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殿様の試写室

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ジミー、野を駆ける伝説 -1- Jimmy’s Hall

ジミー、野を駆ける伝説
-1-
Jimmy’s Hall


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(C)Sixteen Jimmy Limited, Why Not Productions, Wild Bunch, Element Pictures, France 2 Cinema,Channel Four Television Corporation, the British Film Institute and Bord Scannan na hEireann/the Irish Film Board 2014


ケン・ローチ監督作品です。
『天使の分け前』(‘12)でホンワカニンマリさせてくれてから2年。
新作『ジミー、野を駆ける伝説』が堂々の登場です。
2006年カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した『麦の穂を揺らす風』に続き、
またもやアイルランドをテーマにした作品。

『麦の穂をゆらす風』を観たときも「どうして今アイルランド?」と思いましたが、
今回もまた何故?

ケン・ローチ監督ってアイルランド出身?
そういうわけでもないんですよねぇ。
社会派監督でもあるし、
時代の動きをリアルタイムにしっかりキャッチなさる方という印象があるので、
以前ほど北アイルランドの問題を耳にしない昨今またどうしてアイルランドなの?
という疑問がつきまといます。

あらためてケン・ローチ監督の経歴を見てみますと、


ケン・ローチ
1936年6月17日、イングランド中部・ウォリックシャー州生まれ。電気工の父と仕立て屋の母を両親に持つ。高校卒業後に2年間の兵役についた後、オックスフォード大学に進学。法律を学ぶ。卒業後、劇団の演出補佐を経て、63年にBBCテレビの演出訓練生となり、翌年演出デビュー。67年『夜空に星のあるように』で長編映画監督デビュー。2作目『ケス』でカルロヴィヴァリ映画祭グランプリを受賞。その後、ほとんどの作品が世界三大映画祭などで高い評価を受けている。
カンヌ国際映画祭では『麦の穂をゆらす風』がパルムドールを獲得。『Black Jack』『リフ・ラフ』『大地と自由』が国際批評家連盟賞を受賞。審査員賞を『ブラック・アジェンダ/隠された真相』『レイニングストーン』『天使の分け前』が受賞している。

なぜアイルランドか、と問う前に、
アイルランドのことを詳しく知らないということに気づきました。

アイルランドというと、
レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットのあまりにも有名な『タイタニック』。
レオさまはアイルランドからNYへ仕事を求めて乗船したという役回りでしたものね。

そうそう。『アルバート氏の人生』という秀作もあります。
http://mtonosama.exblog.jp/18316465/ http://mtonosama.exblog.jp/18325322/
19世紀のアイルランド・ダブリンでホテルマンとして一生を送った貧しい女性の物語。
1840年代のジャガイモ飢饉のため100万人もの人が生活の糧を求めて海外へ出ていった時代が背景です。

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本作は1932年に国を分断した内戦が終結してから10年後のアイルランドの田舎町が舞台です。
え?内戦とか、ようわからんのですが。

国際法上はイギリス統治下にとどまることに不満を持つナショナリストは1919年から1921年までアイルランド独立戦争(英愛戦争)を起こし、アイルランド駐留英軍に対してゲリラ攻撃を行った。1921年にアイルランド側代表、イギリス政府は休戦に同意し、12月には英愛条約が調印された。これらの交渉にあたったのは独立戦争の英雄であるアーサー・グリフィスとマイケル・コリンズなど。条約により南アイルランドにイギリス連邦下のアイルランド自由国が成立したが、アルスター地方の内6州は北アイルランドとしてイギリスの直接統治下にとどまることになった。現在も続く北アイルランドの帰属問題はこの条約に始まっている。

アイルランドを分断することになった条約が批准されると、アイルランド国内のナショナリストたちは条約賛成派と条約反対派に二分された。1922年から1923年にかけて両者の間にはアイルランド内戦が発生し多くの犠牲者を出した。この民族主義者間の分断は現在のアイルランドの政治にも影響を与えており、保守派はフィアナ・フォイル(共和党)とフィナ・ゲール(統一アイルランド党)に分裂している。しかし経済恐慌によりヨーロッパの多くの国で政治的な混乱が発生した際にもアイルランド自由国では民主主義が揺らぐことはなかった。内戦で多くの同胞を失ったエイモン・デ・ヴァレラの率いるフィオナ・フォイルは1932年の総選挙に勝利し政権を握った。このころのアイルランドは国家破産こそ免れたものの失業率と移民数は高い水準を維持していた。一方カトリック教会は政府、社会に対し影響力を保持し続けた。
(Wikipediaより)

とまあアイルランドの当時の状況をざっと頭に入れて(って、あまりにもザツで恐縮ですが)、
ケン・ローチ監督渾身の本作、
素朴で、且、偉大な農民そして自由人であるジミー・グラルトンの生涯に目を向けてみましょう。



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☆12月10日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

ジミー、野を駆ける伝説
監督/ケン・ローチ、製作/レベッカ・オブライエン、脚本/ポール・ラヴァティ、製作総指揮/パスカル・コシュトゥー、グレゴワール・ソーラ、ヴァンサン・マラヴァル、アンドリュー・ロウ、エド・ギニー、撮影監督/ロビー・ライアン
出演
バリー・ウォード/ジミー、フランシス・マギー/モシー、アイリーン・ヘンリー/アリス、シモーヌ・カービー/ウーナ、ステラ・マクガール/ステラ、ソーチャ・フォックス/モリー、マーティン・ルーシー/デジー、マイケル・マーフィー/トミー、シェーン・オブライエン/フィン、デニース・ガフ/テス、ジム・ノートン/シェリダン神父、アシュリン・フランシオーシ/マリー・オキーフ、ショーン・T・オーマリー/ジャーナリスト、カール・ギアリー/ショーン、ブライアン・F・オバーン/デニス・オキーフ、コナー・マクダーモットロー/ドハティ、シーマス・ヒューズ/ルアリ、アンドリュー・スコット/シーマス神父、マイケル・シェリダン、レベッカ・オマラ/オキーフ夫人、ダイアン・パークス/モシーの妻
2015年1月17日(土)新宿ピカデリー&ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
2014年、イギリス=アイルランド=フランス、109分、日本語字幕/太田直子、配給/ロングライド
http://www.jimmy-densetsu.jp/

by Mtonosama | 2014-12-10 07:12 | 映画 | Comments(8)
Commented by びなちゃん at 2014-12-10 14:31 x
アイルランド!くま様のお陰で、”天使の分け前”も”アルバート氏の…”も観ました。良かったな~

この映画は、暗い、重いですか?ヘタれな私は、映画に、ほんわかものや、ハッピーエンドなストーリーを求めてしまうのです。
続きに期待してポチッ
Commented by Mtonosama at 2014-12-10 19:32
♪びなちゃんさん

『アルバート氏の人生』、ホントしみじみと良かったですよねぇ。

本作ですが、重いかなぁ。ジミー役の俳優さんの持ち味もあると思うのですが、暗い感じはしなかったです。『目撃者』や『男と女』にも通じる忍ぶ愛が印象的でした♡

ポチッをありがとうございます。
Commented by ライスケーキ at 2014-12-11 20:30 x
ケン・ローチ監督登場。
私の好きな監督さんです。

内戦終結10年後が舞台ですか。
ますます興味津々。

アイルランドを舞台にした映画 結構ありますが、
最近は観ていないなぁ。

閉館の危機にあった 横浜シネマリンが復活したそうですが、こんな作品も上映して欲しいです。

ボチッ!
Commented by Mtonosama at 2014-12-12 06:19
♪ライスケーキさん

映画館復活!うれしいニュースですね。

この映画、20世紀のできごとなのに大昔のような感じ。
祖父母の時代の話なんですね。みんな闘ってきたんだなぁ、と感無量であります。

ポチッをありがとうございます。
Commented by すっとこ at 2014-12-12 13:13 x
うぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

アイルランドだーーーーーーーー!

”天使の分け前、良かったです!
殿様試写室で知らなかったら 絶対観なかった映画でした。
感謝感謝感謝。

アイルランドは”コーク”空港から入ったことがありました。
”バリマルー”というオーベルジュは 我が人生のベスト・レストランです。

いつかチャンスあったら又行きたいアイルランド。
いったいどういうストーリーなのか、ケン・ローチ監督!

期待を胸に力強くポチッ!
Commented by なえ at 2014-12-12 15:45 x
アイルランド人て、かなりアメリカに移民してましたね。
ケネディ家もアイルランド出身でしたよね。

10年ほど前だったか、たまたま知り合ったアイルランドの
人が、昔は一家の稼ぎ手は一人と決められていたと。職が
ないので、一家で夫婦や親子で同時に働くことはできなかった
そう。それほど経済的に厳しかったんですね。

アイルランド民謡ていいですよね。「庭の千草」とか
「ダニー・ボーイ」とか。でも最近のお子たちは、こんなん
知らんのかなあ(゜o゜)
Commented by Mtonosama at 2014-12-12 16:02
♪すっとこさん

ええなぁ。アイルランドもいらしたんですね。
わても一回行ってアイリッシュ・ウィスキーを飲みとうおす。

『天使の分け前』も良かったですね。あの利き酒の天才の俳優
が妙にまじめくさくて良い味出してました。ウィスキーが飲みたくなった^_^;

今日もポチッをありがとうございました。
Commented by Mtonosama at 2014-12-12 16:10
♪なえさん

アイルランドの子守唄を父がよく歌ってました。
それほど子ども想いの父親とは思えないから、
あのメロディとトゥラル~ラ ルラ~ トゥラルラル~という
歌詞(?)が覚えやすかったんだろうな。

一家の稼ぎ手が一人ですか・・・
だからみんな移民として国を出ていったんですね。

アメリカに行ったアイルランド人は消防夫や警察官になった人が多いというのをどこかで聞いたことがあるような。アイルランドのイメージって真面目で哀愁漂うって感じです。行きたいなぁ。