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殿様の試写室

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桐島、部活やめるってよ -2-

桐島、部活やめるってよ -2-

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(C)2012「桐島」映画部 (C)朝井リョウ/集英社

ちょっと(いえ、かなり)マイナーな映画部。花のある吹奏楽部にバドミントン部。人気のバレーボール部。
そして、目下の関心事はおしゃべりとメイクだけといった帰宅部女子と、ヒマつぶしに群れる帰宅部男子。
もてる子、もてない子がいて、美系とそうでないのがいて、まじめとふまじめがいて――
と、まあ、学校であれ、会社であれ、人のいるところにはなんらかの類型とヒエラルヒーがあります。

桐島という男子はその頂点に輝く学校中が認めるスター。バレーボール部の星であります。
だから、「桐島、部活やめるってよ」というタイトルになって、
桐島がバレーボール部をやめる噂が学校中をかけめぐる訳なんですけどね。

ということで、桐島ってどんなヤツなんだろう、誰が演じているんだろう、という関心がムラムラと湧き起こり、
スクリーンに釘付けになってしまいます。

ところが桐島は待っても待っても出てこないし、
おまけに、最初に登場するのはヒエラルヒー最下層の映画部の面々。
ヒエラルヒー最下層って・・・・・
おいおい、映画ってそういう扱いかよ、です。

さて、どんなお話なんでしょうか。



ストーリー
金曜日・放課後
職員室。映画部の前田と武文が顧問の片山先生に呼び出される。
なんと映画部の作品が、高校生映画コンクール一次選考を突破したという。

金曜日・放課後
バドミントン部の練習に向うかすみと実果。
校庭では梨紗が彼氏の桐島を待つ。ちなみに梨紗は学校一の人気を誇る美系女子。
そこへ走ってきたのが沙奈。体育館からはかすみと実果も飛び出してきた。
「梨紗!桐島くんが」

金曜日・放課後
屋上でサックスの練習をしながら、中庭でバスケをする宏樹を見つめる吹奏楽部の部長・沢島亜矢。
宏樹は桐島の親友で、学校ではモテ系に属する男子だ。
野球部員だが、練習には参加せず帰宅部男子の竜汰や友弘とバスケをしながらヒマをつぶしている。
「桐島、部活やめたんだろ?」
友弘の言葉に動揺する宏樹。
親友のはずなのに、桐島がバレー部をやめることを知らされていなかったのだ。

金曜日・朝礼
体育館でバレー部や吹奏楽部の活躍が発表される。
映画部の成果も発表されたが、なぜか笑いを浴びる前田と武文。

新作映画の撮影を始めた前田たち。
放課後、撮影場所の屋上でサックス練習中の沢島亜矢に場所を譲ってくれるよう交渉。拒絶する亜矢。

夜、塾帰りの宏樹を待ち伏せていた梨紗は連絡が取れない桐島に苛立つ。
「ざけんなよ、桐島っ!」

土曜日
エース・桐島のいないバレー部の対外試合。
桐島の代わりに試合に出場する風助。
風助はバレー部2年。桐島の代理としてレギュラー入りは果たしたが、実力の違いは歴然としていた。

日曜日
映画館。ちょっとオタッキーな映画「鉄男」を観終わって満足げな映画部の前田。
すると、バドミントン部のかすみが同じ映画を観ていた。
驚きながらも中学時代も同級生だった彼女と立ち話。ドキドキ。

月曜日
桐島不在のまま、様々な憶測が飛び交うが、
前田たち映画部は顧問の提案を無視して自分たちのゾンビ映画を撮影し続ける。

火曜日
「桐島、来てるみたいだ」
バレー部、バドミントン部、帰宅部――
みんな桐島を求めて走り出す……

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結局、桐島は最後まで出てこないんですよね。
金曜日の放課後が何度も繰り返され、
それぞれの放課後で桐島をめぐるそれぞれの生徒たちの視点が明かされます。

金曜日の次は土曜日でしょ?
さあ。桐島くん、出てくるかな?とドキドキする観客の期待を軽くいなしてくれてしまうところも
なんともトリッキーです。

目先の趣向に走れば、おふざけにもなり兼ねないこの映画をしっかりした作品にしあげているのは
神木隆之介くんの新境地開拓ともいえる演技のたまもの?
宏樹を演じた東出昌大くんのちょっと朴訥なモテ男ぶり?
いろいろ考えられますが、
やっぱり顔を出さずにいながら最後まで観客の気をひき続けた桐島の存在かもしれません。

「桐島、どこにいるんだよ!」





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☆8月11日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

桐島、部活やめるってよ
監督・脚本/吉田大八、原作/朝井リョウ、脚本/喜安浩平、撮影/近藤龍人、プロデュース/佐藤貴博、プロデューサー/北島和久、枝見洋子
出演
神木隆之介/前田涼也、橋本愛/東原かすみ、東出昌大/菊池宏樹、清水くるみ/宮部実果、山
本美月/梨紗、松岡茉優/沙奈、落合モトキ/竜汰、浅香航大/友弘、前野朋哉/武文、鈴木伸之/
久保、藤井武美/詩織、太賀/風助、大後寿々花/沢島亜矢
8月11日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
2012年、日本映画、103分、配給/ショーゲート、http://www.kirishima-movie.com/

by Mtonosama | 2012-08-11 06:57 | 映画 | Comments(4)
Commented by すっとこ at 2012-08-11 08:19 x
んがぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーっっっ!

予告編のキャッチ
「あなたの記憶を刺激する青春映画」
うう・・・見事に刺激されてしまいました。

格差社会をだんだんと理解する高校時代、
男子と女子が 過剰に意識し合ってた時代、
でもまだ我が将来は夢にあふれていると
信じたかった時代。

遠く遠く離れて いま振り返れば
「桐島、部活やめるってよ」に一喜一憂した
懐かしい そして指の間からこぼれる砂のような日々。

来月の機内映画で観たいなぁ、と思ってたら
今回は米国系エアラインに乗ることになってしまい涙。

いつか観たい映画ですぅ。
ポチッと押して帰りますぅ。
Commented by Mtonosama at 2012-08-11 13:15
♪すっとこさん

いいなぁ、すっとこさんは男女共学だものね。
私は可哀想な女子校育ち(;O;)
兄弟もおらず、男と言ったらワンマンな父親のみでございますぅ。

そっか、もう来月が一時帰国ですね。
うん、確かに「「桐島、部活やめるってよ」は機内上映されないなぁ。残念!

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Commented by 薄荷グリーン at 2012-08-12 01:59 x
こんばんは!

これ、面白そう。主役級の人物が意味ありげに出てこないって、「ゴドーを待ちながら」を連想したんですけど、観る側の想像力を思い切り刺激してきそうですね。金曜日の放課後の繰り返しっていうのは、延々と繰り返される学園祭前夜の「ビューティフル・ドリーマー」を思い起こさせて、金曜日の放課後も特別に意味のある時間だというのが、作る側もよく了解してる感じ。聖なる時間って言うのかなぁ、学校の生活の中でそういう時間帯が確かにありますね。
映画部って云う設定もなんだか楽しそうです。そういえばわたしの高校は映画部ってなかったんじゃないかな。普通に存在するようなオーソドックスな部なんでしょうか。わたしは所属していたのは弓道だったんですけど、友達のいる美術部によく遊びに行ってたから、映画部なんてあったらこっちにも結構遊びに行ってたかもしれません。
後で思い返せば学生の時に確かにあった聖性を帯びた時間をもう一度思い起こせるような映画だったら、ちょっと夢中になりそうな映画ですね。
Commented by Mtonosama at 2012-08-12 06:45
♪薄荷グリーンさん

おはようございます。
学校にあった聖性を帯びた時間・・・
おっしゃっていただき、改めて気がつきました。ありました!ありました!

今、脳内スクリーンにその風景が映し出されています。
私の場合は図書館でした。
古い茶色い校舎で戦争でも焼けずに残った建物なので、
とても静かな時間が流れていました。
ああ、薄荷グリーンさんの良い被写体になるような建物でした。

それにしても、この映画で映画部部長が8mmカメラにこだわって撮影するところなんか面白かったですよ。