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殿様の試写室

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パレードへようこそ -1- Pride


パレードへようこそ
-1-
Pride

パレードへようこそ -1- Pride_f0165567_6562669.jpg


(C)PATHE PRODUCTIONS LIMITED. BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE 2014. ALL RIGHTS RESERVED.


世の中には意外な組み合わせってありますよね。
トーストに小倉あん。
フォアグラと大根。
いちごにチョコレート。
食べ物しか出ていませんが、もっとある筈。
思いついたら教えてください。

本作もそうです。
炭坑組合とゲイのグループ。
これっていちごにチョコレートまぶしたチョコフォンデュより、
バタートーストにあんこをのっけて食べる名古屋式モーニングサービスより、
もっと意外で思いつかない組合せだと思いませんか?

さらにドタバタコメディでもなんでもなく、実話というから、驚きます。
リアルな世界って許容性が高いですね。

英国。
時代は80年代サッチャー政権下。
そして、炭坑労働者のスト――
とくれば、そうです。
あの名作「リトル・ダンサー」(‘00スティーヴン・ダルドリー監督)や
「ブラス!」(‘96マーク・ハーマン監督)の舞台じゃあありませんか。

1984年。サッチャー政権下のイギリス。
鉄の女マーガレット・サッチャー首相はゲイたちを毛嫌いしていました。
伝統的なイギリス社会の秩序と価値観が失われるという理由で。

サッチャー首相は労働組合も潰しにかかっていました。
イギリスを立て直すためには、国や組合に依存しない強い個人が必要だからというのです。
なかでも、組合最大規模の炭坑労働者組合。
これはなにがなんでも潰さなくては。

ゲイたちはサッチャーに猛反発。
その中に自分たち同様、政府から迫害されている炭坑労働者のストライキに
強く共感した若者がいました。
それがこの映画の主人公です。

パレードへようこそ -1- Pride_f0165567_658890.jpg

彼、労働者とその家族を支援するため仲間たちに声をかけ募金活動を始めたんですね。
でも、集まったお金を寄付しようと炭坑労働組合に電話をするのですが、
無視されてしまいます。
なぜ?
ゲイだったからです。
電話でLGSM(炭坑夫支援レズ&ゲイ会)と名乗るだけで断られてしまいます。

ウエールズで同性愛禁止法が改定されたのは1967年のことですが、
80年代は、ゲイが今よりずっと偏見を持たれていた時代。
しかし、そんなウエールズも昨年2014年3月には同性婚が合法化されましたが。

1984年だと
ウエールズの炭鉱労働者は
「男同士が愛し合う?えーっ、冗談じゃないぜ。
女同士でどうやってヤルっていうんだ。ケッ!」ですし、
ロンドンからやってきたゲイたちはファッションもハデハデ。

フォアグラと大根よりももっと意外な取り合わせです。
でも、見た目の意外さを無視して食べてみれば案外美味だったりするのと同様、
この組合せも思いがけない方向へ展開していったりするかもしれません。

さあ、いったいどういうお話なんでしょう。
続きは次回までお待ちくださいませ。



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☆3月17日に更新しました。いつも応援してくださってありがとうございます☆

パレードへようこそ
監督/マシュー・ウォーチャス、脚本/スティーブン・ベレスフォード、製作/デイヴィッド・リビングストン、撮影/タト・ラドクリフ
出演
ビル・ナイ/クリフ、イメルダ・スタウントン/ヘフィーナ、ドミニク・ウェスト/ジョナサン、パディ・コンシダイン/ダイ、ジョージ・マッケイ/ジョー、ジョセフ・ギルガン/マイク、アンドリュー・スコット/ゲシン、ベン・シュネッツァー/マーク、クリス・オーヴァートン/レジー
4月4日シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
2014年、イギリス、121分、日本語版字幕/齋藤敦子、配給/セテラ・インターナショナル
http://www.cetera.co.jp/pride/

by Mtonosama | 2015-03-17 07:05 | 映画 | Comments(4)
Commented by びなちゃん at 2015-03-17 22:47 x
おっ、私の好きなイギリス映画だ!
コメディなんですね?

そういえば、先日、彼の国の、イクメン王子様が、訪問されてましたね。被災地での質問、キングスイングリッシュで、思わず耳をそばだてました…

続きをお待ちしてます!
Commented by Mtonosama at 2015-03-18 07:16
♪びなちゃんさん

それがね、コメディのようでコメディじゃないんです。
でも、画像のおばちゃんたちがめっちゃおかしい。
まじめな映画なんだけど笑っちゃいます。

ゲイっていうとまつこや「どんだけ~」っていうおねえたちを
連想しちゃうけど、元気やおかしいだけがゲイじゃないんだって改めて認識しました。

コメディじゃないのに笑えて、まじめなのに楽しいお得な映画でしたよ~(^^)/
Commented by ライスケーキ at 2015-03-18 20:55 x
へぇ、実話なんですか。

最近はカミングアウトする人も多くて、
レズもゲイも、昔ほど偏見ありませんが。

やはり、「炭坑夫支援レズ&ゲイ会」
じゃあ、「何だか~」ですね。

この頃のイギリス映画大好きなので、
楽しみにしてま~す。
Commented by Mtonosama at 2015-03-19 09:29
♪ライスケーキさん

渋谷区では同性婚がいちはやく認められたとか。

楽しい映画でしたよ。
「ブラス!」も「リトルダンサー」も良かったですね。
ホントにこの時代の映画は名作揃いです♪

by Mtonosama