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殿様の試写室

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ケープタウン -1- ZULU

ケープタウン -1-
ZULU

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(C)2013 ESKWAD-PATHÉ PRODUCTION-LOBSTER TREE-M6FILMS


ケープタウン。
南アフリカが舞台の映画です。
南アフリカといえばマンデラさんをすぐ思い浮かべますが、
本作は違います。
刑事もの。サスペンス・アクションです。

そして、これまた前回と引き続きフランス作品ですから、
サスペンス・アクションといってもちょっと雰囲気が違いますよ。
アメリカものをすべて否定するわけではもちろんありませんが、
風合いが違うというか、香りが違うというか、
やっぱりフランスね、どこか違うと思った、って感じです

第66回カンヌ国際映画祭のクロージング作品にもなった見応えのある作品。

出演はなんとオーリーことオーランド・ブルーム。
そして、もうひとりはフォレスト・ウィテカーです。

ケープタウン -1-  ZULU_f0165567_6311056.jpg

オーリーですよ。オーリー。
「ロード・オブ・ザ・リング」の金髪さらさらロン毛の王子様役の彼。
素敵でしたよねぇ。
と、きれいなおにいさんに弱いとのです。
そのきれいなオーリーが今回演じるのは
仕事はできるが酒にだらしがなく、妻からも高校生の息子からも見放された刑事という役どころ。
高校生の息子ですって!
さらさらロン毛からは大きくイメージチェンジです。

知らない間に見事な筋肉もできあがっているし・・・
小さかったあの子がこんなに大きくなったのね、というおばちゃんの気分です。

かたやフォレスト・ウィテカー。
本作は、バディものというんでしょうか、オーリーと彼とのコンビが最高です。

フォレスト・ウィテカーは『ラストキング・オブ・スコットランド』(‘06)の
ウガンダ大統領アミン役でアカデミー賞、英国アカデミー賞、映画俳優組合賞、
ゴールデン・グローブ賞などで主演男優賞をとった俳優です。
少しタガが外れたオーリー演ずるブライアン刑事とは違って、
南アフリカという国で黒人から刑事になった沈着冷静な理性派アリ刑事を演じています。

原作はキャリル・フェリー著「Zulu」(‘08)。フランス推理小説大賞を受賞しています。
ズールーとは南アフリカ最大の部族ズールー族のこと。
フォレスト・ウィテカー演じるアリ刑事はこのズールー族出身という設定です。

ズールー族というのは南アフリカ最大の部族。人口は約1200万人。
南アフリカ人の4人に1人がズールー人ということになります。
19世紀、この地が植民地化されたとき、もっとも激しく戦ったのが彼ら。
さらにコーサ族出身のネルソン・マンデラが進めた民主化政策に抵抗したのも彼らでした。

という歴史のお話は本作のストーリーと直接関係はないものの、
日本からはるか遠く離れた南アフリカを舞台にした映画である以上、
知っていて損はありません。

ケープタウン -1-  ZULU_f0165567_6335410.jpg

撮影はすべて南アフリカ、
フォレスト・ウィテカーとオーランド・ブルーム以外は現地スタッフとキャストです。
全編南アフリカで撮影され、初めてスラム街の危険地域にもカメラが入った作品です。

あ、最後になりましたが、監督と脚本はジェローム・サル。
初の南アフリカで、英語による撮影になりました。

あふれる陽光、みなぎる緊迫感。
太陽の光がまぶしすぎるから人を殺した、というせりふをふと思い出し、
「異邦人」の主人公ムルソーになってしまいそうな気分です。

さあ、一体どんなお話でしょうか。
続きは次回までお待ちくださいね。



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☆8月28日に更新しました。いつも応援してくださって本当にありがとうございます☆

ケープタウン
監督/ジェローム・サル、脚本/ジュリアン・ラブノー&ジェローム・サル、原作/キャリル・フェリー著「ZULU」、製作/リシャール・グランビエール、製作総指揮/フレデリック・ドニギアン、撮影/ドゥニ・ルーダン、オリジナル音楽/アレクサンドラ・デスプラ、編集/スタン・コレ、衣装デザイン/レイ・ドネリー
出演
オーランド・ブルーム/ブライアン・エプキン、フォレスト・ウィテカー/アリ、コンラッド・ケンプ/ダン・フレッチャー、インゲ・ベックマン/ルビー、ティナリー・ヴァン・ウィック/クレア、ルガルド・ヴァン・デン・ベルグ/デビア、ランドール・メイジエ、パトリック・リスター/オパーマン、ジョエル・カエンべ/ジーナ、タニア・ファン・グラン/タラ、ダ二―・キーオ/クルーガー、クリスチャン・ベネット/スタン、イマン・アイザックス/ジャネット、ディーン・スレイター/リック
8月30日(土)全国ロードショー
2013年、フランス、英語、107分、提供・配給/クロックワークス
http://capetown-movie.com/

by Mtonosama | 2014-08-28 06:36 | 映画 | Comments(6)
Commented by アイスケーキ at 2014-08-29 12:05 x
南アフリカのことは よく知らないけれど、
ネルソン・マンデラは偉大な人物でした。
「自由への長い道」も素晴らしい映画でしたね。

イメチェン オーリー。
どんな活躍を見せてくれるのでしょうか。

アイスケーキを食べるには、
今日はちょっと涼しいですね。     ボチッ!
Commented by Mtonosama at 2014-08-29 13:46
♪アイスケーキさん

そろそろライスケーキに戻りますか?
でも、この涼しさは続かないんですよね。

南アフリカは親戚の男の子が行ったそうですが、
空港に着いた途端、途方に暮れたと言っていました。

それがどんな感じなのかよくわからないけど、一度行ってみたい気がします。
でも、遠いですよねぇ。

ポチッをありがとうございます。
Commented by すっとこ at 2014-08-31 12:31 x
ふんぎゃぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!

フォレスト・ウィテカー 大好きです!
きっかけは”クライング・ゲーム”でした。

アイルランドIRAの捕虜となったウィテカーは
IRAの見張り役の男といつしか心を通わせる
ようになり こんな不思議な話をするのでした。

”サソリが河を渡りたくてカエルに頼みます。
「イヤだよ。だってあんたおぶったオレの
背中を刺すだろう」
「そんなことするもんか。オレだって溺れちまうから」
「それもそうか。刺さない約束だぜ」
「約束だ」

しかし河の真ん中まで来た時 サソリは尾を振り上げ
カエルを刺してしまうのです。

悲しく沈みながらカエルは問います。
「なぜだよ。おまえまで溺れ死ぬぜ」
「それがオレの・・・本性なのさ」”

It's in my nature...
という言い方を知ったのでした。

ウィテカーに期待のポチッ!
(アイスケーキさんも力強くポチッですね!握手!)
Commented by Mtonosama at 2014-08-31 16:47
♪すっとこさん

すっとこさんもオ―リ―が好きだと思ってたら、
ウ~ン渋い。大人の選択ですね。

さしずめ、私もサソリさんをおんぶして刺されるカエルかなぁ・・・

ウィテカ―・ポチッをありがとう。

彼、すごく良かったですよ。機内で観られますように。
Commented by ヨモギ at 2014-09-08 21:33 x
遅ればせながら。。。。

私はオーリーに引かれてここへ参りました。

金髪サラサラのあの弓の名手とはまったく違ったリアルな役なのですね。
なんだか怖そうなストーリー。  でも、オーリーには会いたい。
フォレスト・ウィティカーさんも、タイトルを思い出せませんが
軍人さんの役で血も凍るような悪人を演じていたのを見たことがありました。
あまりのすごい演技に、「この人の出てく映画はこれから先見たくない」(うますぎて夜うなされそう)っと思って、名前を記憶していたのです。

あいたい人と会いたくない人がいる。。。どうしよう?!と迷っていますが。。。
県内の映画館で上映されるなら、見に行こうと思います(^0^)/
Commented by Mtonosama at 2014-09-09 05:57
♪ヨモギさん

ヨモギさんもオ―リ―がお好きですか?
ずいぶん大人になりました。おばちゃんは嬉しいです。

生オ―リ―を遠目で見たことがありますが、とてもシャイで良い感じの男の子でした。
きれいな男の子っていいですねぇ♡

フォレスト・ウィティカーも良かったです。最初は優等生の黒人警部
と思わせて、実はとても痛い過去を持つ人物なんです。複雑な役
をこなせるのは、やはり皆さんがご推奨するウィテカ―さんならで
はでありましょう。

どうぞ、会いたい人にも会いたくない人にも会ってきてください♪

by Mtonosama