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殿様の試写室

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ブルージャスミン -2- Blue Jasmine

ブルージャスミン -2-
Blue Jasmine

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Photograph by Jessica Miglio (C)2013 Gravier Productions, Inc.


唐突ではありますが、ディズニーアニメの「眠れる森の美女」のオーロラ姫が好きです。
あのオーロラ姫を実在の女優が演じるとしたら
まさにケイト・ブランシェットこそが適任ではないかと密かに考えておりました。

(なんと「眠れる森の美女」が本当に実写化。日本では7月に公開されるのですって!
ただ主人公はあの怖い魔女の方。アンジェリーナ・ジョリーが魔女マレフィセントを演じます。
そして、アンジーとブラッドの末娘がオーロラ姫の幼少時代を。
16歳になったオーロラ姫を演じるのはエル・ファニング・・・でした)


美しいブロンドに透き通るようなブルーの瞳。
お人形のようでもあるし、お姫さまのようでもある彼女。
超のつく一流ブランドを身につけ、
縦ロールのお姫様ヘアをさりげなくカチューシャ代わりのサングラスで留める――

まあ、なんてゴージャスなんざましょ!

本作では最初の方こそ、オーロラ姫ことケイト・ブランシェットの本領発揮。
それが、次第に・・・
前回、ウディ・アレンは意地悪だ、と決めつけた理由もおわかりいただけると思いますよ。

さあ、どんなお話かといいますと


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ストーリー
サンフランシスコへ向かう国内便のファーストクラス。
エレガントで美しい女性が隣席の老夫人と親しげに会話を交わしている。
女性の名前はジャスミン・フレンチ。NYセレブの花として超リッチな生活を送っていた。
だが、実業家の夫ハルとの結婚生活が破綻し、
すべての資産を失った今は精神安定剤とウォッカが手放せない日々だ。
それなのにファーストクラスに乗り、シャネルを優雅に身につけ、
ヴィトンのスーツケースをいくつもタクシーの運転手に運ばせる彼女。

ジャスミンが身を寄せたのは2人の息子を育てるシングルマザー、ジンジャーのアパート。
外見も性格もまるで異なるジャスミンとジンジャー。
彼女たちは同じ里親のもとで育てられた姉妹である。
ジンジャーは現在の恋人チリを紹介するが、ジャスミンは冷ややかだ。
セレブ気分が抜けきらない彼女が考えるのはなんとかして華やかな表舞台に返り咲くことだけだった。

ところが、そのためのプランもなければ、生活能力も持っていないジャスミン。
ジンジャーの勧めでインテリア・デザイナーを目指し、
インターネットで資格を得ようと考えたがパソコンすら使えない始末。
パソコン教室の受講料を得ようと歯科医院の受付係を始めるが、医師に迫られ、辞めることに。
何ひとつうまくいかず、プライドも傷つけられ、酒量も増えるばかり。

そんなジャスミンに大きな希望の光が射した。
あるパーティでエリート外交官のドワイトと出会ったのだ。
政界への進出も考える彼は洗練され、知的な紳士。
なにより美しくエレガントなジャスミンに強く魅かれている様子。
「インテリア・デザイナーをしていますの。夫は外科医でしたが、心臓発作で亡くなりましたわ。
ええ、子どもはおりませんのよ」と自己紹介をするジャスミン。
実は、別れた夫のハルは浮気と詐欺行為の常習犯でジャスミン自身の通報によって
FBIに逮捕され、ひとり息子のダニーはそれが原因で彼女の許を去っていったのだった――

その後もドワイトとのデートを重ねるジャスミン。輝かしい未来も間もなくその手に?
果たしてジャスミンは人生のどん底から再びセレブへの復帰を果たすことはできるのだろうか……

全てを失っても、身についた生活習慣はなかなか消えてはいかないものです。
問題はそれすら失くしてしまったら、
自分が自分であるためのレゾンデートル、存在理由ってものがなくなってしまうことですわねぇ。
歯科医に迫られても、妹の恋人の下品な友人たちの振る舞いにも、カエルのつらになんとかってやつで、
パソコンをマスターし、地道にインテリア・デザイナーを目指す手も確かにあったでしょう。

それができないジャスミンを、
落ちたマスカラで目の下を真っ黒にし、
高級そうなシルクのブラウスの腋に汗ジミをつくって
鬼気迫る演技をしたケイト・ブランシェト。

彼女はこの役によってまたまた新たな境地へと飛躍したのではないでしょうか。

今回は相変わらずの早口で饒舌なせりふもさして気にならず、
究極のアンハッピーエンドに人生の大きな宿題を与えられたような気分で試写室を後にしました。





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ブルージャスミン
監督・脚本/ウディ・アレン、製作/レッティ・アロンソン、スティーヴン・テネンバウム、エドワード・ウォルソン、撮影/ハビエル・アギーレサロべ、美術/サント・ロカスト、衣装/スージー・ベンジンガー
出演
ケイト・ブランシェット/ジャスミン、アレック・ボールドウィン/ハル、ルイス・C・K/アル、ボビー・カナヴェイル/チリ、アンドリュー・ダイス・クレイ/オーギー、サリー・ホーキンス/ジンジャー、ピーター・サースガード、マイケル・スタールバーグ
5月10日(土)新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
2013年、アメリカ、98分、英語、日本語字幕/石田泰子、提供/KADOKAWA、ロングライド、配給/ロングライド
http://blue-jasmine.jp/

by Mtonosama | 2014-04-29 06:30 | 映画 | Comments(8)
Commented by すっとこ at 2014-04-29 20:47 x
なぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああるほど!

予告編を見て、今年のアカデミー賞主演女優賞を
並み居るほかの女優を押しのけて ケイト・ブランシェット
が獲ったのが わかる気がしました!

きっとこういう女性っているのでしょうね。
特にアメリカでは・・・。

アメリカ暮らしなのにこういう女性にお目にかかる
チャンスのないわたしは、TVや映画で想像するだけ
ですけどもアハハ。

本名ジャネットが平凡だからって自分で名前を
ジャスミンに変えたのですね、彼女。
エキゾチックな名前まで自分の武器にして。

ケイトの演技観たいですのう。
力強くポチッと。
Commented by Mtonosama at 2014-04-30 06:23
♪すっとこさん

すっとこさんが現在お住まいのNYでこういう女性とお知り合
いになったら是非教えてくださいね。

そうなの、そうなの。
名前だってジャスミンに変えちゃったんです。
「花子とアン」の花子のように。
「おらのことは花子とよんでけれ」
「あたくしはAnnのアンではなくてAnneのアンなのですことよ」
(言い回しに若干難あり^_^; 使い慣れない言葉なもので)
なのです。

力強いポチッをありがとうございます。
Commented by ライスケーキ at 2014-04-30 09:47 x
全てを失ったジャスミン。
返り咲くために 頼るのは又男ですか。

う~ん、今のアメリカでも まだそんな意識なんでしょうか。
美貌を磨いて、 幸せは男次第。

アンハッピーエンドらしけど、
さもありなん て思っちゃいました。

Commented by Mtonosama at 2014-04-30 19:33
♪ライスケーキさん

いえね、彼女も努力したんですよ。
でもね、またまた都合の良い男に出会ってしまったんですねぇ。

って、私がジャスミンをかばう必要はないけれど、
気持がわからない訳じゃないもので・・・

アンハッピーエンドを迎えることで何かが変わるかもしれないですが。
Commented by なえ at 2014-05-01 15:44 x
「眠れる森の美女」が映画化されるんですか?私はそれの
バレエが好きです、音楽も素晴らしい。序曲からお伽の夢の
国に入って行く感じですね。

ウッディ・アレンの映画は大して知りませんが、「カイロの紫のバラ」は好きでした。逃げようのない現実や索漠とした人生でも、何か好きなことがあれば、自分の世界を持っていれば、絶望せずに
生きていけるのでは、と思いました。あの時計職人のように誠実に生きていけるような。

ジャスミンさんはアンハッピーエンドでどうなって行くんでしょう?
興味津々~!
Commented by Mtonosama at 2014-05-01 21:02
♪なえさん

バレエの「眠れる森の美女」ですか?素敵ですねぇ♡

「カイロの紫のバラ」、観たけど忘れてしまっていました。
(なんかそういうこと多いです。やばいぞ・・・)
これもミア・ファーロウが主演ですね。ウディと仲の良かっ
た頃でしょうか。GW中にもう一回観てみようかな。
あ、そうそう「バグダッド・カフェ」TSUTAYAにありましたよ♪
Commented by poirier_AAA at 2014-05-02 01:16
これ、観ようかどうしようか、かなり迷ったのです。でも予告編を観るだけでその強烈さがビシバシ伝わって来て、これを観るだけの精神状態にはないな、とあきらめました。

ウッディ・アレンって、人が悪いっていうか、ものすごい意地悪で皮肉屋っていうか、ほんっとに喰えない人だなぁと思います。でも、そういうアクの強い人の映画に出ても染まらないどころか、逆に堂々と自分のための作品にしてしまうケイト・ブランシェットってすごいですよねぇ。ますます目が離せません。
Commented by Mtonosama at 2014-05-02 06:20
♪poirier AAAさん

お帰りなさい♪

確かに、この映画を観るには心の準備がいるかもしれませんね。
それも力加減が難しい・・・
強すぎるとジャスミンなんてセレブ女は許せないし、
弱過ぎると一緒になって落ち込んでしまうから。

ウディ・アレンってほんとに意地悪ですよね。
女優を選ぶ眼は確かかもしれませんが。

ところで、パリではもう本作は終わってしまったんですか。