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殿様の試写室

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ミラクルツインズ -2- THE POWER OF TWO

ミラクルツインズ -2-
THE POWER OF TWO

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©Twin Triumph Productions.LLC

前回、長々と病気や臓器移植の引用をしてしまいました。
誰でも病気にはなるし、臓器移植も他人事とはいえないのではありますが、
できれば、あまり目にしたくはない現実です。
でも、なぜかこの映画を観てしまったとのです。

彼女たちが日系アメリカ人だったからでしょうか。
その賢そうで、思慮深い顔立ちに魅かれてしまったからでしょうか。
あるいは、自分自身、生きることに憶病になっていたからでしょうか――

アナベル・万里子さんとイサベル・百合子さんは
1972年に日本人の母親とドイツ人の父親の間に生まれた一卵性双生児です。
彼女たちは生まれた時から嚢胞(のうほう)性(せい)繊維症(せんいしょう)という肺の難病を抱えていました。
幼い時から毎日苦しい治療をしながら、成長し、名門スタンフォード大学を卒業。
カウンセラーとして働いてきました。
治療を重ね、胸が苦しい時には背中をたたいてもらいながら、肺に溜まった粘液を排出し、
同病の患者たちとのキャンプで励まし合いながら成長したふたりでしたが、
ある日、とうとう肺が機能しなくなる日が来ました。
そして、それぞれ両肺の移植を受けたのです。

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映画は水泳大会で見事に泳ぎ抜くふたりの姿から始まります。
その大会は移植手術を受けた人たちのものです。
背中や腹部に大きな傷跡のある人々が力強く泳いでいます。
スウィマー・とのはここにも魅かれました。

映画は、更に彼女たちの家族、臓器移植によってつながったドナーの家族たちのコメント、
彼女たちの母親の国である日本での取材などから構成され、
(そこでは、父・河野洋平氏に生体肝移植を行った河野太郎氏へのインタビューも行われています)
医療分野に限らない様々な角度から、臓器移植の意味を伝えています。

「ミラクルツインズ」という邦題、
2000年にアナベルが両肺の移植に成功し、
2004年にはイサベルも両肺移植に成功、
2007年にはアナベルの移植した肺が拒絶反応を起こし、再移植を行い、成功。
その結果、ふたりは水泳や登山もするまで回復できたこと――
映画では、そんな“奇跡”が描かれています。

大変な病気を抱えながら、
いつも穏やかな笑顔を絶やさない彼女たちが前向きでいられるのは何故なんでしょう。

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アナベルが言っています。
「ネガティヴな態度でいては、自分と周囲の人々を苦しめることになってしまいます。
病気であっても人生を楽しむことはできるし、
病の経験を成長するチャンスとして使えばいいのです」


イサベルも言っています。
「私は今までもっと効果のある薬ができるという希望、
移植後にはもっと良い人生があるという希望を持って生きてきました。
さらには愛する者に囲まれて安らかに死ぬという希望も持っているので、
それが人生のバネになっています。
ポジティヴでいることは辛いことを見てみぬふりをすることとは違います。
ネガティヴな感情を経験しなければ、ポジティヴになることを学べません」


死ぬことをも希望として語ることのできるイサベルってすごいな、と思いました。

幼い頃も、少女時代も、穏やかで楽しそうな顔をしていた彼女たちですが、
きっと発作に苦しむときには何度ももう死ぬかもしれないと思ったことでしょう。

彼女たちがシャボン玉を吹いているシーンがあります。
なんかわざとらしくて好きじゃないな、と思いましたが、
実は、シャボン玉を吹くということは彼女たちが呼吸できることの象徴的な行為でした。

カメラの前で傷跡を見せ、胸をさらした彼女たちは
まずは自分たちの体験を示すことによって、臓器移植について知ってほしいと考えています。

苦しいときに苦しい顔をしても苦しさは消えていかないのだったら、
笑っていた方がいいですよね。病気に限らず、どんなときにでもあてはまることかも。






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☆11月9日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

ミラクルツインズ
監督・プロデューサー/マーク・スモロウィッツ、プロデューサー/アンドリュー・バーンズ
出演
アナベル・ステンツェル、イザベル・ステンツェル・バーンズ
11月10日(土)渋谷アップリンク他にてロードショー
2011年、アメリカ・日本、94分、協力/社団法人臓器移植ネットワーク
http://www.uplink.co.jp/miracletwins/

by Mtonosama | 2012-11-09 07:13 | 映画 | Comments(6)
Commented by すっとこ at 2012-11-10 07:10 x
ええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

お2人とも両肺移植?
うちお1人は最初のがうまくいかずに再度挑戦!

殿様の名調子、
   <苦しいときに苦しい顔をしても
    苦しさは消えていかないのだったら、
    笑っていた方がいいですよね。
    病気に限らず、どんなときにでもあてはまることかも。

激しく同意いたします!

そしてありがちなシャボン玉シーンにも
そんなミラクルな意味が込められていたのですね。

スイマーというのも
殿様と共通ですね!

奇跡の2人、ミラクルツインズ末長く
お元気で、お幸せに・・・・
と祈らずにいられません。

今日も応援ポチッを押して帰りますね。


Commented by Mtonosama at 2012-11-10 07:15
♪すっとこさん

すっとこさんもスイマーになればいいのに、
と無理やり我が道へひきずりこもうとする悪いとのであります^_^;

150歳にもなると苦しきことのみ多かりき。
でも、ヘラヘラ笑って過ごそうと思います。
おっとぉ、今も下がった口角を無理やり引き上げてみました。

いうもポチッをありがとうございます♡
Commented by ライスケーキ at 2012-11-10 20:20 x
アメリカでは移植手術が発達しているんですね。

ips細胞が発達したら他人の臓器でなく自らの再生臓器を
移植すれば 健康が取り戻せるようになるのでしょうか。  

若い人には元気で長生きして欲しいけど、
年をとっても いろいろなパーツを取り替えて
100歳、110歳、120歳 ・・・。 と
長生きするようになるのでしょうかねぇ。。

私はそこまでしたくないなぁ。                      150歳の殿様はいかがお考えですか?
Commented by Mtonosama at 2012-11-11 10:47
♪ライスケーキさん

iPS細胞はアナベルやイサベルのような病気の患者さんに
とっては画期的な存在になるのでしょうが、
倫理、宗教、いろんな側面から議論を進めていかなくては
ならない難しい問題を含んでいますよね。

私は150歳まで充分に生きたので、パーツとっかえはもういいです。
あ、でも、関節炎で変形した指が治ったら嬉しいかな(^-^)
Commented by poirier_AAA at 2012-11-12 20:10
ツインズと聞くと、無条件で反応してしまいます。ちょっと出遅れちゃいましたけど。

この双子たちがどこまでも前向きに頑張っているのもすごいですが、たぶんご両親もそういう人達だったのだろうなぁと思いました。授かった双子が揃って病気だったらと想像すると本当に辛いし、どうやって自分を奮い立たせたらいいだろうと途方に暮れます。ただ育てるだけでも大変なことなのに、こんな素晴らしい娘さんに育て上げているんですから、きっとご両親も気持ちのまっすぐな優しい人達なんでしょうね。

臓器の移植と聞くと、貧しい国での臓器売買や「わたしを離さないで」を思い出してしまって、一言ではすっきりコメントできない気持ちです。でも、確かにこうして幸せになる人もいるんですよね。じっくり考えてみたい問題です。
Commented by Mtonosama at 2012-11-12 20:18
♪poirier AAAさん

お久しぶりです~。
そうですよね。ツインズといったらpoirier AAAさんです♪

日本でも臓器移植法ができましたが、
それはそれで国民性の問題からか、難しいところがあるようです。

臓器売買はたいへんな問題になっているようですね。
私も150歳ですから、臓器提供については真剣に考えないといけないお年頃です。