ライク・サムワン・イン・ラブ -1- Like someone in love
Like someone in love
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映画の三大要素。
すごく大まかに分けたら光と音と時間ではないでしょうか。
あ、これは未検証ですから試験の答案には書かないでくださいね(笑)。
でも、いつも思うのですが、「映画の父」と呼ばれるリュミエール兄弟の姓・リュミエールが
光を意味するフランス語だというのは本当に象徴的です。
暗い映画館でスクリーンに光が踊る――
もうそれだけで興奮しますものね。
150歳のとのが幼い頃は「わ~い、幻燈だ~!」と
小学校の講堂に張られたスクリーンに写真が映るだけで興奮しまくったものです。
幻燈・・・・・
何やらなつかしい言葉。
今の時代では「幻燈」で検索すると「燐光幻燈館」などというこれまたそそる項目がヒットしますが。
とのの幼い頃は映画会のようなものであったと記憶しております。
さて「ライク・サムワン・イン・ラブ」。
これまた超有名なジャズスタンダード。
本作ではエラ・フィッツジェラルドが歌っていますが、いいですねぇ。
(とのはチェット・ベイカーのボーカルが好きだったのですが、なんたって思い込みは世間を狭めます)
すいません。なかなかこの映画にたどり着けません。
本作「ライク・サムワン・イン・ラブ」はアッバス・キアロスタミ監督が母国イランを離れ、
海外で撮影した第2作目です。
それも日本を舞台とし、俳優も日本人なら、使用言語も日本語という作品です。
俳優はすべてオーディションで選ばれました。
84歳にして初の主役を演じる奥野匡、
TVドラマやバラエティ番組にも出演する高梨臨、
「それでも僕はやっていない」(‘07)他、多くの話題作に出演し、
最近では「永遠の僕たち-レストレス-」(‘11 ガス・ヴァン・サント監督)に出演するなど
国際的な俳優としても活躍する加瀬亮、
などが出演しています。
オーディションの段階では映画の内容もキアロスタミ監督の映画だということも知らされず、
撮影に入っても当日分の台本しか渡されないということで、俳優さんにとっては当惑の連続だったらしいです。
当日分の台本しか渡されないとなると、その登場人物の経歴や家族、性格もわからないということですから、
俳優たちは演じるための材料がないところで演じないといけない・・・・・
試験勉強をしないで期末試験を受けるようなものです。
さぞ困ったことでありましょう。
しかし、当惑は俳優たちのものだけではなかったんです。
日本人俳優、見慣れた日本の風景、日本語の会話。
とんがった台詞も、ぶっとんだ場面展開などもありません。
いわゆる前衛的な映画でもないし、芸術的すぎて困るという映画でもありません。
退屈したり、わかったふりなんかすることなく、最初から最後までスクリーンに釘付けになってもいます。
なのに感じるこのとまどい。
う~ん、一体なんなんでしょう。
さあ、どんなお話なのでしょうか。アッバス・キアロスタミ監督はどんな魔法をかけてくれるのでしょう。
続きは次回までお待ちくださいませ。
続
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☆9月7日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆
ライク・サムワン・イン・ラブ
監督/アッバス・キアロスタミ、プロデューサー/堀越謙三、マリン・カルミッツ、監督補・通訳/ショーレ・ゴルバリアン、助監督/田澤裕一、飛田一樹、廣原暁、撮影/柳島克己
出演
奥野匡/たかし、高梨臨/明子、のりあき/加瀬亮、でんでん/ひろし
9月15日(土)渋谷ユーロスペースにてロードショー、他全国順次ロードショー
2012年、日本・フランス共同製作、109分
http://www.likesomeoneinlove.jp/
最初の写真見たら「どうみても日本人だよね?」
なのに
アッバス・キアロスタミ監督、とあって
?????????????????
てんこ盛りで読み進んでいきました。
本日のご紹介では
????????????はますます
????????????????のままですが
次号のストーリー紹介で
なんとかわかるのではないか?
の期待を込めてポチッと押して帰ります。
いや、ホント。この監督さんには??????連発です。
前作もイラン映画、今回もイラン人監督の映画ということでイランが続きますけど、他意はございませんのよ。
「イラン式料理本」でも書きましたが、
この国での映画の現状にはなかなか厳しいものがあって、
本作はなんと日仏共同製作ということになっております。
次号でも??????の大盤振る舞いになるかもしれませんが、
乞うご期待でございます。
今日もポチッをありがとうございました。
今回もイランでしたね^_^;
でも、イランと言っても舞台も俳優も全部日本人なんですけど・・・・・
これは日本が国際的になったということか、
アッバス・キアロスタミ監督が国際的ということか、
なんだかわかりませんが、監督としてはまたイランで映画を
撮りたいのでしょうね。きっと。
朝夕はだいぶ涼しくなってきましたが、日中がこうも暑いと
ライスケーキさんに戻るのはまだまだ先ですね。
「太陽」、わたしも驚きました。
明治天皇までは、映画でもテレビでも、
俳優さんが正面から顔を出して写しますけど、
昭和天皇という近い時代の天皇は、例え俳優でも
正面からは写しませんものね。
このアッバス・キアロスタミ監督の映画もいつも驚かされますけど。