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殿様の試写室

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少女は自転車にのって -1- Wadida

少女は自転車にのって -1-
Wadida

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(C)2012, Razor Film Produktion GmbH, High Look Group, Rotana Studios All Rights Reserved.

150歳のとのは女に生まれて損したな、と思う世代に属していると思います。
そう思っていました。
でも、「少女は自転車にのって」を観たら、そんなことを思ったらバチが当たると考えが変わりました。

自転車だって小学校の低学年のとき曽祖母から中古のものを買ってもらえたし、
女の子らしい靴をはきなさい、と校長先生に怒られたこともなかったし、
母が女の子を2人しか産まなかったから、
男の子をほしい父が母を捨ててよその女の人と結婚するなんてこともありませんでした。

映画の舞台はサウジアラビアです。
映画が禁じられ、映画館もないこの国で、素晴らしい作品が生まれました。
監督はサウジアラビア初の女性監督となったハイファ・アル=マンスール。
本作「少女は自転車にのって」はそのデビュー作です。

この映画を観て、マララ・ユスフザイさんを思い出しました。
パキスタンで女子教育の必要性を訴え、銃撃された16歳のあの少女です。

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本作の主人公ワジダは10歳。
いろいろ納得のいかない点があるとはいえ、学校には通うことはできます。
マララさんのように勉強熱心というわけではないけれど、
女の子というだけであれもこれも我慢させられます。

例えば、アブドゥラくんと自転車競走がしたいと思っても、
女の子は自転車に乗るものじゃない、と買ってもらうこともできません。
ただ、ワジダは簡単にあきらめる子ではないのですけどね。

でも、サウジアラビアは女性がひとりで外出することや車を運転することを禁じる国。
この国初の女性監督となったハイファ・アル=マンスールさんも表だって撮影することはできず、
撮影車の中に隠れ、無線で指示を出しながら監督しました。
そんな訳ですから、映画に出演する女性を探すのも難しいことでした。
オーディションなんて、もっての他です。頼るのは口コミやツテ。
キャスティングには相当な苦労が伴いました。
そんな中でワジダ役にぴったりの少女をみつけられたのは映画の神様のお蔭だったかもしれませんね。


ハイファ・アル=マンスール監督
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1974年 サウジアラビア生まれ。映画に親しむきっかけは両親が見せてくれたアメリカ、インド、エジプトの沢山の映画ビデオ。その後、1997年にカイロ・アメリカン大学を卒業し、サウジアラビアに帰国。短編映画を製作。2005年には初のドキュメンタリー映画”Woman without shadows”を上映。その時、アメリカ人外交官の夫に出会い、オーストラリアへ。シドニー大学で映画学を学ぶ。ワシントンを経て、現在は2人の子どもとバーレーン在住。本作は彼女の長編デビュー作であり、すべての撮影をサウジアラビア国内で行った初の長編映画である。

監督自身、主人公の少女ワジダに通じるサウジアラビアの希望の星ですね。

女性であるゆえの理不尽な差別を受けながらも
柔軟にしたたかにそれらをはねかえしていく彼女たちの姿で、わたしたちも元気をもらえそう。

さあ、続きは次回で。
乞うご期待でございますよ。



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☆12月1日に更新しました。もう12月ですって!いつも応援ありがとうございます☆

少女は自転車にのって
監督・脚本/ハイファ・アル=マンスール、撮影/ルッツ・ライテマイヤー、編集/アンドレアス・ヴォドラシュケ、美術/トーマス・モルト、製作/ローマン・ポール、ゲアハート・マイクスナー
出演
ワアド・ムハンマド/ワジダ、アブドゥルラフマン・アル=ゴハニ/アブドゥラ、リーム・アブドゥラ/母、スルタン・アル=アッサーフ/父、アフドゥ/ヒッサ校長
12月14日(土)岩波ホール他全国順次ロードショー
2012年、サウジアラビア・ドイツ合作、アラビア語、97分、字幕翻訳/石田泰子、資料監修/辻上奈美江
http://shoujo-jitensha.com/

by Mtonosama | 2013-12-01 07:00 | 映画 | Comments(6)
Commented by ライスケーキ at 2013-12-02 22:29 x
私は「女の子に生まれて良かったな」って思ってます。

「レディス・デー」で映画安く見られるし、
「レディス・ランチ」で安くて美味しいランチ食べられる。

若い世代は男の子より女の子の方が元気あるし、
人生の選択肢も男の子より女の子の方がたくさんあるようだ。

でもでも 昔の日本みたいに
女の子達が生きづらい国があるのですね。

男の子も女の子も 望めば自由に教育が受けられる。
金持ちも 貧しい人も 望めば平等に教育が受けられる・・・。

そんな世の中・・・。     難しいね・・・。
Commented by Mtonosama at 2013-12-03 07:02
♪ライスケーキさん

自転車に乗れないくせに、自転車を手に入れるために頑張る
ワジダはいい感じの女の子。

難しいこと考えずに欲しければ頑張る、
悔しければ文句を言う。

でも、「女の子はそんなこといけません」と
校長先生にしかられると諦めるしかないんだけど・・・

どんな結末かな?

神様は見ててくれるんだなぁ、ってちょっと幸せになる映画
でした。
Commented by poirier_AAA at 2013-12-03 20:34
これ、良い映画ですよね。

この映画が封切られた時に監督のインタビューを聞いたのですが、撮影もすごく大変だったらしいです。それでも頑張ってこんな前向きな話を作ってしまうんですから、監督もすごいなぁと思いました。
Commented by すっとこ at 2013-12-03 23:19 x
うっわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

身を隠しながらの撮影続行!

まだまだ世の中にはこういう女性が自分を主張しづらい
世界もあるのですね!

でもこの監督さんエライ!
一度フィルムに残しておけば
この種はもう”地に落ちて”地中で眠り力を蓄え
ある日双葉を地上に出すんですものね。

何人もの女性がこの映画を見て力をもらうことでしょう!

監督さんが外国で暮らされたのも 一度自国を外から
見つめ直すよいきっかけとなったのかも知れないですね。

監督へ尊敬のポチッ!
Commented by Mtonosama at 2013-12-04 06:09
♪poirierAAAさん

poirierAAAさんはもうご覧になりましたか。

いつも思うんですけど、中近東の女性はホントに美しいですよね。
この監督さんは海外で暮らしたのでお顔を見せてくれていま
すが、美しいです。
あちらの女性はあまりに美し過ぎて男たちを刺戟してしまう
から顔を隠さなきゃいけないのでしょうか。

以前観たあちらの台所仕事のドキュメンタリーといい、
本作と言い、女性であることは理不尽さを強いられますね。

こういう映画をサウジの女性たちも観ることができればいい
のに、と思います。
Commented by Mtonosama at 2013-12-04 06:14
♪すっとこさん

種は地に落ち、芽吹いていく・・・
ホントですね。

サウジでは映画館がなく、この映画も観られないというから
早くDVDになってあちらの女性たちも観られますように。

それにつけても映画館で映画が観られないなんておかしな政
策ですよね。
おうちで子どもたちにビデオを見せたハイファ・アル=マン
スールの親御さんは偉い!!

今日もポチッをありがとうございました。