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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

自由が丘で -2-

自由が丘で
-2-

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©2014 Jeonwonsa Film Co.All Rights Reserved.

韓国にはまだ行ったことはありませんが、
きれいな格子の調度類や扉、陽の当たる縁側など
日本と相通じながらも少し趣の違う韓国の古い家には憧れを感じていました。
映画の舞台はそんな街並みが今も残るソウルの北村というところ。

日本から恋人に会いにやってきたモリという青年がこの街を歩き、恋人を訊ね歩き、
それほど劇的ではないけれどいろいろな人に出会い、
またまた恋人を訊ねて歩くというお話。

トランプをシャッフルするようなひとひねりが観客の頭を惑わします。
ハートのクィーンの次がハートのキングとは限りません。
今日の次の日が明日とは限りません。

路地を歩き、カフェ自由が丘でお茶を楽しみ、
いけないと知りつつ恋人以外の女性と関係を持つ主人公モリ。

観客は見知らぬ土地を主人公と共にさまよいつつ、
監督の用いる魔術によって不思議な感覚に落ち込んでいったりもします。


順序は絶対。時間は確実。
そんな常識が少しづつずれていきますよ。
まずはともかく映画を観てみましょうか。


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ストーリー
2年前モリとクォンは同じ語学学校に勤める同僚、そして、恋人。
モリはクォンに求婚したが、身体を悪くしていた彼女は悩んだ末に断ったのだった。
その後、モリはすぐに日本に帰国。
2年経ってまた彼女に会おうとソウルを訪れた。
彼女の部屋に近いゲストハウスに宿をとり、クォンを探すモリ。だが、彼女はいない。

その日、彼女の留守を知ったモリはカフェ自由が丘へ。
そこには親切な女性オーナーのヨンソンがいた。

クォンは以前勤めていた語学学校でモリからの分厚い手紙を受け取っていた。
熱い思いを綿々と綴ったその手紙を階段で読んでいたクォンはめまいを起こし、
手紙は階段に舞う。
慌てて拾い集めるがその順序はバラバラに。そして、1枚拾い忘れてしまう。
カフェ自由が丘に寄り、手紙の続きを読み始めるクォン。
バラバラに拾った順番のまま……

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映画もまたバラバラな順序の手紙のように
時間の制約はないかのごとく、自由に展開します。

とまどいを覚えつつもバラバラ感に身を任せる心地良さ。
いや心地良くはないか。
でも、自由だなぁ、こんなのあり?とスクリーンをみつめていました。

この感覚は観客だけではなく、俳優・加瀬亮も感じていました。
「撮影自体はモリがソウルに着いた日から帰国まで順番に撮っていったので、
時空列がバラバラになった完成作品を観たときは自分の予想と全く違っていてかなり驚きました」

考えようによっては観客よりもその驚きは大きかったかもしれませんね。

時間すら手玉にとったホン・サンス監督の映画作り。
“韓国のゴダール”と称されるのもうなづけます。
キム・ギドク監督が好きだったけれど、
またまた興味のある監督さんが現れてしまいました。





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☆11月27日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます♪

自由が丘で
監督・脚本/ホン・サンス、撮影/パク・ホンニョル、編集/ハム・ソンウォン
出演
加瀬亮/モリ、ソ・ヨンファ/クォン、ムン・ソリ/ヨンソン、キム・ウィソン/サンウォン、ヨン・ヨジュン/ゲストハウスの女主人、イ・ミヌ/グァンヒョン、チョン・ウンチェ/家出娘
12月13日(土)シネマート新宿ほかにて全国順次ロードショー
2014年、67分、韓国、カラー、日本語字幕/大西公子、提供/ビタ―ズ・エンド、サードストリート、配給/ビタ―ズ・エンド
http://www.bitters.co.jp/jiyugaoka/

by Mtonosama | 2014-11-27 06:49 | 映画 | Comments(8)
Commented by ライスケーキ at 2014-11-27 21:03 x
時間が行ったり来たり・・・。
「今日の次の日が明日とは限らない」ですか・・・。

なかなか 面白そうな作品ですね。
韓国にも魅力的な監督さん いらっしゃるんですね。

体調良くなって 又試写会行けたようで、なにより。
次回 作品も楽しみにしてます。
Commented by すっとこ at 2014-11-28 00:10 x
なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんですと!

時系列で撮ったフィルムを役者にも知らせず
シャッフルして編集しちまった、ですと!

うっわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ。

加瀬クン驚いたでしょうね!
監督、してやったり、でしょうね!

こういう映画、観たいなぁ。
裏切り、のある映画ですよね。

殿様、おからだもう本復されました?
引き続きお大事に。
力強くポチッとさせて頂きます。
Commented by Mtonosama at 2014-11-28 14:45
♪ライスケーキさん

ありがとうございます。昨日久々に試写を見ることができました。
殿様の試写室といいながら試写室に行ってなかったなんて最悪ですよね。

でも、やっぱり疲れました。150歳で38.5度の発熱はききますわ~^_^;
Commented by Mtonosama at 2014-11-28 14:48
♪すっとこさん

疲れた頭と体には素直な優しい映画がいいなぁ、と今つくづく思っています。

でも、韓国って一度行ってみたいなぁ。

お見舞いの言葉と力強いポチッをありがとうございます。
抗生物質と同じくらい効果がありますわ。
Commented by なえ at 2014-11-28 18:09 x
時間順序がバラバラとは!まるでデタラメな貼り方の
アルバムみたいな?でも時間と決まった仕事に追われて
いる生活していると、何とも言えない開放感を味わえる
ような~。

シアンクレール!あれは旧立命館大学の近くにありました。
私は行ったことないけど(京都の田舎モン)、立命に行ってた友達は、そこで「思案に暮れる」んだ、としょうもないこと
ゆうとりました。

哲学の道は、シーズンには観光客であふれかえるはごった
返るはで、哲学なんかできるか!道、になってるようです。

殿様、ぜひ京都においでませ!て京都弁ちゃうやろ!
今は亡きシアンクレール跡地に立ち昔日を偲び、不哲学
の道を歩きませう(*^。^*)

Commented by Mtonosama at 2014-11-28 20:17
♪なえさん

立命館の近くですか。
シアンクレール→「思案にくれる」だと思っていました。
絶対そうですよね。

哲学なんかできるか!道ですか。
そして、シアンクレールはもうないんですか。
ショック!

京都、行きたいなぁ。行ったら案内してくださいまし<(_ _)>
Commented by びなちゃん at 2014-11-29 21:57 x
くまさん、お医者さんの薬で快復されてようござんした!
映画も、辛い時には観るものを選ばないと…ですね
私は久しぶりに先週映画を。すみません。くまさんが紹介されたのじゃなくて。一日で、”美女と野獣””小野寺の姉、小野寺の弟”を梯子、おけつが痛くなりました。次の日には、”アルゲリッチ”中高年多し。
行きたい所へ行けない時は、映画で行った気になり、そして皆さんのコメントでも、行ってみたいところに行った気に。行くところが増えると言う美味しいブログですね!
なえさんのコメントが可笑しいです~
Commented by との at 2014-11-30 06:58 x
♪びなちゃんさん

お医者さんの薬と時間の経過でさしもの病も去っていきました。
とはいえ、いまだ口唇ヘルペスとガラガラ声と鼻のかみ過ぎによる鼻翼の傷が残っています。この傷に関しては「ひかちゃんにやられたの?」と皆が訊きます。
ひかちゃんはそれほど悪い子じゃないんですけどね。せいぜい夜中に足をかじりにくるくらいで。

アルゲリッチは中高年ばかりですか。そうでしょうね(ー_ー)!!