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殿様の試写室

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殿が観た最新映画をいち早くお知らせ!

駈込み女と駆出し男 -1-


駈込み女と駆出し男
-1-

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(C)2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会


2月に完成報告会見の模様をお知らせした『駈込み女と駆出し男』。
http://mtonosama.exblog.jp/23721680/
ようやく当試写室で上映の運びとあいなりました。

ま、言ってみれば2月の会見は番宣でございますから、
俳優さんたちは良いことしか言いません。
あら、そんなことをいうと身も蓋もありませんわ。

時は江戸時代末期。
老中水野忠邦による天保の改革の真っただ中。
綱紀粛正、奢侈禁止、華美な祭礼、贅沢がことごとく禁止とあっては
庶民にとっても息のつまる時代だったことでありましょう。

そして、鎌倉には離縁を求める女たちが駆け込んでくる・・・
これ、決死の100メートル走です。
とにかく身体につけている物の一部を東慶寺門内に投げ込むまで女たちは全力疾走であります。

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東慶寺
幕府公認の縁切り寺であります。

全力疾走で、着物の裾を乱して寺に駈込んだ女たち。
それで万事解決かというと違うんですね。
東慶寺の門前で「あたしゃ、あの亭主と縁を切るために走ってきたのさ」などと
意志表示をした後、御用宿なるところで聞き取り調査が行われるのでございます。

本作はその御用宿・柏屋が主要な舞台。
そして、駆出しの医者でありながら戯作者にも憧れる口八丁手八丁の信次郎が
この御用宿の居候となったことからお話は展開します。

前回の完成報告会見のときにもお知らせしましたが、
本作は井上ひさしが11年をかけて書いた時代小説「東慶寺花だより」が原作。
平成26年歌舞伎座の新春大歌舞伎で上演されたこの小説を
原田眞人監督が映画化しました。

そうそう。信次郎を演じるのはNHK朝の連続ドラマでダメおやじを演じている大泉洋です。
大泉さん、せりふ回しの早さと、小利口そうな信次郎役を好演していました。

一方、夫のDVから逃げてきた女鉄精練職人・鉄練りのじょご
(井上ひさしもDVという話をきいたことがありますが)
このじょごを演じたのは戸田恵梨香。

豪商・堀切屋の愛人・お吟。
彼女はなぜか問題もなさそうな堀切屋のだんなのもとから用意万端整えて逃げ出します。
お吟を演じるは満島ひかり。
眉毛も剃り落とし、お歯黒も施した妖艶なおかみさんでした。

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ここで、横道に逸れますが、
昔、時代劇といえば武士の妻も長屋のおかみさんも皆
お歯黒をしていたような記憶があります。

お歯黒
「お歯黒」は明治初期まで長い歴史を経て続いていた女性の習慣であった。「お歯黒文化」はむし歯予防の見地からも有効であったといわれている。文字通り、歯を黒く染める風習である。別名「鉄漿(かね)」「かね」「はぐろめ」「歯黒」「涅歯(でっし、ねっし)」とも呼ばれ化粧品の一種で、時代の風俗によって歯を黒く染める鉄の溶液や、またそれを使用して歯を染めること、あるいは、染めた歯を示す様。

お歯黒をつけることにはいろいろな意義があったが、江戸時代は既婚婦人のしるしで、まず白い歯を染めて、「二夫にまみえず」という誓いの意味あいがあった。日本固有の木床義歯にはお歯黒が施されたものもある。大正時代にはお歯黒を施した陶歯も作られていた。
https://www.jda.or.jp/park/knowledge/index04.html

明治3年2月5日(1870年3月5日)、政府から皇族・貴族に対してお歯黒禁止令が出され、それに伴い民間でも徐々に廃れ(明治以降農村では一時的に普及したが)、大正時代にはほぼ完全に消えた。現代においては演劇、花街、一部の祭り、1960年代頃までの時代劇映画(大映等)のDVD等で見ることができるだけである。尚、お歯黒は引眉とセットになる場合が多い。
(WIKIPEDIAより)

お吟さんだけでなく、本当ならじょごもおかみさんたちも引眉、お歯黒なんでしょうけど。

でも、あまりこだわると
1960年代の時代劇をリアルタイムで観ていたことがばれてしまいますから、
この辺で。
だけど、今の若い方たちは引眉、お歯黒なんて知らないでしょうね。
そんな方はお吟さんの顔を見て正直に、思いっきり、ウワッ!と驚いてくださいね。

さあ、いったいどんなお話なんでしょうね。
続きは次回までお待ちくださいませ。




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☆4月28日に更新しました。いつも応援して下さってありがとうございます☆


駈込み女と駆出し男
監督・脚本/原田眞人、原案/井上ひさし「東慶寺花だより」(文春文庫刊)、製作総指揮/大角正、撮影/柴主高秀(JSC)、製作/松竹、バンダイビジュアル、ポニーキャニオン、アスミック・エース、こまつ座、松竹ブロードキャスティング、博報堂、ワコー、朝日新聞社、ぴあ、制作プロダクション/松竹撮影所、配給/松竹
出演
大泉洋/中村信次郎、戸田恵梨香/鉄練りじょご、満島ひかり/お吟、内山理名/戸賀咲ゆう、陽月華/法秀尼、神野三鈴/おゆき、宮本裕子/玉虫、松本若菜/お種、円地晶子/おみつ、玄里/おせん、武田真二/重蔵、北村有起哉/鳥居耀蔵、中村育二/水野忠邦、山崎一/石井与八、麿赤児/清拙、きむら緑子/お勝、木場勝己/利平、高畑淳子/女貸本屋、橋本じゅん/近海屋三八、井之上隆志/鼻山人、山路和弘/渓斎英泉、でんでん/為永春水、中村嘉葎雄/風の金兵衛、樹木希林/三代目柏屋源兵衛、堤真一/堀切屋三郎衛門、山崎努/曲亭馬琴
5月16日(土)全国ロードショー
2014年、143分、http://kakekomi-movie.jp/

by Mtonosama | 2015-04-28 05:54 | 映画 | Comments(2)
Commented by ライスケーキ at 2015-04-29 20:42 x
東慶寺・縁切り寺  
さだまさしの歌にも出てきますね。

この寺に逃げ込まなくては 離縁出来ないなんて、
いろいろなエピソードがあったんでしょうね。

次回ストーリー 待ってまぁ~す。
Commented by Mtonosama at 2015-04-30 07:17
♪ライスケーキさん

さだまさしつながりで。
ということで映画とは全然関係ないリコメです^_^;

先日「徹子の部屋」を見ていたら、さだまさしの息子が出ていました。
バイオリニストなんですね。父まさしの夢(っていうよりさだまさしの親の夢?)をかなえたんだ♪
親孝行だなぁ。