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殿様の試写室

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ファウスト -1- Faust

ファウスト -1-
Faust

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(C) 2011 Proline-Film,Stiftung fur Film-und Medienforderung, St.Petersburg,Filmforderung, Russland Alle Rechte sind geschutzt

「ファウスト」といえば誰でも知っています。
誰が書いたかも皆さまよくご存知ですよね。
でも、実際にゲーテのこの名作を読んだことのある方というとどれだけいらっしゃるでしょう?
あ、既にお読みになっていらっしゃる方はごめんなさい。

かつてドイツに実在したといわれる魔術師ファウストの伝説をもとに、
ゲーテが20代半ばから死の直前まで60年近くの年月をかけて完成させた「ファウスト」。
これまでに映画化された本数は両手の指では足りず、演劇や音楽に名を残し、
手塚治虫の漫画にもなっている超有名作品です。
だから、本当は読んでいないかもしれないのに、知ってるつもりになっている方も
相当な数にのぼるのではないでしょうか。
とのも読んだような気もするし、そうでないような気もするし、
150歳の今となっては定かとは申せません。


ファウスト
15世紀から16世紀頃のドイツに実在したと言われるドクトル・ファウストゥスの伝説を下敷きにして、ゲーテがほぼその一生をかけて完成した大作である。このファウスト博士は、錬金術や占星術を使う黒魔術師であるという噂に包まれ、悪魔と契約して最後には魂を奪われ体を四散されたという奇怪な伝説、風聞がささやかれていた。ゲーテは子供の頃、旅回り一座の人形劇「ファウスト博士」を観たといい、若い頃からこの伝承に並々ならぬ興味を抱いていた。こうした様々なファウスト伝説に取材し、彼を主人公とする長大な戯曲を仕立て上げた。(Wikipediaより)


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登場人物はファウストとメフィストフェレスと聖少女グレートヒェン。
悪魔メフィストフェレスと契約して魂を売り渡す代わりに、
あらゆる快楽を手に入れた「ファウスト伝説」は中世以来ヨーロッパ中に伝わっています。
幼いゲーテは人形劇で観て興奮し、おねしょを漏らしたかもしれませんね。

実際に、悪魔と契約を交わしたかどうかはともかく「魔術師ファウスト博士」は実在した人物。
古文書には「かつてあったなかで最も完璧な錬金術師」と書かれているそうです。
ゲーテならずとも魔術師とか錬金術師と悪魔との取引などと聞けば、
怖いものみたさやら、人間の底知れぬ欲望の深さやらで、なんとも気になります。

シューマンが「ゲーテのファウストからの情景」を作曲したのも、
リストが「ファウスト交響曲」を作ったのも、
トーマス・マンが長編小説「ファウスト博士」を書いたのも、
なんとなくわかるような気がします。

悪魔との取引はおそらく良いことではないのでしょうが、
その取引によって自らの才能を開花させ、社会に名をなし、素晴らしい結婚をし、可愛くて優秀な子どもを持ち、大金持ちになり、
そして、そして――
健康な体を持ち、行きたいときに旅行へ行き、美味しいものを食べ、
それでも、体型を維持できて――
う~ん、段々、願いが卑俗になってきたな。

大した願いではないにしても、これが全部かなった後の反動もちょっと怖い。
うまいこと悪魔の鼻をあかせればいいのだけど。
と、まあ、結構悩ましい訳であります。

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さて、この名作を今回映画化したのは「ボヴァリー夫人」(‘89)
http://mtonosama.exblog.jp/11831877/
「太陽」(‘05)
「チェチェンへ アレクサンドラの旅」(‘07)
http://mtonosama.exblog.jp/9958217/
のアレクサンドル・ソクーロフ監督。
ソ連崩壊までは、その作品が一般公開されることのなかった監督ですが、
1987年以降は、コンスタントに新作を発表。
世界でも高い評価を受けています。
本作「ファウスト」では、第68回ヴェネチア国際映画祭のグランプリを受賞しました。

「太陽」でも、「ボヴァリー夫人」でも、その映像と解釈にはビックリしましたが、
今回はいったいどんな作品を見せてくれるのでしょうか。

乞うご期待でございます。



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☆6月3日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

ファウスト
監督・脚本/アレクサンドル・ソクーロフ、台本/ユーリー・アラボフ、共同脚本/マリーナ・コレノワ、撮影/ブリュノ・デルボネル、美術/エレーナ・ジューコワ、製作・音楽/アンドレイ・シグレ
出演
ヨハネス・ツァイラー/ハインリヒ・ファウスト、アントン・アダシンスキー/マウリツィウス・ミュラー(高利貸)、イゾルダ・ディシャウク/マルガレーテ、ゲオルク・フリードリヒ/ワーグナー、ハンナ・シグラ/高利貸の妻、アンチェ・レーヴァルト/マルガレーテの母、フロリアン・ブリュックナー/バレンティン、シグルズール・スクラソン/ファウストの父
6月2日(土)シネスイッチ銀座他全国順次ロードショー
2011年、ロシア、ドイツ語、140分、日本語字幕/吉川美奈子、配給/セテラ・インターナショナル、http://www.cetera.co.jp/faust/

by Mtonosama | 2012-06-03 06:18 | 映画 | Comments(4)
Commented by ライスケーキ at 2012-06-03 20:20 x
「ゲーテ・ファウスト」。
何となく断片的に知っているけれど 全編読んだことありません。
子どもの人形劇にするような ストーリーなんですか。

そんな「ファウスト」が映像で観られるんですね。
楽しみです~。
Commented by すっとこ at 2012-06-04 03:59 x
うッッうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーむ!

実はファウスト読んだことありません。
ストーリーもよく知らなくて
メトロポリタン・オペラ(おつき合いで)観に行ったときは
最後にファウストが地獄の炎に堕ちるとこが
おぼろげながらわかっただけで。

舞台装置にサーカスのサルティンバンコが
協力してたのが面白かったのが唯一の記憶
という甚だ情けないことになっております。

次回のストーリーUP切に待たれます!
殿様試写室で勉強しちゃおう、っと。

Commented by Mtonosama at 2012-06-04 05:29
♪ライスケーキさん

ゲーテの頃の人形劇って、薄暗い舞台でやったんでしょうね。
みんなが知ってるこわいお話を、そんな精巧なお人形じゃなくても、
ろうそくの明かりに照らされた暗い舞台で演じられたら
貞子も真っ蒼な迫力ある超怖い人形劇だったような気がします。

その頃の人形劇と比べることはかないませんが、
本作の映像もかなりすごいものがありますよ。
Commented by Mtonosama at 2012-06-04 05:32
♪すっとこさん

メトロポリタンで「ファウスト」・・・・・
それもサルティンバンコが協力!?
すっごいですね。観てみたかったなぁ。