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殿様の試写室

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ある海辺の詩人―小さなヴェニスで― -1- SHUN LI AND THE POET

ある海辺の詩人
―小さなヴェニスで― -1-

IO SONO LI
SHUN LI AND THE POET

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(C)2011 Jolefilm S.r.l.- Aternam Films S.a.r.l - ARTE France Cinema

タイトルに魅かれて観ました。
うお座のとのは結構ロマンティストなもので・・・・・

英字タイトルにも興味がわきます。オリジナルタイトルも響きが素敵。
ん?シュン・リー?リー?なんか中国っぽいですね。

そうなんです。中国人女性が主人公の映画です。
映画の冒頭には中国の詩人・屈原が出てきたり、
小さな紅い蓮の花の灯籠を水に浮かべるシーンもあったり
なんとも幻想的で美しく昔の中国という感じです。


屈原
屈原は中国4000年の文学史上、最初に現れた大詩人である。詩経以前の詩は、いずれも無名の庶民によって歌われたものであるのに対し、楚辞に収められた屈原の詩は、一個の天才によって書かれた個人の業績としては始めてのものである。その後中国に現れたすべての詩人たちは、多かれ少なかれ、屈原を自分たちの先駆者とし、模範として仰いできた。
司馬遷が屈原に付与している人物像は、大志ある人間であるにかかわらず、周囲のものの讒言にあい、それがもとで、鬱々とした一生を送らざるを得なかった不遇の人である。離騒や九章の諸編は、そうした屈原の悶々たる心情を歌ったものだ。
http://chinese.hix05.com/Soji/soji001.html

ちまきやドラゴンボートもこの屈原に起源があるとかで、私たちにも縁のある方のようです。

その昔、ゴダールが「中国女」(‘69)という映画を撮りましたが、
あの熱い政治の時代、“毛”イズムや中国にはエキゾチシズムがあったのでしょうね。
時代は移り、中国が経済大国になっても、
欧州の人々は中国あるいは東洋にまだ何か神秘的なイメージを抱いているのかもしれません。

ただ、主人公のシュン・リーの背後に何やらきな臭いような組織がちらほらして――

イタリア人で多くのドキュメンタリー映画を撮ってきたアンドレア・セグレ監督は
中国が漂わせる不気味な影の部分も描いています。
なんていうと犯罪映画みたいですね。

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本作はどちらかといえばラブ・ストーリーに近いかもしれません。
ラグーナ(潟)に浮かぶ美しい港町キオッジャを舞台に
中国から出稼ぎに来たシュン・リーと
旧ユーゴスラヴィアからやってきてこの町に住みついた老漁師ペーピ。
異邦人同士のふたりの間に芽生えた仄かな想い。
いっしょにいて楽しい、ほっとする――
これって恋愛ではないかもしれないけれど、愛ですよね。
言葉少ない中国女性と詩人と呼ばれる老いた漁師が織りなす静かな絵のような情景に
ホッと息をつきたくなります。
キオッジャの酒場「パラディーゾ」。
その名も「天国」という酒場では今日も漁師たちが集まっています。

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シュン・リーはパラディーゾで片言のイタリア語を操りながら
プルーン入りのコーヒーやら極楽コンビなどの不思議な飲み物を
常連客に教えてもらって供している中国人従業員。

演じたのはジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督作品にいつも顔を出すチャオ・タオ。
ひとえまぶたの涼しい目をしたいかにも欧米人に好かれそうな物静かな女優さんです。
「長江哀歌」(‘07ジャ・ジャンクー監督)ではヴェネチア国際映画祭グランプリを受賞。
本作でもイタリア・アカデミー賞主演女優賞を受賞した国際女優です。

なぜ中国人の彼女が小さな港町で漁師相手にプルーン入りコーヒーなどを作っているのか。
そんな不思議が気になりだしたら、屈原の詩とアンドレア・セグレ監督の映像の魔術に
つかまってしまったということかもしれませんよ。

さあ、いったいどんなお話なんでしょう。
そして、キオッジャ。それはいったいどんな港町なんでしょう。

続きは次回までお待ちくださいね。



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☆3月11日に更新しました。あの日からまる2年です。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災地の皆さまに希望が生まれるよう願ってやみません☆

ある海辺の詩人 ―小さなヴェニスで―
監督・原案・脚本/アンドレア・セグレ、共同脚本/マルコ・ぺッテネロ、アンドレア・セグレ、撮影/ルカ・ビガッツィ
出演
チャオ・タオ/シュン・リー、ラデ・シャルベッジア/ペーピ、マルコ・パオリー二/コッぺ、ロベルト・シトラン/弁護士、ジュゼッペ・バッティストン/デヴィス
3月16日(土)シネスイッチ銀座他全国順次公開
2011年、イタリア、フランス、イタリア語、98分、日本語字幕/岡本太郎、配給・宣伝/アルシネテラン、後援/イタリア大使館、特別協力/イタリア文化会館
http://www.alcine-terran.com/umibenoshijin/

by Mtonosama | 2013-03-11 06:08 | 映画 | Comments(4)
Commented by トメ&よっし at 2013-03-13 10:40 x
と〜の〜さ〜ま〜っ!お誕生日おめでとうございます♪
極楽コンビで乾杯!といきたいところですが^^/
とりあえず、トメからはお祝いのガン飛ばしちゃうのら〜*
Commented by Mtonosama at 2013-03-13 18:54
♪トメ&よっしさん

わ~~~~~~い、トメ&よっしさん、ありがとうございます♪
トメ&よっしなんてタッキー&つばさみたいで、すごいです。
トメさんの涙目からのガン飛ばしとよっしさんのお盃、しっかと受け取りましてございます<(_ _)>
Commented by poirier_AAA at 2013-03-13 19:37
殿、お誕生日おめでとうござりまする。
ジョワイユー ザニベルセール!

この映画、ヴェニスが舞台なので気になっていたんですよ(フランスでの公開は去年でした)。写真を見ていると、また行きたくなってしまいます〜。穏やかだけれど麻薬的な魅力のある街だと思います。
Commented by Mtonosama at 2013-03-13 21:16
♪poirier AAAさん

梨の木さん、かたじけのうござりまする<(_ _)>

うれしいな♪
150歳を過ぎてもお誕生日におめでとうって言ってもらえるのってメッチャ嬉しいです♪♪

ジョワイユー ザニベルセール!っていうのはHappy Birthday!のことですか?
ザニベルセール。難しい・・・

この映画、ヴェニスに近いキオッジャという街が舞台なんですが、
梨の木さんはヴェニスに何度も行ってらっしゃるので、
きっと雰囲気がよくおわかりになるんじゃないかなって思ってました。
今年もまたいらっしゃいますか?