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殿様の試写室

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嗤う分身 -1-  THE DOUBLE

嗤う分身
 -1-

THE DOUBLE

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(C)Channel Four Television Corporation, The British Film Institute, Alcove Double Limited 2013

なんと!ドストエフスキーの作品を映画化したイギリス映画であります。
といっても文芸大作というジャンルの作品ではありません。
これまでも『白痴』(‘51 黒澤明監督)、『白夜』(‘57 ルキノ・ビスコンティ監督)、
『罪と罰』(‘83 アキ・カウリスマキ監督)、『悪霊』(‘83 アンジェイ・ワイダ監督)等
多くの巨匠が映画化してきましたが、いずれも大作。
本作『嗤う分身』の原作「分身(二重人格)」はドストエフスキーの初期の作品で、
発表当初はえらく酷評されたものなのだそうです。

とはいえ、一部のファンの間では熱烈な人気があり、
ベルナルド・ベルトリッチ監督(『ラストエンペラー』)も
初のカラー作品『ベルトリッチの分身』として1968年、27歳の時に映画化しています。
それから45年経って英語圏で初めて映画化されたのが本作『嗤う分身』であります。

小心者で神経症気味の主人公が、
容姿は瓜二つなのですが、
性格はまったく正反対の分身に仕事や生活を奪われていく様子を描いた小説。

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話は変わりますが、とのはロシア文学が苦手です。
あの~、名前が難しくてキャラクターを頭の中におさめきれないのです。
そんなわけでフョードル・ドストエフスキー氏ともあまりおつきあいをしたことがございません。
それにかなり深刻で暗いお方というイメージが強うございましょ?

でも、同じように暗くて不運なお方であるカフカ氏は好きなので、
『KAFKA/ 迷宮の悪夢』(‘91 スティーブン・ソダーバーグ監督)を観たことがあります。
あ、あのカフカがこんな感じで映像化されるのか、
カフカって笑ってもよかったんだ、と目から大きなうろこが一枚剥がれ落ちた映画でした。

なんで、こんなことを思い出したかというと、本作『嗤う分身』もそうだったからです。
あ、もちろん大笑いってわけではありませんけどね。

ベルトリッチ監督についで45年ぶりに「分身(二重人格)」を映画化したのは
リチャード・アイオアディ監督というまだお若い方。


リチャード・アイオアディ監督
1977年生まれ。ノルウェー人の母とナイジェリア人の父を持つ37歳。ロンドン出身のコメディアン、俳優、脚本家、映画監督。ケンブリッジ大学で学び、英国コメディ史に欠かせない歴史と伝統のある演劇クラブ「ケンブリッジ・フットライツ」で座長を務め、その後も英国コメディの登竜門をトップで通過するエリートコメディアン。在学中から舞台の脚本も数多く手掛けている。数々のミュージシャンのPV監督をこなし、2008年にはアークティック・モンキーズのアポロシアターでのライブ映画をリリース。長編映画監督デビューは『サブマリン』(‘10)。本作は監督第2作目である。

コメディアンといってもただのお笑いとは違うみたいですね。
でも、ダークとはいえ笑えるドストエフスキー作品というのは
エリートコメディアンであり、本作では脚本も担当したアイオアディ監督の力、大であります。

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分身ものとしては、最近当試写室でも上映した『複製された男』があります。http://mtonosama.exblog.jp/22526398/ http://mtonosama.exblog.jp/22547701/
これはなんとなく薄気味悪さが漂う映画でしたが、「ジキル博士とハイド氏」といい
分身ものはやはりホラーとまではいかなくても、すこしばかりダークな感じがつきまといます。
だって、自分と同じ顔をして同じ声で話す人間が目の前にいたら、やっぱり気持悪いです。
自分のことは自分が一番よく知っているのに、そいつが自分の前に「あたしゃ、あんたよ」
と他人のような顔で現れたら困っちゃいます。

さあ、本作にはどんな分身が登場するのでしょう。
続きは次回までお待ちくださいませ。



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☆10月18日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

嗤う分身
監督・共同脚本/リチャード・アイオアディ、共同脚本&原案/アヴィ・コリン、原作/フョードル・ドストエフスキー「分身(二重人格)」、製作/ロビン・C・フォックス&アミナ・ダスマル、製作総指揮/マイケル・ケイン、撮影/エリック・アレクサンダー・ウィルソン、美術監督/デヴィッド・クランク、視覚効果/サイモン・ウォーリー
出演
ジェシー・アイゼンバーグ/ジェームズ&サイモン(二役)、ミア・ワシコウスカ/ハナ、ウォーレス・ショーン/パパドプロス、ノア・テイラー/ハリス、ヤスミン・ペイジ/メラニー、キャシー・モリアーティ/キキ、ジェームズ・フォックス/大佐
11月8日(土)シネマライズほかにてロードショー
2013年、イギリス、93分、日本語字幕/種市譲二、配給/エスパース・サロウ、http://waraubunshin-espacesarou.com/

by Mtonosama | 2014-10-18 06:36 | 映画 | Comments(8)
Commented by すっとこ at 2014-10-19 06:08 x
な・な・なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんか!

いったいどーゆー映画なんだか!笑。

“カラマーゾフの兄弟”だったか“静かなるドン”
だったかまるきり忘れちまいましたが

女優のお顔が どアップになったときーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

口ヒゲが ハッキリ見えたのだけは
忘れられましぇん!

中学校の野外教育(だっけ)で 皆でぞろぞろ映画館に
行ったような記憶があるのですが。
覚えてるのは 口ヒゲだけ。

教育ってこんなんで良かったんでしょうか?
疑問は疑問として 今日も力強くポチッ!!
Commented by Mtonosama at 2014-10-19 06:57
♪すっとこさん

中学のとき、映画鑑賞会ってありましたよね。
今もやっているのかな?
とのが初めて行った映画観賞会で観たのは『禁じられた遊び』。
泣いて、泣いて、しゃくりあげ、そして、号泣し、翌日頭が痛くて
困りました。二日酔いならぬ二日泣き状態。

そういえば、小学校の時も学校の講堂で映画鑑賞したかなぁ。

口ひげ女優さんの映画は記憶にないけれど、もうちょっと大きくな
って観た『苦い米』の腋毛には驚きました。

幼い女子生徒には毛の記憶は鮮烈ですな^_^;

今日も力強いポチッをありがとうございます。
Commented by なえ at 2014-10-19 18:51 x
こういう話って、案外あるような。影に本体が乗っ取られるとか?
え?何で読んだのか?案外マンガやったかも(^_^;)。

ロシアの名前って舌噛みまくりですねえ。それにアレイクセイの
愛称がアリョーシャでミハイルの愛称がミーシャでとか
何でそーなんの?と、よー分かりまへん。

「小さいおうち」見ました~!さくらさんやミツオとかなじみの顔
が出て来て、ちょっとそがれる部分もありますが、しみじみよかったです!小説よりかなり踏み込んで描いてますね。「小さいおうち」の中の幸せしか見てないと、とんでもないことに。今日本が
「小さいおうち」になってるような(・。・;。
Commented by Mtonosama at 2014-10-19 20:14
♪なえさん

分身ものって案外多いんですよね。
でも、やっぱ、自分とおんなじ顔の人がいたら自分を乗っ取られた
みたいな感じでちょっとイヤかも。

ロシアの名前はイワンまでならわかるけど、あとはご容赦願いま
す、です。

『小さいおうち』、常連さんがいっぱい登場しますよね。
山田ファミリーに義理だてしてるって感じもしちゃいます。

そうですねぇ。日本が『小さいおうち』化してますよねぇ。
我らおばさん(あ、おばさんはわたしだけ?)、頑張らなくちゃいけません(^^ゞ
Commented by ライスケーキ at 2014-10-19 21:59 x
「二重人格もの」というと、
俳優さん 一人二役。
キャラクターを演じ分ける 
俳優さんの演技を見るのが 楽しみ。

笑えるドストエフスキー作品。
これも 楽しみですね。

次回 ストーリー紹介。  期待してま~す。

Commented by Mtonosama at 2014-10-20 06:33
♪ライスケーキさん

一人で全く違う性格を演じ分けるって大変ですよね。
俳優の資質を問われることになる?

ファッションを変えるってのも手だろうけど、本作のジェシーとサイ
モンは洋服も同じだし。
ジェシー・アイゼンバーグ君、苦労したんでしょうね。
Commented by kogarinta at 2014-10-30 12:43
こんにちは。
この作品は、去年の東京国際映画祭で鑑賞したのですが、正直、並いる強豪コンペ作品に比較すると退屈な感じは否めませんでした。
世界観は不可思議ですごく良かったのですが。
TBさせていただきます。
Commented by Mtonosama at 2014-10-30 17:08
♪kogarintaさん

TBありがとうございます。
こういう昔っぽくて薄気味悪い感じ、案外スキです。