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殿様の試写室

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紙の月 -1-

紙の月
-1-

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©「紙の月」製作委員会


文庫本で「紙の月」を読み終えたところに、映画『紙の月』の試写状が届きました。
角田光代作。第25回柴田練三郎賞受賞作品です。
銀行のお金を横領する女性の話で、
主人公にまつわる友人たちの証言によって、
彼女の人となりとその犯罪に至る過程を重層的につみあげていくという内容でした。

本の帯に宮沢りえが載っていたので、
主人公の横領犯・梨花は宮沢りえ的美人なのだなと想像しながら読んでしまいました。
(う~ん、本を読む段階からキャスティングを脳内に刷り込むのっていいのだろうか)

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普通の主婦だった梅澤梨花がたまプラーザの銀行の契約社員になり、
その丁寧な営業と清楚な美しさから顧客たちのお気に入りになっていきます。
そりゃ、宮沢りえのように親切で優しくきれいな営業ウーマンが来たら、
お金持のお年寄りはどんどん預金するでしょう。

角田光代さんといえば「八日目の蝉」も映画化されました。
『八日目の蝉』(‘11)
http://mtonosama.exblog.jp/15856973/ http://mtonosama.exblog.jp/15872227/
これも心に残る映画でした。
そのときの監督が吉田大八さんですが、彼は本作でもメガホンをとっています。


吉田大八監督
1963年鹿児島県生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、CM制作会社でディレクター。
07年、カンヌ国際映画祭批評家週間正式招待作品『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で
映画監督デビュー。
その後『クヒオ大佐』(‘09)や『パーマネント野ばら』(‘10)を監督。
http://mtonosama.exblog.jp/13515643/ http://mtonosama.exblog.jp/13544080/ 
4作目『桐島、部活辞めるってよ』(‘12)で第36回日本アカデミー賞最優秀監督賞をはじめ数多くの賞を受賞。
http://mtonosama.exblog.jp/17843483/ http://mtonosama.exblog.jp/17853290/
 

角田光代&吉田大八。最近の邦画界の最強コンビであります。
加えて、今回は宮沢りえですからね。
これはもう小説を読んだ方もそうでない方も一度映画館にいらして損はありません。

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小説では梨花がタイの雑踏をさまよう場面から始まります。
身体にまとわりつくような暑気と湿気。
梨花の不安感が伝わってきます。
一転。
ミッションスクール時代の同級生の証言。
梨花の結婚生活、たまプラーザでの銀行勤務。
そして、大学生の恋人との出会い。
営業先からの帰途、立ち寄ったデパートでの買い物。営業かばんの中の現金・・・

語り手が変わり、場面が移るごとに緊張感が増して、
何度、「ああ梨花さん、止めようよ」と本を閉じたことか。

現在、銀行業務はオンライン化され、
梨花がおこなったような犯罪は起こりえないといいますが。
時代は1994年。バブルが崩壊した20年前のお話です。

<魔がさす>
「この小説を5文字以内で要約せよ」と試験に出てきたら、こう答えるのでしょうが、
小説も映画ももっといろいろ語りかけてきました。

さあ、いったいどんなお話なのでしょう。
続きは次回までお待ちくださいませ。



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☆11月8日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆

紙の月
監督/吉田大八、脚本/早船歌江子、撮影/シグママコト、プロデューサー/池田史嗣、石田聡子、明石直弓
出演
宮沢りえ/梅澤梨花、田辺誠一/梅澤正文、池松壮亮/平林光太、小林聡美/隅より子、大島優子/相川恵子、近藤芳正/井上次長、石橋蓮司/平林孝三、中原ひとみ/名護たまえ、佐々木勝彦/小山内等、天光眞弓/小山内光子、平祐奈/14歳の梨花
11月15日(土)全国ロードショー

by Mtonosama | 2014-11-08 06:45 | 映画 | Comments(10)
Commented by ライスケーキ at 2014-11-08 09:55 x
「紙の月」 「ペイパー・ムーン」
こんな歌がありましたね。 好きな歌でした。
どんな意味なんだとうと ずっと思っていました。

テレビも同じようなシチュエーションのドラマやっていましたね。
結構面白かった。
この映画と同じ原作なんでしょうか。

次回ストーリー紹介で 同じストーリーだったら
原作同じということになるけど、
TVドラマ化の後に 映画上映するんですね。
Commented by すっとこ at 2014-11-08 12:12 x
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

これ、TVのを観ちゃいました!
原田知世ので・・・・。

とっても良かったんです。
だから

宮沢りえ というのに うっすら違和感あるんです。

困ったもんだけど、
力強くポチッ!
Commented by Mtonosama at 2014-11-08 16:23
♪ライスケーキさん

紙の月、この映画でもなかなか象徴的に使われていました。
テレビが先で映画が後、というのは同じく角田作品の「八日目の蝉」がそうでした。

本作もそうですね。
Commented by Mtonosama at 2014-11-08 16:27
♪すっとこさん

わたしはテレビの方は観ていないので、原作と映画版で楽しませていただきました。りえちゃんはなかなか良かったですよ。
彼女ももう40代。だから、美人でも顎のラインとか歳相応に崩れていて、そこがまたリアルでした。原作には出てこない小林聡美演じる銀行のお局さまも目の下のたるみとか超リアルでうまいなぁって思いました。

今日も力強いポチッをありがとうございました。
Commented by なえ at 2014-11-08 19:12 x
伊右衛門で見慣れていたので、ほえ~、こんなに変わる
のかーとびっくり。役者は化けますねえ。

銀行の横領といえばウン十年前の滋賀銀事件。地元なので
よけいひええ~どしたわ。当時で9億円だっせ、9億円!
事実は小説よりも奇なり、でありました。

「八日目の蝉」のついでに「ブラック・スワン」を覗いて
バレエ好きなので、これレンタルで借りよっと。

て、今回の映画から脱線ばっかりやん<(_ _)>
Commented by Mtonosama at 2014-11-08 20:13
♪なえさん

滋賀ですか!?
100年位前に行ったことあります。井伊直弼も有名だけど、やっぱりあの女性知事で有名ですよね。でも、地元の人にとってはどんな知事だったんでしょう。

『ブラックスワン』ね、私もバレエ好きなんだけど(なんせ幼児の頃一ヶ月だけ習ってたことがあるもので^_^;)、これについてはあんまり好きくない。だって、主役がバレエ習ってたとかで吹き替えなしでバレエシーンも撮影してるけど、全然ひどいんです。彼女がガンバリ屋さんなのはわかるけど、やはりバレエシーンだけはほんまもんが見たかったなぁ。

しかし、9億円って額はすごい!その昔3億円事件の時もびっくりしたけど、9億円ははんぱないです。
Commented by なえ at 2014-11-09 23:48 x
え~、書き方が悪くて、誤解を招いたかも?地元と
言ったのは、銀行名は「滋賀」でも事件が起こったのは
京都にある「支店」だったのです。犯人(と言うより
被害者と言いたくなりますが)も京都人です。

あ~、ちと危惧はあったのですがやっぱりそーでっか?
いくらバレエ習ってたと言ってもシロートでは、そら
見られまへん(>_<)ほな見るのや~めた!
Commented by Mtonosama at 2014-11-10 07:05
♪なえさん

あ、すいませ~ん。額の多さゆえ、かすかに記憶があるのですが、去るもの日々に疎し。
次から次へといろいろ事件が起こりますもんね。

バレエもので好きなのは、イギリス映画の炭鉱労働者の息子のやつ。あれ、大好き♪
え?だったらタイトル書けって?
寄る歳なみのせいでいきなり言葉が出てこなくなるんです。
やばいなぁ^_^;
Commented by なえ at 2014-11-10 10:47 x
「リトル・ダンサー」でしょ!私も大好き♪
よかったよねえ!初め女々しいと反対していた
お父さんが「スト破り」をやってでも、その子の
ために資金を作ろうとしてしまう。「スト破り」を
なじる長男の前で「あの子には未来がある」と
言って男泣きに泣くところは、いつ見てももらい
泣きしてしまいます(;_;)

最後みにくいあひるの子は美しい白鳥になって、あの
アダム・クーパーが男の「白鳥の湖」を踊る所で
終わりましたね。また見たくなった~!
Commented by Mtonosama at 2014-11-10 11:23
♪なえさん

そうそう、コメント書き終えてから思い出した^_^;

あのアダム・クーパーが舞台袖から飛び出していくシーンは
今でも鳥肌が立つほどすごいと思う。
あれにかぶれて、アダム・スミスの「白鳥の湖」観に行きました♪