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殿様の試写室

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みつばちの大地 –2– MORE THAN HONEY

みつばちの大地 –2–
MORE THAN HONEY

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(C)2012 zero one film/allegro film/Thelma Film & Ormenis Film


最近ミツバチが大量に死んだり、いなくなったりする現象が世界中で起きています。
昨年9月、NHK「クローズアップ現代」でも農薬問題とからめて謎のミツバチ大量死が
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3401_all.html
放映されたので、ご存知の方も多いと思います。
国や地域によっても違いますが、
在来種全体の50%から90%までが消滅――
アメリカでは27の州で150万に上るコロニーが消失――
(コロニー<ミツバチの群れ>:ミツバチは「群れ」がひとつの生命体「コロニー」という単位になっています)
これは本作にも出てきますが、アメリカでは「蜂群崩壊症候群」(ほうぐんほうかいしょうこうぐん、
Colony Collapse Disorder、CCD)という名前がつけられています。
ドイツでも全体の25%のコロニーが失われたといいます。

植物の80%はミツバチが受粉していますから、
ミツバチがいなくなったら果物も野菜もなくなってしまいます。

アインシュタインは「地上からミツバチが絶滅すれば人類も4年で滅びる」と言っています。

これは大変なことです。

監督のおじいさんは養蜂をしていました。
そのおじいさんが幼い監督にいつも言っていたのが
「人が口にする食物の1/3は彼らがいなければ存在できない」という言葉。
その言葉が心に残っていた監督は旅に出ました。

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旅は伝統的な養蜂を行う老人が暮らすスイス山岳地帯から始まり、
アメリカ、オーストリア、そして、
ミツバチの大量死がまだ始まっていないオーストラリアで終わります。

ショッキングな映像がいくつかありました。
のどかな蜂の羽音をかき消す農薬散布機の騒音。
蜜を集めるミツバチの丸い身体が薬液の水滴に覆われ、花から落ちる―― 

ジョン・ミラーさんはアメリカ全土を農園から農園へと移動し、
ミツバチを受粉のために働かせて収入を得ています。
農薬散布や長距離移動が蜂に悪いと知りながら、経済効率を優先する養蜂家。
彼が飼育する蜂たちは抗生物質漬けにされ、その蜜にも当然薬物が含まれています。

中国では女性が花粉を集め、袋詰めにしていました。
文革時、毛沢東の号令一下、穀物を荒らす雀が一斉に殺され、
その結果、害虫が異常発生。
害虫を駆除するために大量の殺虫剤が散布され、ミツバチも巻き添えを食いました。
中国の一部の地方では今なおミツバチは存在しません。
女性は彼らに代わって花粉を採取する業者でした。
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予想できなかった訳ではありませんが、
こうやって見せつけられると人間の強欲さと傲慢さには今更ながら呆れかえりました。

が、しかし、ミツバチ救出作戦もないわけではありません。
旅の最終地オーストラリアでは、ミツバチの免疫システムを研究するボリス・ベア教授と
バーバラ・イムホーフ博士が登場します。
名前からおわかりでしょうが、バーバラ・イムホーフ博士は監督の娘さんです。

オーストラリアはミツバチの大量死がまだ始まっていない土地。
この夫婦は野生化したミツバチと飼育された女王蜂を交配した蜂を
太平洋に浮かぶ無人島へ運んでいました。
彼らの望みは未来へと生き延びる能力を持つ種を繁殖させること。
ミツバチと人間の未来を守る大切な研究です。
まるで『ジュラシック・パーク』のようです。 

春の空気を揺らすのどかな蜂の羽音が絶えることがないよう、せつに祈るしかありません。





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☆5月20日に更新しました。いつも応援ありがとうございます☆

みつばちの大地
監督・脚本/マークス・イムホーフ、編集/アンネ・ファビーニ、撮影/ヨーク・イェシェル、アッティラ・ボア、音声/ディーター・マイヤー、音楽/ペーター・シェーラー、ナレーター/ロベルト・フンガー-ビューラー、プロデューサー/トーマス・クーフス、ヘルムート・グラッサー、ピエール・アラン・マイアー、マークス・イムホーフ
出演
フレッド・ヤギー、ジョン・ミラー、ランドルフ・メンツェル教授、ハイドル・ジンガーと娘のライネ、チャン・チャオ・スー、フレッド・テリー、ボリス・ベア教授とバーバラ・イムホーフ博士
5月31日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー
2012年、ドイツ・オーストリア・スイス合作、ドイツ語・英語・中国語、91分、配給/シクロ
日本語版
制作/Passo Passo、翻訳/坂田雅子、字幕/赤松立太、台本/尾崎順子、字幕監修/中村純(玉川大学学術研究所ミツバチ科学研究センター)、みつばこ、イムホーフ監督の声/佐々木梅治

by Mtonosama | 2014-05-20 05:51 | 映画 | Comments(6)
Commented by すっとこ at 2014-05-20 21:11 x
えっええええぇぇぇえええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

ミツバチがいないと地球上の作物の3分の一が
なくなってしまう?

アインシュタインは「ミツバチがいなくなったら人類は
その4年後にいなくなる」と?


そーーーーんなに大切なミツバチとは知りませんでした。
なのにハニーはいつも台所に置いてあります。
きのうもカットフルーツにハニーとレモン汁を混ぜたもの
を食べたところでした。

これは是非観ないといけない映画ですね!
そして食べるならオーストラリア蜂蜜がいいかも、と
おもってしまいました。
ニュージランドの濃い蜂蜜も話題ですね。

ううむ。考えさせられました。ポチッ!!
Commented by Mtonosama at 2014-05-21 05:43
♪すっとこさん

今回、趣味、生活防衛、趣味を含め、ミツバチを飼っていらっしゃった人が多いことに驚きました。
なえさんのおとうさまもそうだし、大学の先輩もそう。
ご親戚が養蜂家でその方が亡くなった時、自分も蜂を飼おうと、養蜂セット一式を譲りうけようと思ったこともあるそうです。

ミツバチとこれまで通り持ちつ持たれつで生きていけたらいいのになぁ。ガーデニング苦手意識を捨て、花咲かばーさんになればハチのためになれるかな♪

今日もポチッをありがとうございます♡
Commented by ライスケーキ at 2014-05-21 13:44 x
わぁ~、ミツバチさん達が大変だ。

私たちの存在も危なくなる、
ますます 大変だ。
ミツバチ救出作戦、成功して欲しいです。

私たちハチミツ沢山いただいていますが、
ミツバチさん達は 何を食べてるのかしら。
ロイヤルゼリーなんて 貴重の物も頂いていますが、
女王蜂さんには ちゃんと足りているのかな。

ハチミツ、ミツバチさん達が苦労して集めたのに
貴重品ですね。
今度からハチミツ、感謝して頂くことにします。
Commented by Mtonosama at 2014-05-21 16:57
♪ライスケーキさん

ミツバチさんたちのためにお花を育ててあげてください。

って、なんでおこちゃま言葉になっているのだ?

花粉もお花の甘い露もみつばちさんには大切な食べ物です。
お庭やベランダに花の咲く木や植物をたっくさん植えましょう♪
Commented by なえ at 2014-05-21 22:17 x
地球は人間のためだけにあるのではないし、人類は
自分の力だけで生き延びてきたのではないぞ~!という
ことがよく分かりました。

利潤追求とエゴが地球を破滅させるかもしれないのは、原発問題
だけではないのですね。あらゆるところに悪影響を及ぼして
いるなんて、恐ろしいです。

ミツバチさんたちは何も人に感謝されようとかリスペクトされたい
とか思って働いているわけではないんですよね。自分の与えられた仕事を実直にやってきたことが人類への貢献になったんですね。これはノーベル賞に値します!

よく覚えてないのですが、父がハチを飼ってたのは、一種ブーム
みたいなもので、近所もやってたらしいです。

訂正です!とらはムカデまでは取りません。「ウチはそこまでゲテモン食いちゃう!」と、とらに叱られました(=_=)訂正とともに
お詫びいたしますm(__)m
Commented by Mtonosama at 2014-05-22 05:35
♪なえさん

冒頭のミツバチさんの画像、きれいですよね。ミツバチってお顔立ちもなかなかなものですね。

この映画を観ててね、中国の女性がニコニコ笑いながら花の世話してるの観て、良いシーンだなって思ってたら、なんとまあ、花粉を集めてるというのがわかってビックリこきましただ。毛沢東さん、とんでもないですねぇ。自然はそんなに単純なものじゃないのに。

アメリカの養蜂家さんも確信犯ですよね。なにも知らずに薬漬けになってるミツバチさんが可哀想です。

近所中でミツバチを飼うのがはやっていたんですか?!すごいですね。

とらさんはムカデは食べなくても闘いますか?ヒカも先日格闘していたので、後を私がひきついで征伐しました。