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殿様の試写室

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The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛 -2- The Lady

The Lady
アウンサンスーチー 
引き裂かれた愛
-2-
The Lady

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Photos:Magali Bragard/Vincent Perez
©2011 EuropaCorp-Left Bank Pictures- France 2 Cinéma


軍事政権が続いたビルマ(現ミャンマー)は今や民主化が進み、日本でもそのニュースを度々眼にします。
そして、その中心には必ずといっていいほどアウンサンスーチーの名前と顔を見ることができます。
ビルマでは今でこそ実名を口にすることができますが、
軍事政権時代には彼女のことを「The Lady」と呼ぶことしかできませんでした。
その名は軍によって危険なものとみなされていたからです。

アウンサンスーチーはビルマ民主化運動のリーダーであり、
通算して15年もの間、自宅軟禁を強いられ、家族と会うことも困難な中、闘い続けた強く美しい女性です。
さあ、彼女はいかに生き、いかに闘い、いかに愛したのか、後を追ってみましょう。


ストーリー
1947年
屋敷の庭園で幼い娘に優しく語りかけ、その髪に花をさす父親。
幼い娘にとって、それが父の最期の姿だった。

1988年イギリス、オックスフォード。
アウンサンスーチーはオックスフォードでチベット・ヒマラヤの研究をする夫マイケル・アリスと息子二人と静かで幸福な日々を送っていた。
だが、ある日、ビルマ在住の彼女の母が心臓発作で倒れたとの連絡が入り、
スーチーは一人ビルマに向う。

1988年ビルマ、ラングーン(現ヤンゴン)。
病院で母の看病をしていたスーチーは負傷した学生たちが次々と病院にやってくる様子を見て息を呑んだ。ビルマでは1962年のクーデターから続く軍事独裁政権に抗する民主化闘争が激化。学生たちを中心としたデモ隊に対し、軍部は無差別に発砲するなど血まみれの制圧が続いていた。

病院から自宅へ母を連れ帰ったスーチーの許に、イギリスから夫と息子たちが。
そこへ、「ビルマ建国の父」アウンサン将軍の遺児スーチーの帰国を知り、
民主運動家たちも彼女の選挙出馬を求め駆けつけた。
固辞するスーチーを後押ししたのが「今がその時だ」という夫マイケルの言葉と人々の熱意だった。

マイケルと息子たちが見守る中、数十万人の聴衆の前で演説するスーチー。
「私は長く外国で暮らし、夫は英国人です。しかし、そのことで祖国への愛が揺らぐことはないし、
この国で今起きていることに対し無関心でいることもできません――」

民主化運動のリーダー・アウンサンスーチーの誕生した瞬間であった。
だが、その姿を見て顔色を変えた人間がいた。独裁者ネ・ウィン将軍である。
選挙に向け準備を進めるスーチーの自宅に軍部が乱入。
夫マイケルのビザを取り消し、即刻国外退去を命じたのだった――

街中で、農村で、遊説を続けるスーチー。
どこに行っても人々から歓迎される彼女に恐れをなしたネ・ウィン将軍はスーチーをイギリスに帰そうと画策。だが、毅然としてそれを拒むスーチーにいよいよ銃口が向けられた――

激しさを増す軍の態度に心配を募らせた夫マイケルは、妻を救うためにある行動に出た。
彼はノーベル平和賞選考委員を訪れたのだ。スーチーがこの賞を受賞することによって世界がビルマ軍事政府の暴挙に非難の眼を向け、妻の安全が守られることになると考えたからだ。

ところがスーチーのノーベル平和賞受賞が確実視されるや、
ネ・ウィン将軍は彼女を自宅軟禁に処したのである。
電話線は切断され、家には鉄条網が巻かれ、
彼女は国民からも、世界からも、夫マイケルや息子たちからも引き離されてしまった……

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2007年、日本人ジャーナリスト長井健司氏が取材中に射殺されたことで記憶に新しいあの反政府デモ。
次第次第に増えていく鮮やかな僧衣の僧侶たち、
彼らを守るように市民の中からひとりひとり行進に参加し、それがうねりとなってラングーンを包んでいきます。
まさにリアルタイムのビルマの動きがスクリーンに展開します。
ああ、私たちは時代の中にいるのだ、と感動するシーンでした。

それにしても自宅軟禁とはその言葉の醸す雰囲気以上に厳しいものなのですね。
以前、ニュースで見たあの風景が映画の中でリアルに迫ってきます。
あの時、スーチーさんはこんな気持だったのか、と改めて思いを深くしました。

彼女の闘いと現在伝わってくるビルマの様子を見ると、今さまざまな問題が起きている国々にも
きっといつか変わる日が訪れるのではないかという希望を持つことができます。
変わらない信念、支えてくれる家族の大切さを心底感じることができました。
テヘッ、ちょっとまじめになってしまったとのでございます。





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☆7月24日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

The Lady アウンサンスーチー 引き裂かれた愛
監督/リュック・ベッソン、脚本/レベッカ・フレイン、製作/ヴィルジニー・ベッソン=シラ、アンディ・ハリース、撮影/ティエリー・アルボガスト、音楽/エリック・セラ
出演
ミシェル・ヨー/アウンサンスーチー、デヴィッド・シューリス/マイケル・アリス、ジョナサン・ラゲット/キム、ジョナサン・ウッドハウス/アレクサンダー、スーザン・ウールドリッジ/ルシンダ、ベネディクト・ウォン/カーマ、フトゥン・リン/ネ・ウィン将軍、アガ・ポエチット/タン・シュエ
7月21日(土)全国ロードショー
2011年、フランス、2時間13分、字幕翻訳/松浦美奈、配給/角川映画、http://www.theladymovie.jp/

by Mtonosama | 2012-07-24 06:40 | 映画 | Comments(8)
Commented by すっとこ at 2012-07-24 07:49 x
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

そうだったのですか!
彼女の名前を固有名詞として”アウンサンスーチン”
と呼ぶのは危険だったために
The Lady ”あのお方”と呼んでいたのでしたか!

やっと題名の意味がわかりました。

彼女が夫と息子と イギリスとビルマに
離れ離れになった経緯、
彼女がノーベル平和賞受賞したきっかけが
ご主人の働きかけだっとか、そういうことも
わかりました。

しかしアウンサンスーチン、よく暗殺されなかった
ですね。もし暗殺したら世論が黙っていなかったのを
権力者はよく知っていたのでしょう。

不撓不屈の精神、と軽く言ってはいけないほど
強い強い意志の女性ですね。
ノイローゼやウツになってしまってもおかしくない
長い年月ですのに。

歴史はこのような偉大ないち個人によって
作られるのだ、と勉強させて頂きました。

「殿様試写室ためになるなぁ~」とポチッと押して帰ります。
次作UPも楽しみです!!
Commented by Mtonosama at 2012-07-24 10:40
♪すっとこさん

おお、久々の叫び!やはり、これがないと・・・・・

そうなんですよね。
権力者はアウンサンスーチーさんの父上を暗殺したことに
よる民衆の怒りを目の当たりにしていたので、
彼女を殺すという愚を避けたのだそうです。

でも、やはり自宅軟禁もつらい。
いつ終わるともしれない孤独と不自由の中にいたら、
絶対死にたくなってしまいます。

強い女性ですね。見習わないとなぁ。
この映画、機内上映するかもしれませんね。

ポチッをありがとうございました。
またお立ち寄りくださいませね。
Commented by アイスケーキ at 2012-07-24 22:41 x
理不尽な世の中にあっても
気高く 民衆のため平和のために生き抜くスーチー。

すぐに世の中が変わらなくても 
一人一人が行動を起こさなくては なりませんね。

「7.29脱原発国会大包囲デモ」に参加します。
この国も 少しは変わるでしょうか。
Commented by Mtonosama at 2012-07-25 09:28
♪アイスケーキさん

またアイスケーキさんに戻りましたね(^-^)

一人一人が諦めず、しつこく、行動し続ける!
絶対、必要なことですね。

7月29日、熱中症対策をしっかりして頑張ってください。
Commented by poirier_AAA at 2012-07-25 18:11
この方の顔をニュースなどで見るたびに、本当に厳しい顔だと感じていました。痩せているということもあるのですが、それだけでなくて、いろいろなことを経験した人特有の厳しさと言うか、厳しさより悲しさという方が当っているのでしょうか、昨今の日本の政治家には絶対に見つけられないタイプの顔なんですよね。

殿様の試写室の解説を読んで、さもありなん、と思いました。家族と引き離されての長期間の軟禁生活。想像を絶します。

個人的には「私は長く外国で暮らし、夫は英国人です。しかし、そのことで祖国への愛が揺らぐことはないし、この国で今起きていることに対し無関心でいることもできません――」の台詞にぐっと来てしまいました。一緒にするなと怒られちゃいそうですけど、わたしもそんな気持ちで日本を見ているんです。外国に住んでいても、根っこは祖国にあるんですよね。
Commented by Mtonosama at 2012-07-26 06:48
♪poirier AAAさん

おっしゃるように、スーチーさんの美しい顔には厳しさもあるのかもしれません。
スーチーさんを演じるミシェル・ヨーに最初「ちょっと違うかなぁ」と
思ったのは、そういう染みついて顔の一部になったような厳しさ
がなかったからかもしれませんね。
(でも、映画を観ているうちにスーチーさんにしか見えなくなってしまったんですけど)

スーチーさんの台詞にぐっとこられたということ。
同じ気持ちで日本に起きたこと、起きていることを観ていらっしゃるということ。
よくわかります。そして納得しました。

これからもpoirier AAAさんのメッセージを見続けていきますね。
Commented by Tsgumi at 2012-07-26 22:18 x
BBCニュースで見ました。
スーチンさんなんて意志の強い方なんでしょうか。。
スーチンさんの人生映画で見てみたいです、
監督がスリュック・ベッソンと言うのも興味あります。
Commented by Mtonosama at 2012-07-27 07:28
♪Tsugumiさん

すばらしい女性だと思います。
そして、彼女の英国人のだんな様もすごい人だと思います。

支え合う夫婦の美しさ強さにも感動しました。
Tsugumiさんも英国人のだんな様とぜひご覧になってくださいませ♡