~い、ご同輩発見♪
そうなんですよね。
私もここまで忘れるか、と思うほど見事に忘れていました^_^;
で、何がそんなに好きかなぁと考えると、多分あの時代の英国の様子がとても良くわかるからだと思うんです。(同じような意味で高慢と偏見もかなり好きです)それにジェーンが、あの時代の女性にしては現代的なのも面白いです。
このジェーンはどんな感じかなぁ?楽しみです。
おおっぴらに「ジェーン・エア」を好き、と言えない・・・
それって、試写に行くときに感じた気恥ずかしさと通じるものがあるのでしょうか。
あ、私のように内容をよく覚えていなかった人間と一緒にされては
poirier AAAさんには大変ご迷惑ですよね。ごめんなさい。
でも、この映画に描かれた英国の館の様子や雰囲気など、
不気味っぽくてかなり好きです。
ジェーンを演じたミア・ワシコウスカもちょっと芯のかたい
果実のように新鮮な雄々しさで状況に立ち向かっていく感じで素敵でした。
poirier AAAさんのお気に召すジェーンだといいけど。
これはフランスではもう公開されたのでしょうか。
ジェーン・エアぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああ!
読みふけりましたっけ、遠い遠い昔。
この一つ前のジェーン・エアでしょうか、
ロケ地がアメリカ西海岸のカーメルだったとか。
ここで撮影された”氷の微笑”、すぐ近くで
「ジェーン・エアも撮影されたのよ」と話を
聞きました。この地は荒涼とした海岸で確かに
英国の海岸の雰囲気があるかも。
今回は英国で撮影されたようですね。
若いときに慄然としたストーリーでした。
次号UPを楽しみにしています!
読み耽りましたか。
若い時に慄然としたんですか?う~ん、さすがだなぁ。
私は150歳になって慄然としました。
まったく当時はものを想わざりけり・・・・・です。
14歳のとの、恋愛沙汰も世の中のこともな~んにもわかってなかったなぁ(見つめる先が遠すぎて目が泳いでいるとの)。
よっしーさんもお仲間でしたか^_^;
「ジェーン・エア」記憶おぼろ同盟を結成したくなりました(笑)
河出書房世界文学全集もえらくおしゃれになって、
なんか大昔の人間になったような気がしてましたが、
ここにも緑の党の党員がいて、うれしいっす。
漫画の作者は水野英子でしたか?
違いましたかねぇ。
いずれにしても、もう一度読み返してみたい本の多いことといったら^_^;
映画館で更にジェーン・エアを楽しんでください♪
また印象が変わること、うけあいます。
う~ん、「ジェーン・エア」はやはり女子にとって気になる
作品なのだと思います。
中学生男子が必ず読む文学作品はなんでしょうか?
フクナガ監督の「闇の列車、光の旅」良かったですよね。
「ジェーン・エア」は映画とともに小説の方もどうぞ<(_ _)>