ブログトップ | ログイン

殿様の試写室

mtonosama.exblog.jp

殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

家路 -1-

家路 -1-

f0165567_6235219.jpg

©「家路」製作委員会


あの大震災、そして、あの原発事故からもう3年経ちました。
3年――
言葉では簡単に言えますが、
自分の家や土地、生業を失くし、
先行きも決められないまま過ごす3年はあまりに長過ぎます。

本作はあの震災の翌日、福島第一原子力発電所から半径20キロ圏内で代々暮らし、
農業を営み、今は仮設住宅に暮らす家族が主人公の物語です。
ドキュメンタリーではなく、劇映画です。
劇映画だから、こんなこともあるだろう、これはどうよ?と想像や想いもつまった映画です。
観客は、監督や脚本家のフィルター越しにその後の福島をみつめ客観的に考えることができます。

しかし、誰もいない商店街、仮設住宅、耕す人のいない農地。
皆、現実です。今そこにある光景です。

久保田直監督作品。


久保田直監督
1960年生まれ。1982年からドキュメンタリーを中心としてNHK、民放各社の番組制作に携わる。2007年カンヌMIPDOCでTRAILBLAZER賞を受賞し、世界の8人のドキュメンタリストに選出される。2011年に文化庁芸術祭参加作品「終戦特番 青い目の少年兵」(NHKBSプレミアム)を演出。本作が劇映画デビュー作。

MIPDOC
“MIP”は毎年、年に2 回カンヌで行われる最大級の映像コンテンツ国際見本市。期間中は約100ヶ国から1万人以上のメディア関係者が集まる。MIPDOCはドキュメンタリー番組に特化したスクリーニング・イベント。
http://www.reedmidem.co.jp/miptv/purpose.html

本作には是枝裕和監督、諏訪敦彦監督が企画協力しています。

震災後の家族を描いた「家路」。
福島原発の警戒区域内に住んでいた兄と弟、亡父と息子たち、夫と妻――
それぞれの確執や苦しみや愛情を描いた物語です。

20年ぶりに今は立入禁止区域内にある家に戻ってきて稲を育てる弟――
現実にはありえないような設定でしょう。
が、しかし
被災地と仮設住宅でおこなった取材によって得た実在の人物のエピソードを脚本に加え、
まるでドキュメンタリー映画のような作品に仕上がりました。
でも、劇映画です。

f0165567_6293218.jpg

豊かな緑の中に、まだ真新しい街路灯や看板の商店街。
それだけを見れば、
今そこに人っ子一人いないことの方がフィクション以外の何者でもないように思えます。
でも、車道には雑草が生え、急いで避難した人がほっぽっていったのか自転車が転がっています。
この映像ほど、捨てられた町、去らざるを得なかった町民の想いを強く語りかけてくるものはありません。
現在居住制限区域となった場所で撮影されたシーンです。

震災後、立入禁止区域となった兄弟の生家として登場する家は
福島県川内村の旧緊急時避難準備区域(福島第一原子力発電所から20~30キロ)にあります。

無人の商店街も、
全域が警戒区域(福島第一原子力発電所から20キロ圏内)となった富岡町で撮られました。
現在、地域再編によって立入制限は解除されたものの、
実際は15歳以下の立ち入りは禁止され、
それ以上の年齢の人も立ち入りは午前9時から午後3時まで時間を制限されています。
また、スクリーニング(放射線量検査 / 表面汚染検査)も推奨されているということです。
本町内での本格的な映画の撮影は本作が初めてです。
俳優もスタッフも緊張を強いられる撮影だったでしょう。

f0165567_6332642.jpg

まだ3年?もう3年?
仮設住宅で暮らす人はまだいるし、
将来の展望の立たない人は大勢います。
人が人として生きるためには、これまで寄って立ってきた仕事が必要です。

しかし、映画は被災者としての彼らではなく、
親子、兄弟、夫婦、友人、さまざまな確執を抱えた彼らをも描き出しています。

非現実的な設定ではあっても決してありえないわけではありません。
そもそもありえないこと、あってはならないことが起こってしまったのですものね。

さあ、どんなお話なのでしょうか。
続きは次回までお待ちください。



今日もポチッとお願いできたらうれしゅうございます♪
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ
にほんブログ村
☆2月18日に更新しました。雪の被害を受けられた皆さまにお見舞い申し上げます。
いつも応援して下さって、ほんとうにありがとうございます。☆

家路
監督/久保田直、脚本/青木研次、企画協力/是枝裕和、諏訪敦彦、撮影/板倉陽子
出演
松山ケンイチ、内野聖陽、田中裕子、安藤サクラ、山中崇、三石研、田中要次、石橋蓮司
3月1日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2014年、日本、1時間58分、配給ビターズエンド
http://www.bitters.co.jp/ieji/

by Mtonosama | 2014-02-18 06:50 | 映画 | Comments(8)
Commented by すっとこ at 2014-02-18 07:56 x
ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

2枚目の写真が まるでSF映画のような
映画のために作った”見捨てられた町”のような
感じがしてしまうんですが








ね。

現実の風景に 俳優たちがノンフィクションで
入ってきてるんですね・・・。

松山ケンイチは ”平清盛”で 大コケだったんですけど
一枚目の写真みると やっぱり いいよなあ。

田中裕子母親役?
いいなあ
おぶわれたいなあ、松山ケンイチになら・・・

って 
何言ってんだか。
正気に戻って 力強くポチッ!!



Commented by Mtonosama at 2014-02-18 10:14
♪すっとこさん

え~っと・・・
確か少し前まで松ケンのことをまつけんサンバのあのお方と
間違えていらしたような(^_-)-

NHK大河ドラマ偉大なり!!
例え、こけよーが、平清盛って誰?っていわれよーが、
もう松ケンをまつけんサンバと間違える方はおられますまい。

そーそー、田中裕子。
あの色っぽいおしんを演じた彼女も
今やほんの少し認知が入ったお母さん役なのであります。

2枚目の写真、看板も街灯も新しいのに、今は誰もいないんです。こわいです。

今日もポチッをありがとうございました。

(風邪をひいてしまいました(-_-;))
Commented by ライスケーキ at 2014-02-18 20:33 x
田中裕子さん お年を重ねましたね。
お母さん と言うよりは
おばあちゃん という感じがしますが・・・。

3年たっても 仮設住宅に暮らしている人が沢山いる。

東京では もう忘れている?!

やっぱりねぇ。 オリンピックも良いけどねぇ。
被災地のこと忘れちゃいけない。

ソチオリンピック 夢中になって観ているけどね。

被災地復興。  原発に頼らないエネルギー確保。

それが出来てから オリンピックだと思うけど。

(暖かくして ゆっくり休んで下さいませ。)




Commented by びなちゃん at 2014-02-18 23:49 x
映画の方は続きをお待ちするとして…

雪の行軍だったのでお疲れになったのですね…暖かくして、ひかちゃんを抱いてお休みください。くま夫様はその後復活されましたか?お大事に。
Commented by Mtonosama at 2014-02-19 09:36
♪ライスケーキさん

「家路」残念ながらベルリン映画祭での受賞なりませんでしたね。
でも、「小さいおうち」のタキちゃんこと黒木華さん、受賞
おめでとう!すごく良かったもの。

田中裕子さんも良かったのにな。
Commented by Mtonosama at 2014-02-19 09:39
♪びなちゃんさん

ありがとうございます。
魔の雪中行軍、疲労困憊です。
くま夫はお蔭さまでもうすっかり良くなりました。
後は新しいメガネを買うのみです。

ひかちゃんはねぇ、私が寝ていると覗きにきて、
そのまま布団の中で一緒に寝ます。
でも、冷たい身体で入ってくるので風邪っぴきにはこたえます(-_-;)
Commented by poirier_AAA at 2014-02-20 01:50
お風邪の具合は如何ですか?雪の中の遠出、大変でしたでしょう。どうぞ大事になさってください。

この2枚目の写真だけでも、十分に雄弁だと思いました。
経済効果とか、あれこれ甘い言葉に耳を奪われている場合じゃないですよね。こういう日常をある日突然奪われるのです。それがどんなに異常で、どんなに非人間的なことか。
考え始めると心臓がキリキリします。
Commented by Mtonosama at 2014-02-20 06:56
♪poirier AAAさん

ありがとうございます。poirier AAAさんと逆で無気力茸でも
食べてしまったみたいにずっと寝たきりです。

2枚目のシーンがとてもとてもショッキングでした。
これって映画の為につくられたセットではなく、現実なんです。

もうこのまま寝たきりでいたい位、無気力になってしまいます。