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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

愛、アムール -2-  Amour

愛、アムール -2-
Amour

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(C)2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinema - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk

ジャン=ルイ・トランティニャンとエマニュエル・リヴァ。
往年の名画に主演した名優が
堂々と、老いた姿をそのままスクリーンにさらすこと。
そして、そのことがそのまま映画の中の老夫婦の数十年を想わせること。

それは本作にとって、とても重要な要素です。
名優たちのかつての姿が、老夫婦の若き日々を想起させるような錯覚につながるからです。

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ミヒャエル・ハネケ監督のキャスティングの妙味であります。
2012年カンヌ映画祭で2作品連続のパルム・ドールを獲得したのも納得です。

「ファニーゲーム」(‘97)「ピアニスト」(‘01)と話題作を発表し、
「白いリボン」(‘09)でカンヌ映画祭最高賞を受賞した監督が
今回描いたのはある夫婦の老境とその愛の行く末。
もちろんハネケ監督ですから、翁と媼がめでたしめでたし、という映画ではありません。

あ、あとアレクサンドル・タローが実名で、ピアニスト役で出演し、
劇中音楽を担当しているというのも話題のひとつです。
オーディションで選ばれたんだそうです。

さあ、どんなお話かというと――


ストーリー
ジョルジュとアンヌはパリ中心部にある高級アパルトマンに暮らす音楽家の夫婦。
その夜、ふたりはアンヌの弟子だったアレクサンドルの演奏会へ行き、心満たされる時間を過ごした。

翌朝、いつものように窓辺で朝食をとっているとアンヌに小さな異変が起きる。
突如、動きが止まってしまった彼女。だが、その間のことを全く覚えていない。
それは病による発作だった。手術を受けたが、失敗。
「ニ度と病院には戻りたくない」というアンヌ。
彼女は自宅での生活を再開する。

当初、日々は穏やかに流れていった。
車椅子に頼りながら、誇りを失うことなくこれまでの暮らしを続けるアンヌ。
彼女を支えるジョルジュ。
遠くに暮らす一人娘のエヴァも、アパルトマンの管理人夫妻も、
ふたりの生き方を尊敬し、手を貸してくれる。

しかし、アンヌの病状は確実に悪化の方向に向かっていった。
身体だけではなく、心も――
母の変化に動揺するエヴァ。
ジョルジュは失禁したアンヌにも声を荒げたり、ため息をつくことなく、
穏やかに世話を続ける。
看護士やヘルパーも解雇し、次第に家族からも世間からも孤立していくふたり。

混濁した意識の奥にかつての姿を押し込んでしまったアンヌを優しくみつめながら、
懐かしい日々の想い出を語りかけるジョルジュ。
微笑み返すアンヌ……


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ああ、なんという映画でしょう。
なんという愛の形でしょう。

意識したくない現実を思いっきりつきつけられたような気持です。
ひとくくりに語れない愛、Amour

ジョルジュの幻影の中でピアノに向うアンヌの美しさ。
愛は老若や姿かたちの美醜だけではとらえるものではありません。美しい映像でした。





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☆3月2日に更新しました。ウグイスの初鳴きも聞こえました♪ いつも応援ありがとうございます☆

愛、アムール
監督・脚本/ミヒャエル・ハネケ、撮影/クリウス・コンジ、美術/ジャン=ヴァンサン・ピュゾ、製作/マーガレット・メネゴーズ(パリ)、シュテファン・アルント(ベルリン)、ファイト・ハイデシュカ(ウィーン)、ミヒャエル・カッツ(ウィーン)
出演
ジャン=ルイ・トランティニャン/ジョルジュ、エマニュエル・リヴァ/アンヌ、イザベル・ユベール/エヴァ、アレクサンドル・タロー/アレクサンドル、ウィリアム・シメル/ジョフ、ラモン・アジール/アパルトマン女管理人の夫、リタ・ブランコ/アパルトマン女管理人、キャロル・フランク、ディナラ・ドルカロヴァ/看護士、ローラン・カベルト、ジャン=ミシェル・モンロック/警察官、シュザンヌ・シュミット/女の隣人、ダイアン・ジュイユロ、ヴァリッド・アフキール/救助隊員
3月9日(土)Bunkamuraル・シネマ、銀座テアトル・シネマ、新宿武蔵野館、吉祥寺バウスシアター他全国ロードショー
2012年、フランス・ドイツ・オーストリア、127分、カラー、フランス語
提供/角川書店、ロングライド、カウンターポイント、配給/クラシック+PALETTE、後援/フランス大使館、オーストリア大使館・オーストリア文化フォーラム、協力/ユニフランス・フィルムズ、サウンドトラック/EMIミュージック・ジャパン
http://www.ai-movie.jp/

by Mtonosama | 2013-03-02 06:57 | 映画 | Comments(6)
Commented by すっとこ at 2013-03-03 00:07 x
ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

見えました、見えました!
老いた、たるんだ、しみだらけの顔の中に
かつての若く美しかったジャン・ルイ・トランティニャン!

殿様の名調子
    <ああ、なんという映画でしょう。
      なんという愛の形でしょう。
     <愛は老若や姿かたちの美醜だけでは
      とらえるものではありません。
      美しい映像でした。

そうですよね!
でも   <ジョルジュの幻影の中で
       ピアノに向うアンヌの美しさ。

これもうなずけて
そういえば「この人は他の人とは違う、という幻想」
という言葉も思い出され
長い幻想の中を生きるのが"愛”なのか・・・
とも思ってしまう自分です。

3月のNYは明るい土曜日朝です。
ポチッと押して帰りますね。
Commented by Mtonosama at 2013-03-03 06:36
♪すっとこさん

見えましたか?あの頃のジャン=ルイ・トランティニャン♡
私には見えませんでした。
っていうか、アヌーク・エーメが余りに印象的だったもので。

ふむふむ、長い幻想の中を生きるのが愛・・・・・
それとも愛は幻想?

今日はひな祭り。3月の日本は明るい日曜日です。
「愛、アムール」。すっとこさんも機内で観られるといいですね。

今日もポチッとありがとうございました。
Commented by ライスケーキ at 2013-03-03 21:57 x
年老いてもなお 二人とも名優ですね。

80歳を過ぎた 二人を拝見して 
私 なんだか安心しました。
容姿が変わること シワが増えること・・・。
自然なことなんですね。
私もシワを伸ばすことばかり考えないで
良い歳を重ねるのこを 考えなくちゃあ。

いろいろなことを 考えさせてくれる「試写室」です。

Commented by Mtonosama at 2013-03-04 10:50
♪ライスケーキさん

歳をとったらもうおしまいって、いつからそんなことになったんでしょう。
そんなこと決してないですよね。

とはいえ、皺は気になるとの。
妙に目蓋がかさつくと思っていたら、もしかしたら花粉症の再来かも、です^_^;
Commented by Tsugumi at 2013-03-07 06:01 x
近い将来の私達夫婦の姿?

身につまされます。
Commented by Mtonosama at 2013-03-07 07:57
♪Tsugumiさん

このご夫婦は本当に愛し合い、尊敬しあってきた人たち。
良い意味で、Tsugumiさんご夫婦の姿だと思います。

うち?うちは違いますなぁ(^_^;)