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殿様の試写室

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罪の手ざわり -1-  天注定

罪の手ざわり -1-
天注定
A Touch Of Sin

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(C)2013 BANDAI VISUAL, BITTERS END, OFFICE KITANO


日中関係がどうであろうと良いものは良いのであります。

「世界」(‘04)。
中国のアミューズメントパークを舞台に、そこで働く若い人々を描いた作品です。
これがジャ・ジャンクー監督を初めて知った作品でした。
その後「長江哀歌」(‘06)を観て、
三峡ダムの水底に沈む街々をこの目に焼きつけられました。
その映像や描写力に中国の若い監督の並々ならぬ力を感じ、
150歳のとのは若さということの力強さを見せつけられ、圧倒されたものです。

そして、若かった監督が更に力をつけて「どうだっ!」とばかりに迫ってきたのが、
本作「罪の手ざわり」です。
発展を続ける中国の片隅で必死に生きる普通の人々を活写してきたジャ・ジャンクー監督でしたが、
今回登場する主人公たちは犯罪者です。
といっても“蛇頭”とかギャングとかが登場するピカレスク映画ではありません。

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中国で実際にあった事件を基に、
急速に発展する国家の片隅に追いやられ、隙間に落ち込み、希望を失い、
罪を犯すに至った人々のドラマを描き出した作品です。

今回は、これまでよりも更に鮮烈さを増した映像と
4人の主人公がそれぞれの人間ドラマを見せるオムニバスでありながら、
巧みに淀みなくつながる構成となっています。

水墨画と瑞々しい色彩。
水滸伝とマカロニウェスタン。
京劇とヨーロッパ映画。

ん?
ま、とにかく、異なる素材を織り込んだタペストリーのような作品であります。


本作は第66回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。
これで監督はベルリン、ヴェネチア、カンヌの世界三大映画祭全てで受賞したことになります。


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ジャ・ジャンクー監督
1970年、中国山西省に生まれる。
18歳の時、山西省の省都・太原の芸術大学に入り、油絵を専攻。同時に小説も執筆。チェン・カイコー監督の「黄色い大地」を観て、映画に関心を持ち、93年に北京電影学院文学系に入学。95年にインディペンデント映画制作グループを組織し、「小山の帰郷」を監督。香港インディペンデント短編映画賞金賞受賞。97年に北京電影学院を卒業。卒業制作として16mmの長編劇映画「一瞬の夢」を監督。これが98年のベルリン国際映画祭フォーラム部門でワールドプレミア上映され、最優秀新人監督賞を受賞。その他プサン国際映画祭、バンクーバー国際映画祭、ナント三大陸映画祭でグランプリを獲得した。

1997年 「小山の帰郷」
香港インディペンデント短編映画&ビデオ賞金賞

1998年 「一瞬の夢」
ベルリン映画祭ヴォルフガング・シュタウテ賞(新人監督賞)受賞、NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)
ベルギー王立映画アカデミーラージュ・ドール賞
プサン国際映画祭ニュー・カレント賞(最優秀作品賞)
バンクーバー国際映画祭ドラゴン&タイガー賞
ナント三大陸映画祭グランプリ、主演女優賞

2000年 「プラットホーム」
ヴェネチア国際映画祭NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)受賞
ナント映画祭、ブエノスアイレス映画祭でグランプリ受賞

2002年 「青の稲妻」 
カンヌ国際映画祭コンペティションで上映
シンガポール映画祭国際批評家連盟特別賞

2004年 「世界」
ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品
ドーヴィル・アジア映画祭脚本賞
ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア映画祭金賞(最優秀作品賞)、撮影賞
ヴェスール映画祭審査員グランプリ

2006年 「長江哀歌」
ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
アジアン・フィルム・アワード最優秀監督賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞外国語作品賞
キネマ旬報ベスト・テン外国映画第1位、監督賞
毎日映画コンクール外国映画ベストワン賞
朝日ベストテン映画祭洋画第1位

        「東」
ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門正式出品
台湾ドキュメンタリー映画祭最優秀アジア・ドキュメンタリー賞

2007年  「無用」
ヴェネチア国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞

2008年  「四川のうた」
ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品

2010年  「海上伝奇」
カンヌ国際映画祭「ある視点」部門

2013年  「罪の手ざわり」
カンヌ国際映画祭脚本賞
トロント映画批評家協会賞 最優秀外国語映画賞
フランス映画批評家協会賞 最優秀外国映画賞
アブダビ映画最最優秀作品賞
台湾金馬奨最優秀音楽賞 最優秀編集賞


ジャ・ジャンクーおそるべし!
監督の紹介だけでこんなにいっぱいになってしまいました。

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さあ、いったいどんなお話でしょう。
続きは次回まで乞うご期待でございます。



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☆5月11日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

罪の手ざわり
監督・脚本/ジャ・ジャンクー、撮影/ユー・リクウァイ、音楽/リン・チャン、プロデューサー/市山尚三、製作総指揮/ジャ・ジャンクー、森昌行、レン・チョンルン、製作/Xstream Pictures、上海電影集団、山西影視集団、バンダイビジュアル、ビターズ・エンド/オフィス北野
出演
チャオ・タオ/シャオユー、チァン・ウー/ダーハイ、ワン・パオチャン/チョウ、ルオ・ランシャン/シャオホイ、チャン・ジャイー/ヨウリャン、リー・モン/リェンロン、ハン・サンミン/サンミン、ワン・ホンウェイ/サウナ客
5月31日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
2013年、中国=日本、129分、配給/ビターズ・エンド、オフィス北野
http://www.bitters.co.jp/tumi/

by Mtonosama | 2014-05-11 06:25 | 映画 | Comments(4)
Commented by ライスケーキ at 2014-05-11 20:54 x
監督、素晴らしい賞を沢山受賞してるんですね。

最近 中国の映画観てないなあ。
ま、TVで観るくらいで 映画自体あまり観てないけど。

殿様の紹介で観た気になってます。

次回 ストーリー紹介 待ってまぁ~す。
Commented by Mtonosama at 2014-05-12 05:41
♪ライスケーキさん

中国の若い監督は良いですね。若いといっても44歳ですから、
立派な中堅ですけどね。
でも、150歳のとのと較べれば若い、若い。
その上、すばらしい才能だと思います。
お薦めです♪
Commented by びなちゃん at 2014-05-12 13:15 x
何とこの週末に上海へ行ってきました。旦那が単身赴任を終えて本帰国決定に。なので、持って帰ってヨシな!荷物をチェック、指示しに。(ってどこまで偉そうな自分でしょう、反省。お疲れ様と感謝の意を少ししてきましたよん)
もうあちらには何度も行ってましたが、都会なので、暮らす分には何の不自由も無く、景気も下降になってきたとはいえ、国民性もあり、とても活気はあります。正直面白いのですが、日本で暮らすのとはまた違った疲れを感じて帰ってきます。
都会の陰には、地方の苦しみ、豊かさの陰には、勿論貧困と、分かりやすい国ではあります。そこに暮らす人々の実話。続きお待ちしています。
裏道、商店街の猫も写真撮ってきました。大事にされていて、手作りの首輪してました。ほっとしました。
Commented by Mtonosama at 2014-05-12 18:08
♪びなちゃんさん

あらま!いいですね。あちらはもう暑かったのでは?

上海でも猫を見ましたか?台湾にはどっさり猫がいますが、
中国にはあまりいませんよね。
以前、天津の動物園に行った時、猫が展示されていて、ここじゃあ
猫は希少動物か、と思いました。
食べちゃう、とかいう話も聞きますし(-_-;)

おつれあいさま、お疲れ様でした。