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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

愛、アムール -1- Amour

愛、アムール -1-
Amour

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(C)2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinema - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk


「愛、アムール」、オリジナルタイトル“Amour”。
フランス語に疎いとのだってAmourくらいわかります。「愛」ですよね。「愛」。
愛といったら若い人限定、と、つい思ってしまいますが、
画像↑をご覧になってもおわかりのように、随分とお歳を召した女性です。
男性だって若くはありません。眼のへりなど赤く爛れておいででした。

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ところで、この美しい女性が冒頭の画像と同一人物だということ、おわかりでしょうか?
エマニュエル・リヴァです。
(ちなみに奥の男性は岡田英次です)
モノクロの画像は「二十四時間の情事」(‘59)の中の一場面ですが、
この映画をテレビで観たとのは、彼女の美しさに仰天し、
映画のストーリーをまったく覚えていません・・・・・

原爆投下後間もない広島を背景にしたモノクロ映画で、
廃墟となった広島の瓦礫が太陽光線を跳ね返し、ギラギラとした白さが印象的な作品でした。
しかし、なによりも彼女の大きな瞳と知的な風貌に目を奪われておりました。


「二十四時間の情事」は、アラン・レネ監督、マルグリット・デュラス脚本の日仏合作映画。被爆地広島市を舞台に、第二次世界大戦で心に傷を受けた男女が織りなすドラマを描いている。フランス語の原題は「ヒロシマ・モナムール」(Hiroshima, mon amour)で、アラン・レネ監督の第1回長編劇映画作品である。邦題は当初「ヒロシマ、わが愛」だったが、公開時に「二十四時間の情事」へ変更された。ただし近年では日本においてもヒロシマ・モナムールと紹介される場合もある。
(Wikipediaより)

一方、目のヘリが赤い男性の方ですが、
これがまた一世を風靡した究極のラブ・ストーリー「男と女」(‘66)で
「男」を演じたジャン=ルイ・トランティニャン。
フランシス・レイ作曲のテーマ曲あのシャバダバダシャバダバダも忘れられません。
「女」を演じたアヌーク・エーメの美しさも半端じゃなかったですね。
あれで30そこそこという設定ですから、今の30歳女性はまるで幼女のようなものです。

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あ、いえいえ。今回メインとなるのはジャン=ルイ・トランティンニャンの方。
夫を亡くした妻、妻を亡くした夫の間に湧き上がった激しい愛。
抑えに抑えた愛ゆえに切なさが募る名画でした。抑制の美学でしたねぇ。
ウットリ。

「愛」がテーマの映画といえば、このように若い男女が繰り広げるものと相場が決まっているものです。

が、しかし、
愛が若い人だけの特権だなどと思い込むことこそ、まだまだおしりの青い証拠なのであった。
キッパリ。

一時の欲情に駆られる愛もあれば、抑えに抑えることによって燃え上がらせていく愛もあります。

そして、愛はまた男女のように歳を重ねていくものなのかもしれません。
でも、歳を重ねた愛はひとのように老いていくのでしょうか?

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ジャン=ルイ・トランティニャン82歳。
エマニュエル・リヴァ86歳

ふたりが演じるのは長い結婚生活を、
お互いに尊敬しあい、愛し合って生きてきたであろうような年輪を感じさせる夫婦。
ミヒャエル・ハネケ監督は、このふたりを選んだことで本作の80%は完成させたようなものです。

さあ、一体どんなお話なのでしょうか。



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☆2月27日に更新しました。いつも応援してくださって本当にありがとうございます☆

愛、アムール
監督・脚本/ミヒャエル・ハネケ、撮影/クリウス・コンジ、美術/ジャン=ヴァンサン・ピュゾ、製作/マーガレット・メネゴーズ(パリ)、シュテファン・アルント(ベルリン)、ファイト・ハイデシュカ(ウィーン)、ミヒャエル・カッツ(ウィーン)
出演
ジャン=ルイ・トランティニャン/ジョルジュ、エマニュエル・リヴァ/アンヌ、イザベル・ユベール/エヴァ、アレクサンドル・タロー/アレクサンドル、ウィリアム・シメル/ジョフ、ラモン・アジール/アパルトマン女管理人の夫、リタ・ブランコ/アパルトマン女管理人、キャロル・フランク、ディナラ・ドルカロヴァ/看護士、ローラン・カベルト、ジャン=ミシェル・モンロック/警察官、シュザンヌ・シュミット/女の隣人、ダイアン・ジュイユロ、ヴァリッド・アフキール/救助隊員
3月9日(土)Bunkamuraル・シネマ、銀座テアトル・シネマ、新宿武蔵野館、吉祥寺バウスシアター他全国ロードショー
2012年、フランス・ドイツ・オーストリア、127分、カラー、フランス語
提供/角川書店、ロングライド、カウンターポイント、配給/クラシック+PALETTE、後援/フランス大使館、オーストリア大使館・オーストリア文化フォーラム、協力/ユニフランス・フィルムズ、サウンドトラック/EMIミュージック・ジャパン
http://www.ai-movie.jp/

by Mtonosama | 2013-02-27 06:53 | 映画 | Comments(12)
Commented by すっとこ at 2013-02-27 07:59 x
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

ちょうど日本からNY我が家の遊びに来た友人が
機内映画で観たなかで一番よかった!と絶賛して
おった映画です!!

ぇぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!

この爺様が
あの
ジャン=ルイ・トランティニャン ですとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

なんだか絶叫しっぱなしになってしまったではありませんか!

殿様の名調子
  <愛が若い人だけの特権だなどと思い込むことこそ、
   まだまだおしりの青い証拠なのであった。

ううむ、自分のおしりを、つい振り返ってしまいました。
(見えないけど)

次回ストーリーに期待を込めてポチッと押して帰ります。
Commented by Mtonosama at 2013-02-27 09:49
♪すっとこさん

う~む、機内映画恐るべし。
もう上映しているとな?

でしょ、でしょ?!
ジャン=ルイ・トランティニャンなんですよ~。
歳をとるとはすごいことですよね。
「男と女」はどうしてもアヌーク・エーメの印象の方が
強いんだけど、「男」の方も良かったよね。
でも、彼、良い感じに歳をとっておいでです。もう82歳ですってよ。

私はエマニュエル・リヴァにたまげた。
美しかった人が歳をとるって残酷・・・・・
だんだん心が壊れていくという役どころだからかもしれないけど。
だとしたら、女優という職業はつらい仕事だということかなぁ。

今日もポチッをありがとうございました。
Commented by poirier_AAA at 2013-02-27 20:14
うわぁ、もう公開されるんですね。

エマニュエル・リヴァ、わたしは最近60年代に撮影された「テレーズ・ディスケルウ」で観たのですが、本当に綺麗でした。原作のテレーズの雰囲気にもぴったりで、すっかり好きになりました。これを観てしまったので、オドレイ・トトゥのテレーズは観る気になれませんでしたもん。

殿が↑で書かれているように、役者というのは演技も大事だけれど、若さや老いといった自分の肉体の状態や変化の過程も個性の1つになるわけですね。残酷でもありますが、まさにその時の自分にしか出来ない仕事をすることが出来るという点では、恵まれていると言うこともできるかもしれません。あぁ、でも若い頃美人であればあるほど、その変化を受け入れるのは難しいでしょうねぇ。
Commented by Mtonosama at 2013-02-27 20:39
♪poirier AAAさん

日本は3月9日公開です。
パリはいつ頃公開されたのですか?

poirier AAAさんがお書きになっているように、肉体の状態や変化も個性です。そして、この映画程、それが重要になっている作品はないと思いました。

エマニュエル・リヴァの一番最初の画像は目が妙にうつろですが、これも演技なんですよね。夫の幻想の中で彼女がピアノを弾いているところがあるのですが、これがまた実に美しい。いやぁ、ホントにすごい女優さんです。

それにしても、若い頃も150歳の今も美人じゃなくてよかった。
って、そこへいくか・・・・・
Commented by pupu55560 at 2013-02-28 01:14
リヴァさんはアカデミー授賞式にも姿を見せましたね。
奇しくも86歳のお誕生日。お元気で何よりです。
映画の中でも病気発症前後の違いを見事に演じわけ素晴らしかったです。
Commented by Tsugumi at 2013-02-28 07:30 x
おひさしぶりのコメントです。

最近なんだか忙しく記事は最近読み逃げで申し訳ないです(汗)

若い時美しい人は年を重ねるごとに容姿が激変・・・毎日見てればそんな風には感じないでしょうが・・・メデアに登場する方たちの変化には驚きます。

自分だって昔とは激変してますけど(爆)

Commented at 2013-02-28 08:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Mtonosama at 2013-02-28 10:35
♪pupu55560 さん

アカデミー賞は途中から見たのでリヴァさんは見逃しました。残念!
ジェニファー・ローレンスが階段でこけたところはしっかりみました。
「ウィンターズ・ボーン」のあのしっかり者の女の子があんなにきれいになって。
着なれないドレスを着て、更に主演女優賞を受賞したものだからパニくってしまったんでしょうね。
可愛かったです^m^
オバマ夫人が出てきたので作品賞はてっきり「リンカーン」だと思ってましたが・・・・・

ほんとにエマニュエル・リヴァさん、病気の前と後をあそこまで演じ分けるってすごいですよね。
Commented by Mtonosama at 2013-02-28 10:41
♪Tsugumiさん

お久しぶりです♪
お忙しいのはなによりです。でも、無理をなさらないようにしてくださいね。

歳をとるのは仕方ないことだから、せめて穏やかな顔に老いてゆきたいと思うとのであります。
Commented by Mtonosama at 2013-02-28 10:42
♪鍵コメさん

ありがとうございます<(_ _)>
Commented by ライスケーキ at 2013-03-01 20:44 x
「二十四時間の情事」 この作品の見てみたいです。

でもタイトルだけ見ると あまり興味がわきません。
「ヒロシマ、わが愛」の方がステキだと思うけど。
なんで、公開時に こんなタイトルになったんでしょうねぇ。
Commented by Mtonosama at 2013-03-01 20:49
♪ライスケーキさん

当時はきっと「24時間の情事」というタイトルの方がインパクトが
あったんでしょうね。

とにかくエマニュエル・リヴァさんの印象が強烈な映画でした。