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殿様の試写室

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パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト-2- The Devil’s Violinist

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト -2-
The Devil’s Violinist

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(C)2013 Summerstorm Entertainment / Dor Film / Construction Film / Bayerischer Rundfunk / Arte. All rights reserved


左手でピッツィカートをはじきつつ、右手で弓をあやつる――
伴奏と演奏を一人でこなす超高度なヴァイオリン奏法。
悪魔に魂を売ったといわれるほど魅力的なパガニーニが演奏するコンサートでは
若い女性たちが次々に失神したとか。

いつの時代の話かと思いますが、今から約200年も前のできごとでございます。
ロックコンサートの様子を思い浮かべてもらえれば納得していただけましょうか。
いつの時代も、どこの国でも、若い女性は感性が鋭いもの。
アーティストが美形であればなおさらでございましょう。

しかし、パガニーニ氏、演奏もお顔も素敵なのですが、
酒と女と博打にはめっぽう弱いのであります。
博打に溺れ、命の糧ともいえるヴァイオリンをとられてしまったことも。

そんな彼の前に突如現れてマネージャーを買って出たのがウルバーニという男なのですが。

さあ、どんなお話が展開するのでしょうか。

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ストーリー
1830年、二コロ・パガニーニのその驚異的な才能は、未だ誰にも認められていなかった。
そんな彼の前にウルバーニと名乗る男が現れ、彼を世界的なヴァイオリニストにすると宣言。
斬新過ぎるパガニーニについていけない聴衆たちを自分の手腕で導いてみせるというのだ。
「代償は?」の問いに「そんなものはない」と応えるウルバーニ。

「悪魔に魂を売り渡した」
「愛人を殺して収監された監獄で弦が1本になったヴァイオリンを弾いていた」
ウルバーニはパガニーニをそんな伝説で飾り立てて、人々の好奇心を駆り立てた。

パガニーニの噂はイギリスにも轟く。
指揮者のジョン・ワトソンは彼のロンドン・デビューを企画。

さて、本国で大成功したパガニーニだが、酒色に溺れ、稼いだ金はギャンブルに注ぎ込む。
ワトソンから渡航費として送られた金も一夜で消えた。
一方、借金を重ねながら彼を待ち続けるワトソン。
ロンドンへ行く気持などさらさら持ちあわせていないパガニーニ・・・
ヨーロッパ制覇の野望に燃えるウルバーニは強硬手段を決行した。
酔いつぶれたパガニーニに薬を飲ませ、無理やりロンドンへ連れていったのだ。

そんなパガニーニをロンドンで待ち受けていたのは女性達の抗議デモだった。
「女たらしの悪魔はイギリスから出ていけ!」とシュプレヒコール。
騒ぎを避けるため、ワトソンはパガニーニを自宅へ招き、
歌手をめざして勉強中の娘シャーロットに世話をさせる。
若く美しいシャーロットにいつものように言い寄るパガニーニ。
だが、シャーロットはきっぱりと彼をはねつけるのだった。

一方コンサートの様子は、というと、チケット代が高く、その席は埋まらない――
困窮するワトソン。そんな彼に救いの手がさしのべられた。
国王からパガニーニへの招待状だ。
王の前での演奏は名誉であるだけでなく、大きな宣伝効果も持つ。
ところがパガニーニは王から演奏料が出ないと聞いて、
このチャンスを蹴ってしまったのだ。

酒に酔い、ロンドンの夜をさまようパガニーニ。
とあるパブで客に絡まれていたところ、タイムズの女性記者エセルの機転で事なきを得る。
そこで奏でられた狂熱の演奏に客たちは大興奮。
急ぎ記事を書くエセル。
翌朝の彼女の記事「不世出の名手パガニーニ」にロンドン市民は興奮し、チケットが売れ始めた。
ワトソンも安堵の息をもらす。
父の姿に安心し、久々に歌の練習を始めるシャーロット。
その珠のような歌声にパガニーニの芸術家としての心が震えた。
彼は彼女のためにアリアを作曲。
シャーロットが歌い、パガニーニが伴奏。
互いの才能に敬意をいだき、二人の芸術家の心が通じ合った……

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いやあ、とにかくパブでの演奏がすごい!
弦がつぎつぎに切れ、最後に残ったG線だけで弾き切ったという伝説を掛け値なしに魅せてもらいました。
悪魔がついているかどうかは別にして、
魔性を感じる程の演奏はぜひ大きなスクリーンで楽しんでいただきたいものです。

魔性といえば究極の凄腕マネージャー・ウルバーニとの出合いと契約は
まさにファウストと悪魔メフィストフェレスとのやりとりを彷彿とさせます。

デイヴィッド・ギャレットあってこその本作でありましょう。

あ、彼の超絶技巧に目も耳も心も奪われ、監督の紹介を忘れていました。
『不滅の恋 ベートーヴェン』(‘94)『クロイツェル・ソナタ 愛と官能の二重奏』(‘08/未)の
バーナード・ロス監督です。

名器ストラディバリと魔性の演奏もさることながら、ファウストを想起させ、
ミック・ジャガーを連想させるパガニーニ。
バーナード・ロス監督の慧眼や、おそるべし。





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☆7月10日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト
監督・脚本・撮影/バーナード・ローズ、製作/ロジリン・へラー、ガブリエル・バッハー、ダニー・クラウス、クリスティアン・アンガーマイヤー、共同製作/ヴェロニカ・フェレ、製作総指揮/デイヴィッド・ギャレット、美術/クリストフ・カンター、衣装/ビルジット・ハッター、編集/フリッタ・ナーラー、音楽/デイヴィッド・ギャレット&フランク・ファン・デル・ハイデン
出演
デイヴィッド・ギャレット/ニコロ・パガニーニ、ジャレッド・ハリス/ウルバーニ、アンドレア・デック/シャーロット・ワトソン、クリスチャン・マッケイ/ジョン・ワトソン、ジョエリー・リチャードソン/エセル・ランガム、ヴェロニカ・フェレ/エリザベス・ウェルス、ヘルムート・バーガー/バーガーシュ卿
7月11日(金)TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
2013年、ドイツ映画、英語、122分、字幕翻訳/古田由紀子、配給/アルバトロス・フィルム、クロックワークス
http://paganini-movie.com/

by Mtonosama | 2014-07-10 07:09 | 映画 | Comments(6)
Commented by すっとこ at 2014-07-10 22:26 x
ひゃぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!

なんとも破天荒な生涯ですのう。
これでは”悪魔と契約した”言われても信じるかも。

彼がこれだけ活躍した背景には
凄腕マネージャーがついていたのですね。

ビートルズもデビュー当時からのマネージャー
ブライアン・エプスタインによってトップの座に駆け上り
彼の死によって 解散への道を駆けおり始めたようだし。

アーティストにとってのマネージャーって
良くも悪くも悪魔そのものかも知れませんね。

この映画、男前と超絶技巧が観たいなぁ。
パガニーニ役のできる人って、そうそういないでしょうから!

ところでシャケで折れた歯の具合はいかがでしょうか?
今日は、お見舞いのポチッ!
Commented by Mtonosama at 2014-07-11 10:03
♪すっとこさん

200年も前のことを描いているのに妙に今っぽい映画なんですよねぇ。

デイヴィッドの超絶技巧は必見です。
NYではもうやってないかなぁ。

折れた奥歯のお見舞い、ありがとうございます。
火曜日に無事、金属をかぶせてもらいました。
なかなか調子良いです。
シャケはね、特別かたくもないし、間違えて骨を噛んだわけでもないんですよ。
でも、以前からお水を飲むと奥歯にしみるなぁって思っていたの。
どうも、その時点で歯にヒビが入っていたようです。
150歳を過ぎるといろいろ不都合なことが起こります。
お見舞いポチリをありがとう!
Commented by ライスケーキ at 2014-07-11 13:16 x
ヴァイオリンでメロディーと伴奏を同時に演奏するですと?
信じられませぬ。

その、超絶技巧だけでも、見てみたい。

デヴィッドさん、パガニーニが乗り移ったようですね。
Commented by Mtonosama at 2014-07-11 14:42
♪ライスケーキさん

これね、演奏観るだけでも絶対価値あり。
すごいですよ♪
Commented by poirier_AAA at 2014-07-11 20:52
かつては演奏者泣かせだった曲も今はわりと普通に聞くチャンスがあるのですけれど、確かに、発表当時はすごいショッキングなことだったんだろうなぁと思います。

いやぁ、パガニーニがこんなスキャンダラスな芸術家肌の人だったなんて、初めて知りました。革命児というか、、、エネルギーがありすぎて持て余していたんじゃないかという感じですよね。
Commented by Mtonosama at 2014-07-12 06:10
♪poirier AAAさん

音楽家の映画って思いもしなかった側面が観られてびっくりしたり
面白かったりですね。シューベルトなんかも大人しそうな顔してる
けど、結構波乱万丈な人生ですものね。

パガニーニってギターにはまった男の子が
「ほら、おれってこんなことだってできるんだぜ」みたいに
得意げにかつ楽しく弾いている感じがして妙にほほえましいです。