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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

東京家族 -1-

東京家族 -1-

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(C)2013「東京家族」製作委員会

世界中の映画人から敬愛される小津安二郎監督。
当試写室で上映してきた海外の映画監督も一様にこの巨匠にオマージュを捧げています。
ローアングルからじっくりと撮影し、対象に寄り添う「小津調」とも言われる作風。
とても日本的なのに世界中の監督に敬愛される巨匠です。

そんな巨匠に山田洋次監督もまた大いなる敬意を表し、
自身の監督生活50周年を記念する作品として小津作品の「東京物語」をモチーフに
製作したのが本作「東京家族」です。

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ちなみに「東京物語」ですが、
昨年、世界の映画監督が選ぶ優れた映画の第1位に選ばれました。
英国映画協会発行の「サイト・アンド・サウンド」誌が2012年8月2日に発表した
<世界の映画監督358人が投票で決める最も優れた映画〉に「東京物語」が選出されたのです。
同誌は10年ごとに映画50選を発表しています。

第1位 「東京物語」 小津安二郎監督
第2位 「2001年宇宙の旅」 スタンリー・キューブリック監督
第3位 「市民ケーン」 オーソン・ウェルズ監督
第4位 「8 1/2」 フェデリコ・フェリーニ監督
第5位 「タクシードライバー」 マーティン・スコセッシ監督

並み居る名匠巨匠を押しのけて堂々の1位です。すごいです。

東京物語は1953年に製作されました。
2013年の今年でめでたく還暦を迎えたことになりますね。
1953年11月3日に松竹配給で公開。「キネマ旬報」ベスト10で第2位。
58年にはロンドン国際映画祭でサザーランド賞を受賞し、
世界の小津ブームのきっかけになりました。


東京物語
1953年の夏、尾道に暮らす周吉(笠智衆)と妻とみ(東山千栄子)が
東京の子どもたちに会うため上京してきた。
しかし、長男の幸一(山村聡)も長女の志げ(杉村春子)も毎日の生活が忙しく、
なかなか両親の相手ができない。
寂しい思いをする2人を慰めたのは戦死した二男の妻・紀子(原節子)だった…




笠智衆のあの語り口や土手に立つ姿などが150歳のとのにはとても懐かしい映像です。

さて、山田版「東京物語」こと「東京家族」。
話の大筋も人物もほぼ同じ設定ですが、東京物語から60年経過したこと、
そして、2年前に経験した東日本大震災、引き続く福島原発メルトダウンを経た後に
製作されたということ。
このことに意味があるようです。

1953年に製作された「東京物語」は第2次世界大戦終結から8年経って製作されました。
いすれも大変な経験を経た後に生まれた作品です。
親子の問題、家族の問題、つながりの問題が、
あの時も、そして、今回も、あらためて浮上してくるんですねぇ。

「東京物語」が製作後60年経っても、今日的で世界的な価値を持つ理由、
多くの世界の監督達が認める理由、
そして、山田洋次監督が「東京家族」を撮った理由・・・・・
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それは、別れや出会いを含みつつ、
いがみあい、それでも、求めあう家族というモチーフこそ
世界共通であり、今、この時期最も必要なものだからかもしれませんね。

おっと、ここで締めてちゃいけません。
俳優たち、60年後の日本、どう変わり、どこが同じか、
そのあたりは次回までのお楽しみということで。
乞うご期待でございます。


今日お亡くなりになった大島渚監督のご冥福をお祈り申し上げます。監督、お疲れ様でした。



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☆2013年1月16日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

東京家族
監督/山田洋次、脚本/山田洋次・平松恵美子、撮影/近森眞史、音楽/久石譲
出演
橋爪功/平山周吉、吉行和子/平山とみこ、西村雅彦/平山幸一、夏川結衣/平山文子、中嶋朋子/金井滋子、林家正蔵/金井庫造、妻夫木聡/平山昌治、蒼井優/間宮紀子、小林稔侍/沼田三平
2013年1月19日(土)ロードショー
2012年、日本、2時間26分、製作・配給/松竹株式会社
http://www.tokyo-kazoku.jp/

by Mtonosama | 2013-01-16 08:36 | 映画 | Comments(6)
Commented by ライスケーキ at 2013-01-16 21:40 x
「東京家族」も見たいけど
その前に 「東京物語」も見たいなぁ。
TVでやらないかなぁ。
予告編が見られて良かった。

時代は変わっても 
人の心は変わらないと言うことでしょうか。
じっくり ゆっくり 見てみたい作品です。
Commented by すっとこ at 2013-01-16 23:48 x
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!

東京物語ッ。
見ました、劇場ではないけどテレビで2回かなぁ。

東山千栄子さんのおかあさんが、まさに日本の
おかあさん!てかばぁちゃん、か。
ああいうばぁちゃんになりたいなぁ。

原節子さんの嫁がなんとも素晴らしかったなぁ・・・。
伏し目のよく似会う、日本女性の美しさを体現した
女優さんですね。

今度は60年振りの東京家族、ですか。
また一度帰国の機内で観られるといいなぁ、
と思いながらポチッと押して帰りますね。

Commented by Mtonosama at 2013-01-17 06:18
♪ライスケーキさん

「東京物語」、テレビで何度もやりましたよね。
でも、テレビだと最初から観られないから、
ちゃんと観たいです。DVDがいいかな。

いかにも昔風な予告編でしょ(^^)/
Commented by Mtonosama at 2013-01-17 06:28
♪すっとこさん

あ、もうすぐ春の一時帰国ですね!?
これは機内で観られる可能性大ですよ。

東山千枝子さん、安心できるどっしりしたお
かあさんですね。「東京家族」の吉行和子お
かあさんはまたタイプが違うけど、こんなお
かあさんもいいなぁ。
原節子さんの演じた役を今回演じるのは蒼
井優さんです。これまた全然タイプが違うけ
ど、私はバタ臭い感じの原節子さんより蒼井
さんの方が好きかな?

比較しながら観るのも楽しいし、見どころも
多い映画でした。
祈!機内鑑賞

今日もポチッをありがとうごさいます。
Commented by よっしー at 2013-01-18 11:53 x
とのさま~??
あっしも東京物語すきだなあ、自分の親に重ねてしまったりさ、ひっそりと心ゆさぶられまする。浪速千恵子さんが出てくるとウキウキします! そんでニーチェの馬ですが、観てよかったらー!お陰様です。冒頭シーンから圧倒されまくり、繰り返す日々の重みが画面一杯でシビレました。ラストも渋いし、監督さんに惚れました^_^
Commented by Mtonosama at 2013-01-18 15:36
♪よっしーさん

プチ雪崩、危なかったですね。ご無事でなによりです♡

よっしーさんのご両親は東京物語みたいな感じなので?
うちは全然タイプが違いますが、やはり映画の中のような
ひそやかな確執はありましたなぁ。
こういうのってグローバルなものだから、
世界中の監督さんがNo.1に選んだんでしょうね。

「ニーチェの馬」!
冒頭シーン、ド迫力ですよね。あの馬の立派な肢。
トメさんみたいに逞しいです(笑)
そして、
着替、ジャガイモ、水汲み
着替、ジャガイモ、水汲み・・・・・・
という日々の繰り返し。

すごい映画でした。
あっしも監督さんに惚れてますぜ^m^